乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』33 十六丁裏

2020-07-04 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語





富田高至 編者

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』33 十六丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年


2 31-36

33 十六丁裏

◯をかし男、肥前國嶋原の城へむかひける、女、此

度生てはかへらしと思へるけしきなれハ、男

  あし手より 身うちの皺(シハ)の いやましに

  君に年をも よらせますかな

返し

十七丁表

  こもりぬる 大人数をハ いかてかは

  無勢にさきを させてみるへき

ゐ中人のことにてハ、よしやあしや、

  



33 十六丁裏

◯おかし男、肥前國嶋原の城へ向かいける、女、この

度生きては帰らじと思へるけしきなれば、男

  足手より 身内の皺(シハ)の いやましに

  君に年をも 寄らせますかな

返し

十七丁表

  篭りぬる 大人数をば 如何でかは

  無勢に先を させてみるべき

夷(ゐ)中人の事にては、良しや悪しや





肥前國嶋原の城

 長崎県 島原 島原城




『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  あし手より 身うちの皺(シハ)の いやましに

  君に年をも よらせますかな

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

  芦辺(あしべ)より 満ちくる潮のいやましに

  君に心を 思(ひ)ます哉



『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  こもりぬる 大人数をハ いかてかは

  無勢にさきを させてみるへき

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

  こもえ江に 思ふ心をいかでかは

  舟さすさほ(を)の さして知るべき











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