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クルシャの天地

『ウルタールのうる』第二十九巻ガイド





『ウルタールのうる』第二十九巻が出版されました。


二十九巻では、ンガリハリを共同軍に半包囲された屍鬼が攻勢に転じる
局面を中心に、両軍の動きから、個別のキャラクターの描写まで、
場面を何度も転じながら、時の経過を追う物語が進行します。

他愛ない兵の呟きから、軍の指導者が用いる意志を巡る駆け引きまで
真夏の中日のその日中に、灼熱の砂漠の上で行われる戦いを
まっすぐなストーリーラインのみで書き上げています。


本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。




ウルタールのうる: 巻二十九 (うるたやBOOKS)
東寺 真生
うるたや






表紙





直情 カッコウ

第四十四回鎮西軍に准将位で参加。白黒のジャパニーズボブテイル。
第四十一回鎮西軍の際は士官として、前線の壊乱に巻き込まれた。
伯父であった鎮西将軍ムコウ同様に、モシェ率いるリンクス東方軍集団
による混戦からの乱取りによって、脇腹を大きく抉り取られたが、
傷を克服して軍に復帰。対リンクス強硬派として、ウルタと対立、
副官のジョエイと共に直談判に及ぶが、直情と呼ばれる持ち前の気迫
にも関わらず、ウルタの意志を揺るがすことはできなかった。

魑行砂漠作戦では、少将として第七軍に属し、険塞台地での戦いを
繰り返すようにリンクスの、奮進ヤキールと対峙することになる。






第二十九巻のあらすじ 


312年7月15日払暁、ン・マウマウライン北方邀撃作戦開始。
統一屍鬼軍首都防衛隊隊長ク・ンシングは指揮能力の高さを
発揮して、北方を抑える共同軍の第六、第七軍を正面から圧迫。
同時に北麓の村民らを使嗾して謐学らの軍を挟撃する形へと
持ち込むが、既にその手は読まれていた。第六軍を率いるリンクス
のヤキールは旧恨を滾らせて友軍に背く動きを見せ、敵屍鬼に
降っていたホクマーはリンクスからの捕虜となっていた者たち
を誘って、新設された鎮西軍山猫隊へと帰還する。







キャラクターピックアップ

ンキ

レッドパンダ、魑行砂漠北麓の村に住む。
思っていることと、言葉にすること、ふるまいの三点すべてが
一致する、レッドパンダらしい性格。
西リンクスのエスターを受け入れ、村民代表のように振る舞い、
共同軍と屍鬼とが衝突する前線へと向かう。






事象


屍鬼の総掛かり

ン・マウマウライン北方邀撃作戦は、共同軍の誘引によって最初から
計画された屍鬼側の反撃となった。しかし、半月前まで共同軍の軍団長
らは、屍鬼の統率の特異さと効果、その原因などについて完全に理解
していなかった。
非言語的なサインの共有によって全体への単一の指令のみが可能となる
ような仕組みで、屍鬼の総掛かりと呼ばれる、この種族固有の戦術が
有効になっている。
さてそのサインとは何なのか、屍鬼になってみなければ分からないらしい。




新刊『ウルタールのうる』第二十九巻

表紙 直情 カッコウ

 「正気を戻せヤキール」

附 「ウルタール世界の地図」
  「屍鬼制圧作戦図」



ダウンロードしてすぐお読みになれます。




ウルタールのうる: 巻二十九 (うるたやBOOKS)
東寺 真生
うるたや

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