ブログリッチョ

スタジオベトリッチョのガラスデザイナー、フミコリッチョの日記

あんぽ柿ランプ@よみの市

2013-03-11 00:02:24 | ガラス
矢口さんが今日の写真を送ってくださいました



ランプの下に並んでいるのは矢口さんの柿の写真です。とくに左の雪の中の柿の木は、水墨画のなかにオレンジの柿が浮かんでいるみたいで、とても素敵です



みなさん、干し柿をつくった昔を思い出して懐かしんだり、コタツに座りながらまったり眺めて安らぎを感じたりしていたそうです。



先日記事に書いた生産農家の曳地さんも見に来てくださったそうです

あんぽ柿の故郷の人たちに喜んでいただけたようで、とても嬉しいです


強風で「復興の灯(あかり)」での展示は急きょ中止に!

2013-03-10 16:08:03 | ガラス
会場から、強風のため「あんぽ柿」ランプの展示は中止との連絡がありました。
なんと、特設のテントが1つ飛んだそうです
キャンドルの点灯などは予定通り行われるそうです。
とっても残念です

会場にわざわざ足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。
また次の機会に見ていただけることを楽しみにしております

あんぽ柿の故郷で生産者さんに「あんぽ柿ランプ」を見てもらいました!

2013-03-09 16:11:42 | ガラス
「あんぽ柿」農家さんから感動的なお話が聞けました
ぜひ動画を見てください

「あんぽ柿」ランプの展示打ち合わせの後、柿畑が広がる地区を訪れました。2009年に私が道に迷って「あんぽ柿」を目にしたのはこのあたりのはずです。今回は矢口さんに無理を言って案内していただきました

そこで柿の木の剪定作業をしていた曳地一夫さんに出会いました。



柿の木が白っぽく見えるのは、除染のために樹皮を剥いでいるからです。
お仕事中だったにも関わらず、木の上から降りてきて話を聞いてくださいました。

3月10日のイベントの話をして、車に積んでいた「あんぽ柿」ランプを1個だけ取り出してお見せすると、「本物のあんぽ柿だ~」。あんぽ柿の農家さんに認めてもらえて感慨無量でした



「偶然にもいいところに来たね~。ここが「あんぽ柿」発祥の場所だよ」

まさにここ、福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)地区で、90年前に高級干柿「あんぽ柿」が誕生したのだそうです!

「(先祖から受け継いだものを)大事に大事にしていくのが日本人の良いところですよね」

自分が生まれ育った地域に誇りを持ち、「あんぽ柿」を大切にして揺るぎのない曳地さんを前にして、千葉県松戸市の新興住宅地で育ち、迷い続けるディアスポラな私を感じました

明日3月10日のイベントには五十沢の生産者の方も来てくださるそうです
 

「あんぽ柿」ランプ展示の打ち合わせ その2

2013-03-09 01:39:01 | ガラス


ここが3月10日の「よみの市」の会場。
福島県伊達市にある仙林寺・坐忘庵です。いい感じです
中に本物の五右衛門風呂もあります



「あんぽ柿」ランプは2階に展示することになりました。
当日行けないのが残念



ご住職に鐘楼堂も案内していただいちゃいました。
密かに目当てにしていたんです。
カッコイイ やっぱ禅寺っす

仙林寺ホームページ

「あんぽ柿」ランプ展示の打ち合わせ

2013-03-09 01:03:54 | ガラス


3月10日の「復興の灯(あかり)」の打ち合わせを伊達市役所でおこないました。

「あんぽ柿」ランプを実際にお見せしたら、「まさに復興の灯だ~」「(生産自粛のために柿が干してある様子は)2年間見ていなかったからね~」と、みなさん感慨深げに喜んでくださったのが嬉しかったです

とうとう「あんぽ柿」のふるさとで、私の「あんぽ柿」ランプが展示されます!

2013-03-08 21:15:43 | ガラス


「あんぽ柿」は福島県伊達地方の特産ですが、原発事故の影響で生産自粛が続いています。節目となる3月10日に、私がガラスで作った「あんぽ柿」ランプが、伊達市内でおこなわれる2つのイベントで展示されることになりました。福島市在住の主婦・矢口洋子さん(風花さん)が撮影した柿の写真とのコラボレーションです。伊達市の皆さんのご協力に感謝いたします。


☆第40回「よみの市」
開催日時:3月10日 12:00~14:30
会場:福島県伊達市保原町東台後50 仙林寺・坐忘庵
主催:佐藤博志さん(アカベコさん

「よみの市」は、仙林寺の坐忘庵にて各月第2日曜日に開催されているイベントです。石蔵を改装したスペースで、参加者が持ち寄った本を交換しつつ、持ち寄ったお菓子を食べたり、主催者の振る舞うお茶を飲みながら談笑する和やかな交流の場です。


☆「復興の灯(あかり)」プロジェクト
開催日時:3月10日 14:00~20:00
会場:福島県伊達市保原町宮下111 陣屋通り駐車場(雨天の場合は保原体育館)
主催:伊達市

メッセージを書いたガラス瓶にキャンドルを入れて点灯して、震災で犠牲になった方の追悼と復興を祈る記念のイベントです。「あんぽ柿」ランプは、受付の横の特設テントで展示される予定です。


・・・「あんぽ柿」ランプ・・・

 2009年12月に、私は実家のある千葉県から宮城県の塩竈に車で向かっていました。福島県に入ると大雪で東北道が閉鎖されてしまい、下道で行っていたら福島市を越えたあたりで迷ってしまいました。気がついたら道の脇には柿畑が続いていて、あちこちにたくさんの柿が吊るされているのが見えました。そこが「あんぽ柿」産地の伊達市だったことは後で知りました。

 2011年3月の大地震と原発事故の後、福島のために私ができることはないか考えていて、思い出されたのが、真っ白い雪景色のなかでオレンジ色の柿が静かに輝くあの美しい風景でした。そしてその年の12月にこの「あんぽ柿」ランプを制作しました。

 どのように発表するのが良いかを考えていたら月日が流れていました。しかし今年になって、矢口さんが撮影した「あんぽ柿」の写真に出会いました。「私が見たのはまさにこれだ!」と思いました。撮影時期もまさに私が見たのと同時期でした。そして矢口さんとのご縁を通じて、今回、とうとう「あんぽ柿」の故郷で、矢口さんの写真とともに皆さんに見ていただけることになりました。