日本でニョッキと言えばGnocchi di patate(じゃがいものニョッキ)がポピュラーですが、イタリアではセモリナ粉で作ったGnocchi alla romana(ローマ風ニョッキ)やかぼちゃのニョッキなどもあるんですよ。特にこのローマ風は分厚いクッキーのような形でこれもニョッキなの??という感じ(画像は
こちら)で初めて見た時はビックリしました。
いずれローマ風にチャレンジしたいのですが、一番シンプルなGnocchi di patate(じゃがいものニョッキ)を作りました♪
今回は作っておいたミートソースでいただきました。ミートソースの濃厚な味にも負けない、甘味と香りのある新じゃが君でした。家で作るとじゃがいもの粒がちょっと残っていたりして、それがまた美味しいんです。レストランで食べるより、じゃがいも感が強く感じられると思います。ちょっと手間はかかりますが、是非作ってみてください。
☆Gnocchi di patate(じゃがいものニョッキ)の作り方(2~3人前)☆
材料:じゃがいも 約400g、強力粉 100g(じゃがいもの約1/4)、デュラムセモリナ粉(なければ薄力粉でもOK!) 適宜、塩 ひとつまみ
1. じゃがいもをよく洗い、皮つきのままたっぷりの水でやわらかくなるまでゆでる(串が刺せるくらいまで、約30分)。
2. ゆで上がったらじゃがいもの皮をむき、熱いままボールにいれてすりつぶす。(皮をむく時は、ふきんなどで包みながらだとやりやすい。つぶすのはマッシャーでも、すりこぎでもOK!)
3. すりつぶしたじゃがいもに強力粉と塩をひとつまみ入れてよく混ぜる。(混ぜると言うより、練る感じかも)
4. デュラムセモリナ粉を台の上に敷き、小さく丸めて団子にした生地を転がす。その後フォークの背で軽く転がして模様をつける。(小麦粉を打ち粉にした場合は特にくっつきやすいので注意!)
5. 大きいお鍋に湯を湧かし、塩を入れてゆでる。浮いたものから順に引き上げる。ゆでたての熱々をソースに絡め、パルミジャーノをたっぷりすりおろして完成!
ニョッキの生地はくっつきやすいので、私は打ち粉にデュラムセモリナ粉を使っています。手に入らない場合は薄力粉でも大丈夫ですが、粒子が細かいので時間が経つとくっついてしまいます。すぐに茹でてしまった方がいいでしょう。
ソースはミートソースはもちろん、酸味の効いたトマトソースにも合います。自称ベネチア人のシモーネ(ベネチアがあるベネト州の田舎出身)は、ベネチア風のソース(バターとセージ)がお好みでした。このソースはとても簡単です。フライパンでセージの葉2~3枚と無塩バター約20gを入れ、バターが溶けたらニョッキに絡めてパルミジャーノをたっぷりかけるだけ。セージの香りがさわやかで美味しいですよ。
ちなみにイタリアでバターを買うと基本的に無塩です。一度スーパーで見ていたら、デンマークの輸入バターが唯一の有塩でした。最初は味気ない感じがするのですけど慣れてきて、そのうち逆に塩が余計なものに感じるようになるんです。
そういえばトスカーナのパンも無塩ですが、小麦の味が口に広がってクセになる味でした。イタリアのパンは美味しいと思ったことはあまりないけれど(私が留学していた北国Bolzanoは基本がドイツパンなので例外)、あれは美味しかったなあ。
いずれパン作りにも挑戦したいっす! (★`?´)ノ
Buona Domenica!
フミコリッチョのガラス工房 → studio vetriccio