重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

ベイパーを曳きながら。

2009-08-02 | photo



所用で隣市へ出かけた帰り道、
ずいぶん久しぶりに
県営名古屋空港の滑走路南端にある公園広場「エアフロントオアシス」に寄り、車を停めました。

北風の日が多い名古屋空港では、
着陸のために南から進入して来る飛行機を
数十メートルの頭上間近に仰ぎ見ることができる、ここが絶好ポイントです。

国際線が中部国際空港に移るまでは数多くの国内・国際便が離発着し、
その様子を見に来る人々が絶えず、駐車スペースがなかなか空かなくて苦労したものですが、
国内線だけの運航になり便数が極端に減ってしまった最近は、
いつでも車を停められます。



車を停めて数分も経たないうちに、
南から、高度を下げてアプローチしている着陸機を見ることができたのは、
1時間に数便の離発着しか見られなくなった最近としては
ずいぶんラッキーでした。

しかもさらに運が良かったのは、
その着陸機が、
着陸時の減速による揚力不足を補うため長く垂れ下げたフラップ(補助翼)の両端から、
「ベイパー」を2本、くっきりと曳いている様子を見ることができたことです。

この場所で、これほど長く鮮明な「ベイパー」を曳いている様子を見たのは
私は初めてでした。



「ベイパー」――。
飛行機の急旋回や離着陸時に
翼の先端など急激な気圧の差が生じる場所で、
大気中の水分が凝縮して出来る飛行機雲の仲間みたいなもの
――と言えば分かり易いでしょうか。


ただ、
離着陸時にはいつも見られるわけではなく、
空気中の湿度が高いことが、「ベイパー」が発生する条件の1つだそうです。


そう、
名古屋地方は今日も
激しい雨が時折降る梅雨空でした。
湿度は終日80%を超えていたはずです。

だからこそ見られたんですね、こんなにくっきりした「ベイパー」を。


梅雨空も、
たまには嬉しいプレゼントを
届けてくれるものです。


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