質問です。
「地下街」って、どういう場所か、ご存知ですか?
「何をいまさら。<地下街>と言えば、地面に穴を掘って地下に作った商店街のことに決まっているじゃないか」と
10人中10人が、そうお答えになるでしょうね。
でも、
愛知県瀬戸市では、
そういう常識的な「地下街の定義」は通用しません。
なぜなら、
名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅の程近く、十数軒の商店・飲食店が軒を並べる「宮前地下街」は
「地下」にではなく「地上」にあるからです。
地上にあるにもかかわらず「地下街」とは、これいかに?
「地下街」と名付けられた由来には諸説あるようですが、
最も有力なのは、こうです。
ちょっとご覧いただけますか?
小なりといえどもアーケードで連なる商店街の向こうの、少し高い位置に石の鳥居が見えるでしょ?
「深川神社」です。
宝亀2年(771年)年に創建された瀬戸の産土神を祭る、由緒ある神社です。
その「深川神社」の階段を上り、商店街を振り返ると、こうなります。
高台の「深川神社」から見れば当然、商店街は下に見えますよね。
もう、お分かりになりました?
神社の地面を基点にして考えると、
商店街は地面の下――つまり「地下」にあることになります。
そう、
神社の前の、地面より下の位置にある商店街を、神社側からの「上から目線」で言い表せば「宮前地下街」。
神様に敬意を表し、神様がいらっしゃる場所を基準にして物事を考えるという、
昔の人々の奥ゆかしさが分かります。
店舗の数を数えるのを忘れてきましたが、20店舗もなかったと思います。
長さにして50mそこそこの小さな商店街。
でも――。
飲み屋さんの名前は「ビジョン幻」。
名前の由来も「幻」のように思えます。
「木の芽田楽」の店の壁に貼られていたのは「今週の瀬戸弁」。
「あぁぬく」「てっこん」とありますが、
「答え」が書かれていないので、意味が分かりません。
パーマ屋さんのウインドウに能面が飾られて?いたのも、理解困難です。
こちらの雑貨・フィギュアの店は、日曜日AM11~PM5だけの営業ですが、
「近くにいることもあるので、一応、携帯に電話してみてほしい」とのこと。
――等々、ちょっと変わっているのは「地下街」という名前だけではありません。
なぜか、ここだけ時間が少しゆっくりと流れているような、
懐かしさを覚えるミニ商店街です。
--------------------------------------------------------------------------
多分私もすんなり通り過ぎてしまうと思います
やっぱりuwanosora443さんはカメラを肩に歩いている時も
こういうおもしろいことに出会うことを想定しているのでしょうね
パーマ屋さんの能面も、これだけで十分おかしいですが
今どき美容院をパーマ屋さんと書くuwanosora443さんは
やっぱり最高です
もし、ここに地下地下街ができたら、なんというのでしょうか、地下地下街ですかね。
uwanosora443さんのおっしゃる通り奥ゆかしいですね
でも、それを発見されたuwanosora443さんの観察力が
これまた素晴らしいです
パーマ屋さんという呼び方ですが、
他県ではどうかはわかりませんけど、
名古屋あたりでは、美容院のことをパーマ屋さんと
呼ぶ人が少なくないようです
私の世代では、あまりいないようですけど、
30代の方でもそう呼んでる方がいますし、
うちの母もカットするだけでも
「パーマ屋さんいってくる~」
なんて言ってますよ
パーマ屋さんが出たのでついでに…
ワイシャツのことを、「カッター」と呼ぶのも
やはり名古屋が多いのかしら
>私の世代では、あまりいないようですけど…
「私は若いのよン」という、さり気ないアピールもしっかりと見逃しませんでしたからね。
・・・そんなに若くないですから
そろそろこのままではやばい?お年頃でございます
地上にある地下街。うれしくなりました。思わず、ニタリと笑ってしまいました。 「地上にある地下」は東京にも存在します。 地下鉄の渋谷駅・四谷駅・茗荷谷駅の3谷駅は地下鉄なのに地上にそれぞれ駅があります。
ならば、さほど珍しくないんですかね、地上の地下街も。