Sideway

気のおもむくまま。たこやきの日記的雑記。

明日帰省いたします。

2005-12-28 | 日記。
本をドッサリ抱えて(笑)
読むぞ~! きっと読んでる場合じゃ全然ないけど!
年明けからやっべえぞ~~~!!!

やっとバカの壁を買いまして。うん、面白そう。
キツイ題名は怖い……っちゅうか、流行ってる本は基本的に買わないので、今更。
あとは同じ養老さんと古舘さんの対談集、図解雑学「民俗学」に、ミルトンの失楽園、現代小説のレッスン、エレガントな宇宙、センスをみがく文章上達辞典。他、未読(積読;)のラノベを二冊。あ、あとレイチェル・カーソンの「沈黙の春」。これは先生に「生物をやる人間なら最低限読んでおくべき本だ」と言われたので。
…………なんだこのラインナップ。

エレガント~は以前にも言いました、ひも理論の本です。今読んでるところはまだ相対性理論と量子力学の説明ですが、なかなか分かりやすいですよ。一般向けに書かれているので数式はほぼ全く出てきません。算数さえなければとてもとても興味深い分野です、物理学。(電磁気がサッパリカッパリ掴めないから苦手だけど)
翻訳本なので、英語独特の言い回しが残ってて読みづらい部分もありますが、英語論文を多少なりとも齧ってると、「あ、これは多分元はこう書いてあったんだろうな」的な予測が立てられるので結構引っかからずに読めます。

センスをみがく~は、ちょっと興味があって借りてみました。結構色々な項目を立てて、詳しく説明してあります。結構いつもは無意識に使っている言葉の技術を、(自分が上手い下手は別にして)再認識・意識化していくのは、上達の手段として悪いことではなかろうと。一度意識化されたことは、後々自分の、あるいは他人の文章を読むときにも認識できるだろうし。

図解雑学。民俗学面白そう。っていうか、好き。図解雑学なんで、広範囲のトピックスを紹介した入門書だろうけど。イケショウとクナのクナちゃん辺りに役に立つのか立たないのか……立たないか。
まあ、妖怪とか何とか好きなんでv うふふ。

養老さんの本。何となくきついイメージあった気もするけど、読めば至極納得。うんうんと頷きながら読むことになりそうですが、「考えなさいね」と書いてある本の内容を、丸呑みして自分の頭をそれに書き換えるのも阿呆な気がするので、注意深く読んでいきたいです。
「当たりだ!」と思う論説にぶちあたると、大抵日頃考えている事に形を与えてもらえた気がして、何かスイスイ分かった気になりますが、実は全く同じなはずもなく、「当たりだ!」と思ったからって鵜呑みにするのは良くないかな~、と考える今日この頃です。
なんちゅうか、それと同時に、自力で形にならなかった悔しさみたいなのも感じますが(笑・ナマイキな)

失楽園。いや、不倫の方でなく。
ネタ仕入れというか、資料集め。岩波文庫でござい。現代語訳してあったから買った。
やっぱ、リアル宗教交えた、SF入った伝奇小説は憧れっす。ヨハネ黙示録とか、ダンテの神曲とか、セフィロトとか(笑)
百億の昼と千億の夜の漫画版とか、結構理想としてありますね。小説版は持ってるけど読んだ事ない。あとブレインヴァレーも!! 宗教+科学という題材が好きらしい。

現代小説のレッスン。
様々な現代小説に対する考察? かな?
帯には、「ブンガクはこう読め!」と書いてある。基本的に「ブンガクが読めない」奴なので興味が湧きました。日頃読むのは「物語」であって、「文学」にあまり興味はないのです。あ、大塚英志さんが何か出してる……きづかなんだ。今度チェーック。大塚さんの論説文が好きです。



