乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

日記  東京タワー

2006-04-30 | 映画
 日記






 映画 東京タワー    2004年
  





楽しめど   ★★★☆☆






           黒木・岡田・寺島・岸谷 他
           
          江国香 織作
          源孝志 監督






 映画 東京タワーを観た。

 結構洒落た展開。

 予想通りに話が進み、それがまた心地がよい。



 台詞は淡々と話され、原作の匂いを残す。

 文庫本を気楽に、を斜め流し読みしているようで、心が落ち着く。

 監督の意図が心憎い。



 内容はいたって単純。

 一言にいえば、金持ちで美しい人妻と 二十歳も年下の男の子との一言では言い切れない 恋愛もの。

 内容は簡単すぎて興味はなかったが、その時々の人々の感情の揺れ動くをうまく表現されていた。

 心理描写がわかりやすく現されており、楽しめる一作品ではないか?

 ただし芸術的に表現されているわけではない。

 あくまでもできのよい 娯楽映画。



 この映画で気になる俳優が二人。

 一人は岸谷。

 岸谷五郎の心理描写は、目を見張るものがあった。

 微妙な顔の変化が役者として魅力的。



 あと一人は、駐車料金所のおじさん。

 名前は度忘れ・・・情けない。

 駐車場の料金のやり取りだけ。

 短い時間だが、彼の表現力は光っていた。

 うまい役者さんの一人だ。



 今回注目していたのは、寺島しのぶ。

 彼女は尾上菊五郎の娘で、松録や菊之助と兄弟。

 かわいい女の面と 本能の二面性を表現。

 とにかくかわいかった。



 黒木瞳と岡田は、下手をするとどろどろド人間模様を、二人の美しさで美しい映画に仕上げ、ラストのハッピーエンドで閉め。

 少女マンガの好きな人には、たまらなく魅力的は終わり方だったのではないか・・・



 色々な人間模様を深く描考とはしている作品だった。

 これすなわち全て東京タワー下の一個の人間の物語。

 その各自のドラマは、時とともに変化し流れ行く。

 けして彼らだけのことではなく、形こそ違えども、全ての人間に置き換えられる。

 そしてそのドラマは、各個人にとっては、この上なく大切な出来事なのだろう。



 東京とは限らず、地球全体。

 ドラマは生きている能を持った全ての自然界の良き物にさえも当てはめられる。

 単純に観ると娯楽映画だが、一方 哲学的な映画ともとれる秀作。

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