重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

ぶらり、夏休み/遠州「長楽寺」

2007-08-14 | つれずれ
勤め先の夏休みを利用し、
サイド・ワークを兼ねて10日夕刻から出掛けた静岡方面から、
今日の午後、帰ってきました。



大方の帰省や行楽ラッシュとは走る方向が逆になるため、
東名高速も渋滞につかまることは一度もなく、
むしろ普段より楽に走れました。


例によって、スケジュールと相談しながら短時間でもぶらり立ち寄った「あちら、こちら」のカメラ・スケッチを、これから数回に分けて載せさせていただこうと思っています。



「その1」の今日は静岡県引佐郡細江気賀の「長楽寺」です。

▽長楽寺(ちょうらくじ)
高野山真言宗、光岩山。大同年間(806~9)空海により開基。
平安時代初期に開かれた真言宗のお寺で昭和58年に建て替えられた。
庭は遠州三名園になっており、小堀遠州作、円遊式の庭で、「どうだんつつじ」が植え込まれ、四季折々にその表情が美しい。
長楽寺の奥にある「梅のトンネル」は梅の花が咲く時期には多くの観光客もおとずれる。

――と、手元の観光ガイドに載っていました。

「どうだんつつじ」や「梅のトンネル」は季節外れなので無理としても、
小堀遠州の手による庭を、ぜひ見たかったのです。

ところが――。



あれっ?

……山門が、
閉じられています。

お寺さんも「夏休み」?
新暦とはいえ「お盆」なのに?

思わず、
真言宗の名刹の門前で、口走っちゃいましたよ。
「オー・マイ・ゴッド! なんてこった!」



ということで、
小堀遠州の名園はオアズケ。

やむなく、
山門までの参道で数回、シャッターを切ってきました。

















一昨日、
東名高速道路の下り、岡崎―音羽蒲郡間で、
渋滞で止まっていた車列に大型バスが時速70kmのままノー・ブレーキで追突し、
最後尾に居て追突された車の家族のお母さんと二女が亡くなり、
お父さんと長女が重傷を負う事故があったことは、ニュースでご存知の方も多いでしょう。


おそらくこの付近が、



事故現場と思われます。


しかし――。
ずいぶん注意しながら通ったのですが、
それらしき形跡は、
何ひとつ、
残っていません。

ブレーキ痕はもとより、
こぼれたであろうオイルの跡も、
ガラスやプラスチックの部品の一片さえも。


とくに高速道路ですから、
飛び散った小さな破片ひとつ残さず片付けなければ危険であることは当然知っています。

けれども、
まだ一昨日起きたばかりの大きな、痛ましい事故の、
ほんのわずかな痕跡さえ拭い消され、
その上を数千台、数万台の車が、
そしてその中の1台である私の車も、

まるで何事もなかったかのように
アクセルを踏み込んだまま、現場を走り過ぎて行きます。



人間の運・不運って、
誰が、
どうやって、
決めるんでしょうね。

納得がいきません。


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