重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

瀬戸「定光寺」5景。

2009-02-15 | photo
尾張藩祖・徳川義直が眠る愛知県瀬戸市の臨済宗妙心寺派「応夢山定光寺」は
近在では「紅葉の名所」として知られています。

私も何度かその季節に訪れたこの寺の、
でも、この季節はいったいどんな風情なのだろうかと思い立ち、
昨日、車を走らせました。



まだ冬枯れが侘しいだけのこの時期は、
足を向ける人などたぶん誰もいまい、と思っていた私の予想は



山門への少し急な石段を私より先に登る、それも若いカップルの姿で
いきなり覆されました。





本堂の軒には、
数は決して多くありませんが、
家内安全や入試合格を願うまだ真新しい絵馬が掛かっています。





やがて芽を出し、秋には色づくモミジの枝に結ばれた「おみくじ」は、
今年の吉凶を、どう占っていたのでしょうか。





休憩所の腰掛けに張られたままの布の鮮やかな赤――。
いまこの季節には場違いだからこそ余計、妙に扇情的に目に映ったりします。





小さな地蔵小屋の片隅に置かれていたのは20㎝足らずの木彫りの仏でした。
誰が、どんな思いを込めて彫り、
誰が、どんな思いで祈りながら、アルミ貨幣を挟んで帰ったのでしょうか。


季節の名所は、
しかし季節ならずとも
趣きがあるものです。


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4 コメント

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Unknown (ピーちゃん)
2009-02-15 22:39:39
この週末はただただあわただしくすぎていったので、
こちらのお写真を見せていただいたら、ほっと落ち着きました

「祈る」・・・ 本当にほっとした一枚でした
謙虚な気持ちになれる一枚といった方がいいのかな
ありがとうございました
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ありがとうございます。 (ピーちゃんへ)
2009-02-15 23:50:13

とくに信心があるわけでなくても、こんなふうに小さな仏さまに出会うと、心休まるものですよね。
返信する
珍しい感じがします・・・ (kuma)
2009-02-16 01:12:41
 口をあけて、微笑まれている仏さまって
珍しい感じがしました

 怒っているようなのや、穏やかではあるけれど
口は閉ざされている事が多いような気がしたので
へぇ~……と、驚きましたぁ
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なるほど。 (kumaさんへ)
2009-02-18 21:58:47

言われてみれば、口をうっすらあけていらっしゃるような気もしますし、そうでもないような気もしますし。
また行く機会があれば、確認してみますね。
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