初心に戻って考えた。

2018-11-19 19:00:00 | ジュニア

5年前にジュニアの監督になった時に、愛知県とのレベル差にビックリした。当時の愛知県のジュニアユースだと、東海大会で対戦することが多かった愛知FC、フェルボール、名古屋FC、知多FC、東海スポーツなどが強豪チームで(それでもVAMOSの方が勝つことが多かった)、他のチームは強くないという認識だった。

 

ところが、ジュニアユースでは戦ったこともない(ジュニアユースがないか東海大会に出られない)尾西FCや一宮FCやVOICEなどがめっちゃ強く、VAMOSは手も足もでない。愛知県のチームの選手はみんな上手く、VAMOSの選手はどの学年の選手もみんな下手だった。

 

その年の岐阜県クラブ選手権(U-12)に優勝したあとに行った神戸遠征の初日の結果は、各地域(関西、中国、四国、韓国)の強豪チーム相手にABで4試合やって、0勝4敗0得点48失点だった(悲)。大阪遠征でたまたま見た全日本少年サッカー大阪府大会の決勝からは、岐阜県との余りのレベル差にさらに衝撃を受けた(驚)。このレベルのゲームができるようになるまで、何年かかるかなぁ…。

 

岐阜県内の大会では少年団がクラブより強かった。多くの少年団では、勝負がかかったゲームになると守りを固めて「縦ポン」になる。それでは全国大会に出場しても勝てない。そのサッカーに負けるクラブのレベルはもちろん低い。当時の岐阜県代表チームはクラブだろうが少年団だろうが、全国大会では1勝するのが精一杯だった。

 

どうすれば岐阜県のレベルを上げることができるか考えた。VAMOSだけ頑張ってもダメ。まずクラブがしっかりしたプレーをして強くならないと、岐阜県のサッカーは変わらない。そう考え「どこのクラブが代表になってもいいから、競争してクラブのレベルをあげよう。」と、各クラブのスタッフに言い続けた。

 

そのおかげか、翌年からは全日本少年サッカーではクラブが4年連続で代表になっている。残念ながらVAMOSが代表になっていないのは、「デカイ口をたたく渡辺にだけは勝たせるな」と、他のチームが頑張った結果だと思う(笑)。

 

去年は全日本少年サッカー県大会のベスト4を初めてクラブが独占した。今年は少年団が巻き返し、決勝はクラブvs少年団になることが決まった。決勝だけではなく、これからはクラブと少年団が「勝ち負け」ではなく、「プレーの質」で切磋琢磨してレベルを上げていかないといけない。

 

チームとしては他県のチームと互角に戦い、時には強豪のガンバ大阪やフェルボールに勝つことができるようになった。VAMOSは全国大会で「良いゲーム」をして勝つことが目標。(今年はチャンスだっただけにとても残念。)

 

選手としては、県トレセンに複数名の選手が選ばれるようになった。今年のアカデミー福島の最終選考には2名残っている。さらに高いレベルのサッカーをして、Jリーガーだけでなく、日本を代表する選手や世界で戦える選手がVAMOSから育つようにしていきたい。

 

 

 


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