2018-03-26 19:00:00 | ジュニア

指導をしてていつも思うのは、ゲームで出す声のレベルが低いこと。自分がボールを欲しいだけの「オーライ(か、名前を呼ぶだけ)」が多い。ひどいと「オライオライオライ」ボールを欲しいだけでなく、ボールを持っている選手をあわてさせるように声を出す。

 

「落ち着け」「あわてるな」「がんばれ」「とられるな」「とりかえせ」「ナイスプレー」「ナイスパス」「ナイスシュート」「いくぞ」「やるぞ」「仕掛けろ」「勝負しろ」これくらいの言葉さえ出ない選手が多い。

 

コーチングといえる「フリー」「ターン」「上がれ」「下がれ」「(××番)マーク」「寄せろ」「当たれ」「クリア」「××がフリー」「逆を見ろ」「右(左)が空いてる」「ゆっくり攻めよう」になるとほとんど出ない。自分が逆サイドにいるときだけ「逆!」と言うが。

 

攻めの選手が前を向いてボールを持っているときに、「後ろ!」という声もよく聞く。その状況で後ろ?なぜ?攻めの選手にとって見せ場(勝負所)なのに。追い抜いてやった方が、よほどいいサポートになるのに。ゴール前へ走りこんだ方が、得点チャンスが大きくなるのに。

 

1番よく聞くのが文句。自分のミスはそっちのけで味方のミスにだけ、文句を言う。自分がやるべきことをやっていないのに、ほかの選手に文句を言う(自分は守りをしていないのに失点すると「しっかり守れよ」)。自分より下手だと思っている選手にだけ、文句を言う。だいたい自分がうまいと「勘違い」している選手に多い。そういう選手はサッカーのレベルが低い。

 

声を出して仲間をはげましたり、勇気づけたり、ほめたり、仲間に状況を教えたり、指示したりするのは、プレーやその後の展開をチームに有利にするため。仲間やチームにとって良い声を出せる選手は、『声の技術』があるいい選手。

 

声はトラップやドリブルやパスと同じように、プレーの基本の一つ。みんなが『声の技術』を身につければチームのレベルがグッと上がる。仲間やチームにとっての良い声が出せるように努力しよう。

 

 

 

 

 


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