重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

うわのそら的寸撮/一筆書き。

2007-12-06 | つれずれ

■撮影場所/名古屋市中区丸の内で / 2007.12.06 14:49:48
■NIKON D80 / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM / F2.8 1/640秒 ISO200 /シャッタースピード優先AE 補正+1 スポット測光

世の中、
いまや総「デジタル時代」です。

いろんなものが次々に、
アナログからデジタルへと置き換わっています。

たとえば、時計がそうでしょ?
各種メーター類のほとんどがそうでしょ?
テレビがそうでしょ?
交通信号機だって、光源が電球からLEDに変わりつつあるのも「デジタル化」の1つと言えますよね。


そんな中で、
久しぶりに「アナログ」を見ました。

「駐車場<空>」と、ネオン管を使って示された案内表示です。
いま案内表示のほとんどが、LEDによるデジタル表示になっている時代なのに。
懐かしいですよねえ。


そして、
このネオン管の案内表示を見て、改めて感心しました。
だって、
見事な「一筆書き」じゃありませんか。

これはもう、
「技術」と言うより、
ネオン管職人の「技(わざ)」と「腕」の世界の話です。


彼らネオン管職人は、
どんなに画数の多い、難しい漢字でも、
ああでもない、こうでもないと思案し、工夫し、試行錯誤を重ねた結果、
1本の管で書き上げる「書き順」を、必ず見つけ出してしまいます。

彼らの辞書にこそ、
「不可能」という字はないんでしょうね、きっと。


デジタル化の時代というのは、
一方で、
そうした人間の知恵と、匠の技を追いやってしまうのだという悲しい現実を、
今日また一つ、街角で見つけてしまいました。


ところで。
自堕落な生活を長年続けてきた報いで、いわゆる「生活習慣病」を発症し、
数カ月前から1カ月に1~2回の通院を余儀なくされています。

今日はその通院日でした。

そのため会社を休ませてもらったおかげで、
この季節の退社時刻にはもう見られなくなっている夕焼けを、
今日は久しぶりに見ることができました。


夕陽が
都心のビルとビルとの隙間にではなく、
家並みの向こうに沈んでいった後の、束の間のグラデーションには、
束の間だからこそ余計、
心打たれる美しさがありますよね。


■撮影場所/北名古屋市の自宅近くで / 2007.12.06 17:21:42
■NIKON D80 / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM / F2.8 1/10秒 ISO800 /シャッタースピード優先AE 補正±0 分割測光


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