加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

たとう紙

2007年09月07日 | きもの
 私の店では、きものを入れるたとう紙を数種類使い分けています。

 ひとつは、金文字をあしらい、紐を赤いリボン状にした振袖用。そして、山代温泉の伝統的な建築に使われている、べんがら色をアクセントにした一般用。同じ一般用でも長さの短い帯用。そして紺をアクセントにした男性用。あとは、たとう紙だけを分けてほしいと言われる方に、販売用の廉価なもの。

 たかがたとう紙ですが、ここに至るまでには紆余曲折ありました。
 まず、和紙のランクや紐の素材、サイズやデザインはもちろんですが、台紙を入れるか入れないか。窓を開けるか開けないか。(きもののためには、台紙も窓も要りません。台紙は洋紙でできていますし、和紙のように呼吸しないからです。窓は、色ヤケを引き起こす可能性がありますし、糊が変化してきものを変色させることも。)
 結局、窓はやめましたが、台紙は入れています。きものを持ち運ぶ際、曲がったり皺になるのを防ぐためです。長さも、私を含め、大柄なお客様が増えてますので、長く、幅も広くしてあります。

 今日は、このたとう紙が少なくなっていることに気づき、あわてて紙問屋に電話。なんとか間に合いそうです。

 関東に上陸した台風の影響か、一日中、雨が降ったりやんだりの蒸し暑い日でした。

 最近、お気に入りのカルビーのジャガビーを食べてリラックス・・・

 明日は大聖寺の十万石まつりです。お客様のところに着付けにお伺いします。
早く寝なければ・・・