四天王寺 元三大師堂 (大阪市天王寺区)
夕日丘から四天王寺に向かって歩く。
商店街の脇道に、立派な門。
四天王寺 元三大師堂の、乾門。
乾門をくぐると、墓地。
古く立派な墓が多く、◯◯◯翁や、他にも有名そうに思えるが実は知らない名の墓が多くありました。
元三大師堂御廟前と掘られた灯籠が左右にあります。
手水舎(ちょうずや・てみずや 水盤舎すいばんしゃともいう)には、次のように掘られています。
江戸堀 三丁目 俗名 芳屋長蔵
墓地には、魚藍観音(ぎょらんかんのん)がいらっしゃいました。
魚藍観音とは
魚籃観音(ぎょらんかんのん)は、三十三観音に数えられる観音菩薩の一つ。
中国で生れた観音の一つで、同じ三十三観音のひとつである馬郎婦観音(めろうふかんのん)と同体ともされる。
概要
中国唐の時代、魚を扱う美女がおり、観音経・金剛経・法華経を暗誦する者を探し、めでたくこの3つの経典を暗誦する者と結婚したがまもなく没してしまった。
この女性は、法華経を広めるために現れた観音とされ、以後、馬郎婦観音(魚籃観音)として信仰されるようになったという。
この観音を念ずれば、羅刹・毒龍・悪鬼の害を除くことを得るとされる。
形象
形象は、1面2臂で魚籃(魚を入れる籠)を持つものや、大きな魚の上に立つものなどがある。
日本ではあまり単独で信仰されることはないが、
東京都港区の魚籃寺、
三重県津市の初馬寺、
千葉県松戸市の万満寺、
滋賀県長浜市木之本町古橋(旧鶏足寺)、
長崎県平戸市生月町(生月観音) などにある。
向かって 左
向かって 中
向かって 右
三つとも、美しいですね。
元三大師堂を正面から見てみます。
元三大師堂の中を拝見。
(四天王寺もお堂内などは撮影禁止が多いのですが、元三大師堂ではカメラ禁止表示はありませんでした)
元三大師
元三大師は古くより「角大師(つのだいし)」としての魔除厄除と、学業成就・合格祈願のご利益により信仰される。
第十八代天台座主
名 良源(りょうげん)、
諡号(しごう) 慈恵大師(じえだいし)
寛和(かんな) 元年(985)1月3日が命日であることから、 元三大師と尊称されている。
おみくじの創始者。
元三大師に祈れば智恵を授かる。
角大師(つのだいし)と変化して、 魔をしりぞけてくださる。
身体健全・家内安全・心願成就等、 至心に祈りを捧げる参詣者に、無限の守護と霊験を与えてくださる。
祈れば智恵を授かると言われる元三大師堂の前には、知恵の輪くぐりがある。
茅の輪
大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事。
夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われる。
これは、氏子が茅草で作られた輪の中を左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うものである。
元三大師堂の前のものは、「知恵の輪くぐり」とされる。
祈れば智恵を授かると言われる元三大師堂(祈れば智恵を授かる…は、これで三度目記入)には、「知恵の輪くぐり」と特定してくくってしまう方が似つかわしい。
「知恵の輪くぐり」は何かにつけ言い伝えが多い 蟻通神社(ありとおしじんじゃ)をはじめ、全国に見られる。
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