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所用で隣市へ出かけた帰り道、
ずいぶん久しぶりに
県営名古屋空港の滑走路南端にある公園広場「エアフロントオアシス」に寄り、車を停めました。
北風の日が多い名古屋空港では、
着陸のために南から進入して来る飛行機を
数十メートルの頭上間近に仰ぎ見ることができる、ここが絶好ポイントです。
国際線が中部国際空港に移るまでは数多くの国内・国際便が離発着し、
その様子を見に来る人々が絶えず、駐車スペースがなかなか空かなくて苦労したものですが、
国内線だけの運航になり便数が極端に減ってしまった最近は、
いつでも車を停められます。
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車を停めて数分も経たないうちに、
南から、高度を下げてアプローチしている着陸機を見ることができたのは、
1時間に数便の離発着しか見られなくなった最近としては
ずいぶんラッキーでした。
しかもさらに運が良かったのは、
その着陸機が、
着陸時の減速による揚力不足を補うため長く垂れ下げたフラップ(補助翼)の両端から、
「ベイパー」を2本、くっきりと曳いている様子を見ることができたことです。
この場所で、これほど長く鮮明な「ベイパー」を曳いている様子を見たのは
私は初めてでした。
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「ベイパー」――。
飛行機の急旋回や離着陸時に
翼の先端など急激な気圧の差が生じる場所で、
大気中の水分が凝縮して出来る飛行機雲の仲間みたいなもの
――と言えば分かり易いでしょうか。
ただ、
離着陸時にはいつも見られるわけではなく、
空気中の湿度が高いことが、「ベイパー」が発生する条件の1つだそうです。
そう、
名古屋地方は今日も
激しい雨が時折降る梅雨空でした。
湿度は終日80%を超えていたはずです。
だからこそ見られたんですね、こんなにくっきりした「ベイパー」を。
梅雨空も、
たまには嬉しいプレゼントを
届けてくれるものです。
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