乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

90; 『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』  井本英一 著   人文書院

2009-06-29 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
 記録だけ  2009年度 90冊目          



    『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』
    
      


 井本 英一 著   


 1982年6月25日 初版

 人文書院

 335ページ 1600円+税



 三日間、二十時間余をかけて丁寧に井本英一著の『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』を読了。 内容がこく,普通の本の三、四冊分くらいの重厚さ。難しいとことは三度,四度と読んではみたが,何せ阿呆の乱鳥。さて,どこまでわかっているのだか・・・。

 内容が興味のある分野で、非常に面白かった。内容がイラン限定ではなく,ユーラシア全般。日本の民俗学も多く出てきて,関心は高まる一方。読むにつれ、集中の一途。知らないことを少しでも知りたいと思い,満足して読み進む。例が多く引用。まるでポケットの多い魔術師のように,いろいろな分野からいろいろなことを手取り教えて下さるので,知らないことの多い私には面白くて仕方がない。かなりの知識人の方とお見受けした。

 途中 宮田登氏が二度出てくる。二冊とも一様私も読んだ本だったので、飛び上がるうれしさ。著者井本英一先生も宮田登氏を読まれているのかと思うと,なんだか不思議な感覚を覚える。



『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』 は非常に面白かった。イランの遺跡やゾロアスター教,日本の風習などを詳しく書かれている。イランの内容では行った遺跡や拝火殿にも関わらず意味合いや数などを思い出させて下さった。また日本の民俗学関係の記述では,今まで読んだ書物には出てこなかった貴重な内容も多く,とてもためになった。一度きり読むにはあまりにももったいない内容。いずれ折をみて、『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』 においては、ノートをとりながら噛み砕いて読んでみようと思う。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6月の夕日 /奈良  | トップ | 『洞窟の壁を埋め尽くす先史... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫」カテゴリの最新記事