普段、私が読むのも書くのも「物語」です。
母が持っていたり、書店で出会ったりして、今まで中島梓(栗本薫)さんと、大塚英志さんの物語論(?)を各2冊、計4冊読んでいます。
この程度では、自身が何か論説を展開できるほどの知識には到底及びませんが、どちらもとても参考になって、今の私の物語……小説に対するスタンスを決めています。
中島さんのが、「わが心のフラッシュマン」と「コミュニケーション不全症候群」。とてもとてもお勧め。書き手としても、物語を欲する読み手としても。あ、あと「小説道場」シリーズも参考になります。こちらは書いてる方に特に。もともとボーイズラブ系の雑誌での企画なので、投稿作はすべてソチラ系ですが。
あ、「タナトス~」が文庫になってる……! 買わなきゃ、買わなきゃ!!(暴走)また一つ読むのが増えたよ、大丈夫?
大塚さんのが、「物語の体操」と「キャラクター小説の作り方」です。キャラクター~の方を先に買って、「物語~の○○ページを少し立ち読みしていただければ…」という記述を目にし、素直に立ち読みしようと書店に行ったが見つからず、挙句レジで店員に「物語~っていう本ドコにありますか?」と尋ねるなどという愚挙をおかして(勿論店員さんはレジまで持って来てくれた)買わざるを得なくなったというの顛末が。買ってよかったと心から思ってますが。
キャラ小説だし、物語だし、やおいだし、ラノベな人種にしか用のないもの……とは思わないでほしいな~、と思います。
物語って何なのか、小説ってなんなのか。ドコが違うのか。実際的な書き方から、その根幹を考察する理論まで内容に富んでいて、とてもためになりましたので。
中島さんは、多分ご自身が物語作家だ、と物語を肯定してらっしゃるんだろうし、大塚さんは、小説・文学の価値とかそういうのを物語とはナニで、小説はどう違うのかから浮き彫りにしようとしてらっしゃるのかな、と(昔なのでうろ覚えですが)読んで思った気がします。読むならお二人とも読まれるとなお面白いかも。
また、日常生活に関わる価値観や情報処理(?)のことにも触れておられます。

自分は物語、キャラ小説、ラノベを読み、書いてるつもりです。文学に慣れ親しんだことはないし、リアルな事はリアル(自分の現実)で十分だと思い、活字の世界には、それとは異なる興奮・快感を求めるタイプです。
母上の至言(?)ですが、
「フィクションの世界でまで、普段の生活に転がってそうな事読んでどうするの」
だそうです。基本的に賛成。「お約束」の世界の安心感、痛快感が好きだし。
月の杖にしてもイケショウにしても、そこを外すつもりはありません。
お約束な骨格丸出しにしては面白くないですが、下手な所を壊すと「そこ壊してどうするよ! そりゃあ現実の可能性としてはあるかもしれないけど、ソレ書いて、読んでなんか価値あるワケ?」的な代物になっちゃうと思うので。
難しいだろうけどね~。うふ~。

ちなみに陽炎は、ネタだけあってナニも考えずに書き始めたら、結局まあまあ収まりのつくラスト(バッドエンドだけど、「物語」の範囲内かと思われ)に持っていけなくなった(笑)
ので、微妙に小説もどきをやっているかもしれません。
「瞑する条件」は、分かりやすくお約束だと思います。
良くあるツボ系のネタですぜ、あれは。
自分にとって何かが欠けている状態→事件→欠けたものを取り戻せた(満足した)
だから。この場合は欠けたもの=安らかに死ぬ条件(題名まんまや)ですが。
ちなみに、いつもこんなにグダグダ考えて書いてる訳ではないです(笑)長編書いてると、どうしても考える事になりますけど。見せ場を考えないとナニ見せたくて書いてるのか分からなくなるんで。

とか、こんな事グダグダ書いてると、「作家になる気か、お前は」と思われそうですが、その辺は微妙。多分、目指したりは……しないかも?
それよりはバイオ系、エコ系の研究者かライターになりたいなあ。学者さんとゆーか、自分も論説文書いてみたい。やりたい事は色々あって、環境保護だったり、地域貢献だったり、研究だったり……研究したいというより、研究成果、世界中で次々と発見されていく新たな事実を、すぐに見られる最前線に近いところにいたい。
一つの事を極めたいのか、理想を持って広い視野を見て、目的の方向へ持って行きたいのか、自分の好きなことがやりたいのか、何かの為に尽くしたいのか。
まだ全然定まらなくて困ったもんですが。
環境関係やると、またぞろその辺に関わりたくなって困ったもんです、本当に。
古生物学なんてドコの大学行ったら出来たんだろう? むが~!
でも分子レベルの生物学も好き。
頭の中が非常に散らかっておりますな。ヤレヤレ。

科学雑誌のライター……憧れ筆頭に来てるかも知れません、今日この頃。

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