滅多に機会のない、懐石の個室での食事。
しかも名店で、さらにいい部屋を用意してもらうと、靴を脱いだ
瞬間から貴重な時間が過ぎていきます。
とにかく席に一度掛けてから、食事が始まるまでは飼主にとって
探検の時間なのです。
できるだけ見ておきたい。

田舎者の物見高い根性かもしれませんが、初見は皆そんなものです。
むしろ、良いものの前に居て、無感覚でいることの方を恐れる。
ところで上の写真。
庭にあったのですが、石臼の受け台みたいですね。
インドの寺院にもよくこういうのがありますが、アレじゃないと
思います。

緑鮮やかな庭です。

照明もあって、井戸も清潔に保たれています。
庭に流水があるなんて、この場所では驚くべき事です。

廊下の先に別の間。
はっとするような瞬間が、すこし探検して回っただけでいくつもあります。
人が佇めるあらゆる場所に、かつて人が見て育てたものを同じ見方で保っている
視線が生きているわけです。
もうすこし奥もあるので、などと思っていると、自分の部屋に最初の料理が
進んでいるのが見えてしまって、急いで戻ります。

まず、冷酒。
【冬でも冷酒ですが夏は殊更】

このブログは上のランキングに参加しています
