エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

3度目までは無条件で信用してみる

2008-07-25 | 「生き方」「在り方」みたいなもの

最近、ちょっと忙しくてなかなかブログの更新まで手が回ってない状況でしたが、その仕事面で最近ちょっと考えていることを書いてみます。
過去記事の

組織のトップに立つと言うことは

と、直接に被る部分は無いと思うけど、ちょっとは内容的にリンクする部分もあるかもしれません。

俺はまだ部下を何人も抱えるような役職に就いているワケでもなければ、部長だの課長だのと言った肩書きを持っているワケでもありません。
それでも、社会人になって数年にもなると、後輩は出来るし時と場合によっては自分が場の責任者として行動をしなければならない場面だってあります。
そういう、自分が誰かの上に立って(あくまで仕事をする上で職務上上の立場に立つというだけの話ですが)行動する場合の心構えというか、こうした方が良いというか・・そう言うことに関してなんですけど、ただ最近流行り(?)の
「○○するための、たった○つだけの方法」
だとかみたいな、あんな大層な事を言うつもりはありません。そういう趣旨でもありません。「そうするべきだ」という意見を押しつけるつもりも全くありませんし、俺が個人的に「こうした方が良いんじゃないかな?」と思うことと、そして実践していることを書いてみる・・・という、それだけの記事です。

で、本題。
まあタイトルに集約されるワケですけど、
後輩(あるいは部下)の意見を、とりあえずは3度目までは無条件で信用してみてはどうだろうか?
と、言うことです。
もちろん、進めている仕事の規模や重要性、重大性等を勘案して、何が何でもというわけではありませんが、重要度という観点から見たら「中」レベルまでの仕事に置いての場合です。

と、言うのも自分の今の上司の一人に「部下の意見を全く聞かない」というのが居ます。
この上司、別に「お前らの意見は聞いてない。黙って俺の言うとおりにしてれば良いんだ!」というのとの違うんです。そういうワンマンタイプじゃなくて、むしろその正反対のような性格の人なんですけど・・・なんて言うか、部下を信用していないと言うか。
こういう場合はどうしたら良いだろう?あれはどうだっただろうか?なんて話になった時に俺を始め、他の人などが意見を出しても常に「う~ん。だけど・・・」みたいな感じで、そして最終的には「でもやっぱり、もう一回確認取ってみてくれない?」とか「やっぱりこれは、これを試してみてからにしたいんだけど」という感じで、結局最終的には自分の主張を押し通すというか、部下の意見を聞き入れる余地がないんです。
もちろん、例えば俺の方もあやふやな状態だったりして「多分~だったと思います」みたいな状態であれば、慎重を期して確認作業をしたり、色々と他の方法も試してみてからというのも重要でしょうが、確かにすでに確認が取れていて「いや、これは必要ないです」「大丈夫です」と進言しても聞き入れて貰えないんですよね。
そういうのって、逆に作業能率を下げているだけで、無駄な労力ばかり使っている気がしてならない・・・・。
で、多分その上司も悪気があってやってるワケじゃなくて、ただ単純に自信が無いというか、几帳面すぎるというか、自分で確認しないと、そして自分でやらないと気が済まないタイプらしく、そういう性格から着ているものだと思われます。
ただ、俺を始め他の人達との間でも、そういう不毛な摩擦がいつも繰り返されているものだから、あちこちから「いい加減にしろよ」という、その上司に対する不満の声が挙がってたりします。
そして、その上司の仕事は着実なのかもしれないけどやっぱり、決定的に致命的に遅いんです。で、遅い割に仕事の量ばかりは多い。いや、無駄な仕事が多いから遅くなるんですけどね。

と、こうやって書けばただの俺の近況の上司に対する愚痴になっちゃいますけど、言いたいことを言うための大事な前提事項なので敢えて書かせてもらいました。
こういうことから、最近思うのは上に立つものとして、後輩や部下を使う上で大事なのはやっぱり信頼関係だと思うんです。お互いの間に信頼関係が無ければ、そのチームは上手く回らないと。
で、その為に重要なことは・・・・ってところで先ほども一回書いた
後輩(あるいは部下)の意見を、とりあえずは3度目までは無条件で信用してみてはどうだろうか?
って事じゃないかなあと。
3度ってのは、俺なりの個人的な基準だけど、まあ人間誰しも間違いや失敗はあります。一度ミスをしただけでもう信用出来ないって言うんじゃ、その人の人間としての器としてあまりにもちっさい感じがしますよね。
「2度目まではまあ許そう」でも良いかもしれません。まあそこら辺はその人のさじ加減ですけど、とりあえず部下の言うことを最初は信用してみる。無条件で。3度目のミスをするまでは。
積極的に前向きな姿勢で一生懸命やった結果のミスを、誰がそこまで非難できようか?って話ですけど、信用した結果、そう言うちょっとしたミスがあったとしても、そこはみんなでカバーしてやればいい話じゃないかと。
で、さすがに信用したけど3度もミスがあったとなれば、次からは無条件で信用されなくなったとしてもそれはミスした当人だって納得出来ることだろうし、逆に信用を取り戻そうという気になるんじゃないかなぁ?とか。
これが、最初から間違ってもいないのに全く信用されてないとすると、人間ですから良い気分になるはずは無いですよね。

なんというか、確かに仕事は完璧にこなすことが求められるし、甘くも無いものだけど、でも、最初から少しのミスまでも怖がって、重箱の隅を突くような感じで、部下や後輩の言うことも信用しない・・・・で、結果チーム内の雰囲気も悪くなって、人間関係もギクシャクして、で、結果として能率下げてたら元の木阿弥というか、結局マイナスの方が大きいんじゃないか?と思うんですよ。
だから、そりゃ最初の方で書いた「命運を賭けた一大プロジェクト!」なんて代物なら、最初から万全を期して、慎重に慎重を重ねたって当然でしょうけど、やっぱりね上の立場になって部下なり後輩なりの人を遣って仕事を進めていく場合は、まずは部下のことを無条件で信用するところから始めて見ても良いんじゃないかな・・・と。

俺が将来もっと偉くなったとしたら(なるかどうかは全くの未定だけど)そういう上司になろう・・・と、まあ今のその例の上司がある意味反面教師になって、そんなことを考えたりしてます。
これが正解かどうかは分かりません。「たった一つの冴えたやり方」なんてものとも全然違います。とんでもありません。
ただ、俺はそういうのが良いんじゃないか?と思うという、そう言うことでした。

それと
「よし、お前らのやった結果についての責任は全部俺がとる!お前らは変な事に気を遣わず、自分の思うように精一杯頑張ってみろ!」
なんて、言ってみたいもんです(笑)
そういう上司って憧れますね。いや、憧れだけで仕事は出来ないのは百も承知ですけどね。