エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

微妙な男心

2008-07-29 | てきとうなもの・雑記

女心とか乙女心とか、女性の気持ちというのには、とても繊細で微妙な部分が有ります。
「全然女心が分かってない」なんて言葉、言われた事ありませんか?
中には自己中心的で、自分に都合の良いときにだけ乙女心を持ち出してくる、たわけた女もいますが、基本的に女心は微妙なもので、男としては女性に接するときはそこをしっかり汲み取れるように心がける必要はありますね。
モテる男、持てない男の基準の一つにその点の配慮が出来るかどうか?って部分もあるかもしれません。

さて、話は変わりますが(笑)なにも女性に限った事じゃなくて、男にだってそういう微妙な部分ってあるんだぞ~。と言うのが今回のお話。
もちろん、男全体がそうだと言うわけでなくて、あくまで「俺の場合」という前提での話ですけど。

飲みの席での話です。
知人(「友人」とも「飲み仲間」と言い換えても可)の女性と2人で飲んでいました。
別につい最近知り合ったばかりとかそういうのじゃなくて、普段から良く飲んだりしている知人の一人です。
普通に2人で飲んで、色んな話で盛り上がって、まあ楽しい飲み会ではあったんですけど、最後の会計の時になっての話。
「さて、じゃあそろそろ今日はお開きにして、会計しようか」ってことになって、テーブルにある伝票に目を通すと書かれていた金額は8000円(当然端数も付きましたが、ここは敢えて分かり易く端数切り捨てで8000円と言うことにしておきます)でした。
その彼女はそれじゃ、と財布から4000円取り出して俺に渡そうとしてきたので

俺「いいよいいよ。4000円もいらない。ん~、じゃあ、2000円だけ払ってちょうだい」

ってことで、2000円だけ受け取って、2000円を彼女に返しました。

彼女「いや、いいですよ。そんな。」

ってことで、遠慮していたので

俺「いいから、気にすんなって」

ってことで、結局彼女からは2000円だけ受け取ることにしました。
んで、この後の俺と彼女の会話が、今回の書きたい事の内容そのままなので、たまには趣向を変えて当時の会話をそのまま再現してみたいと思います(笑)(注:方言→標準語への変換はしてありますので、全くそのままというワケではありません。生の会話は方言での会話になってます)

俺「ちょっとお金の話になるから、嫌らしい話かもしれないけどさ、俺、基本的にこういう飲みの時は、極端な話、全部俺が奢ってもいいかな?とすら思ってるよ。だって、俺が誘った飲みだし、それに付き合ってくれたわけだし、それこそ嫌らしい話だけど、もらってる給料の額だって違うわけだしさ」

彼女「でも、やっぱり毎回払ってもらうってのも・・・」

俺「そこ、それそれ。それなんだよね~。」

彼女「?」

俺「それが大事だと俺は思うんだよ。やっぱり○○(その彼女の名前)は良い子だわ~。いいと思う。それ凄く。何というかさ、お金を払うこと自体はホントに何とも無いというか、俺が奢っても良いぜ~って思ってるのはその通りなんだけど、だからといって最初からあからさまにそれを目当てにしている女の子とか、払ってもらって当然って顔をしている女性は嫌なんだよな~」

彼女「あ~、それは分かるかも」

俺「でしょ?男って単純だから、女の前では格好付けたがる生き物で、こういう場面だと『むしろ俺にお金を払わせてくれ』って感じなワケさ。逆にここできっちり割り勘当然って顔をしている男って、それはそれでどうかなって俺は思う」

彼女「単純だとか自分で言っちゃってる(笑)。●●さん(俺の名前)も男じゃないですか」

俺「ああ、○○だからこういう話もしてる。まあ○○に限らず、いつも飲んでるメンバーの連中とだから出来る話っていうか。殆ど知らないような人との飲み会じゃ、こんな話はあまり出来ないけど。」

俺「だから、払っても良いと思うし、全額奢っちゃっても良いとも思うんだけど、でもそれを当然と思われたり、それを目当てにするような奴は嫌なんだよね。で、普通に○○みたいに払おうとしてくれる人の場合はその当然と思ってない所が良いなあと思うんだけど、でもその場合、今度は俺が全額奢るなんて言っても、逆にそれはそれで相手に気を遣わせちゃうんじゃないかな?っても思うわけさ。だからこうして2000円だけ貰ってるんだけど、ここら辺がさ、何というか微妙な男心とでも言うか・・・。」

俺「本当は奢っても良いんだけどね。でも奢って貰うことを当然と受け止められるのは嫌なわけで、でも奢りたい。どっちやねん!って話だけど、なんて言うの、お互いがお互いに相手を思いやるというか、譲り合うというか、そういう意識の上で、でも奢りたい・・・みたいな(笑)女心は微妙だって言うけど、それと同じくらい男心も微妙なワケさ~。本人目の前にして言うべき話じゃないし、嫌らしい話だけど、でもいつも飲んでる○○だから敢えて言うけどそんな感じ」

彼女「(笑)」

俺「だから、毎回飲みの時は最後会計の時そんな事を考えて、小さく悩んでるわけよ。ほら、俺って気ぃ遣ぃ~だから?(笑)」

彼女「もっと別な所に気を遣った方が良いと思うけど・・・(笑)。でもじゃあ今回は2000円だけ払いますね。ありがとうございます」

俺「うん、まあ本当に奢るときは最初から『今日は俺が本気で奢るから気にせず飲め』って言うから、その時は本当に気にしないで奢らせてちょうだい(笑)」

彼女「わかりました。じゃあ期待してます(笑)」

と、まあこんな感じのやりとりをして、会計を済ませて彼女とは別れたわけですが・・・そんな感じです。

これはある程度気心の知れた相手じゃないと出来ない話だと思います。
彼女は理解してくれたみたいで嬉しかったのですが、あまり知らない相手にこんな話しても
「結局奢るとか格好いいこと言ってる割に、でも払って欲しいって、結局は奢りたくないって暗に示してるだけでしょ?」
とか受け取られそうだな~と、自分自身改めて記事でこの会話を書いてみて思ったりしました。
いや、「全額奢っても良い、むしろ奢って格好つけたい。」ってのは本心なんですよ。
だから、何というかこう・・・そう、微妙な男心ってやつなんですけどね。