乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

落語家 雀○「お楽しみ」で、笑いとは何かを真に考えさせられる機会を与えられたことに感謝しているとでも言って、幕を引きまする。

2018年03月10日 | 舞台・芝居



 これから書きまするは、間も口調もかったるい、眉の形だけは超一流の落語家の話。


 数少ない経験ではあるが、落語を聞いた。

 ほぼご年配の観客を前に、始終、死と隣り合わせのエンディングノートをテーマに、下手で平べったい話を続ける。

 起承転結及び落語の文法といった規則からは程遠い。

 初めから最後までネガティブな内容のセンスのない噺家のお題は「お楽しみ」というからぶったまげたものだ。

 まぁ、「お楽しみ」と云うお題目は、まだ決まってないと云う意味で実際には「エンディングノート」(?)で立ったのだが…。


 死やお葬式をテーマにしたものでも、話の展開山や口調や所作によっては真の笑いにもなりうる。

 がしかし、この噺家の話を聞き、周りをみていると、前列の若い女客は眠るふりをし、幕がおりた(話が終わった)途端に鬼の形相で帰られた。

 あまりにもひどい落語風の駄話であったので、私も周りのご年配が気にかかり、様子を伺ってみる。

 すると案の定、ご年配の紳士は、険しい顔をして、演技の途中でお帰りになられた。

 また、多くのご年配は笑いながらも、顔をひきつっておられる。

 なんと、配慮のない噺家。


 それでも力量があれば、観客の様子を見つつ、話の方向性を変えたり、ポジティブな内容も組み込んだりといったアドリブも聞くのであろう。

 だが、この落語家は、生憎そういった力に欠ける。

 噺家も、うまくいってないことに気づいているのであろう。

 顔からはナイアガラの滝といっても過言ではない、それはオーバーなら華厳の滝とでもいっておこうか、兎にも角にも、滝のような汗がひたい方頬から出るわ出るわの大明神。

 うん、華厳(けごん)の滝と言っても、決して過言(かごん)ではない。


 これでプロかと目を疑う。

 前座で出てこられた若手の方の方が、まっすぐで、実力は別としても好感が持てる。

 変な方向に走り、変な方向性の笑いを突っ走る落語家。

 野田秀樹氏も言っておられるではないか。

「全てが悲劇ではいけない。どこかに救いをおりませねば、話は成り立たない。」
と。


 演劇にしろ落語家にしろ、舞台に立つとその人の人芸生が出てしまう。

 人の痛みをKYし、ネガティブで救いようのない話を続ける落語家風男性。

 彼の話聞いて、幾人の方が喜びを覚え、幾人の方が傷ついたのであろうか。

 履歴を見れば、彼はD大学文学部の心理学科専攻だと云う。パンフレットにより、机上の学問を垣間見た一瞬であった。


 緊張の緩和(笑)のない、愚話に愚息を吐き「ぐ」の根も出ぬほどに疲れた私。

 笑いとは何かを真に考えさせられる機会を与えられたことに感謝しているとでも言って、幕を引こう。


 

 ご訪問いただきましてありがとうございます。

 心より感謝申し上げます。


 私は落語知らずですので、ご意見がございますれば、何なりとお聞かせくださり、お教え下さいますれば光栄に存じます。

 

 



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『春日大社のすべて 宮司が語る御由緒三十話』花山院弘匡 著 中央公論新社 2016年12月 春日大社でも、手に入れることができます。

2018年03月10日 | 読書全般(古典など以外の一般書)


  『春日大社のすべて 宮司が語る御由緒三十話』



 花山院弘匡 著

 中央公論新社

 2016年12月

 1944円

 202P

 

 おん祭りや絵巻物の関係で、春日大社には親しみを感じる私。

 春日大社などにお参りをすると、絵巻物の中に入り込んだような錯覚を覚え、自然に手を合わせてしまう自分に気づく。

 春日大社様も好きなお寺の一つなので、今回、『春日大社のすべて 宮司が語る御由緒三十話』を楽しんでみた。

 本を開いてすぐに、「若宮様」の意味合いなども詳しく楽しく説明されており、大変有意義な一冊でした。


 本書『春日大社のすべて 宮司が語る御由緒三十話』は、春日大社のお守りなどおさづけされる場所でも購入することができる。

 


古都・奈良に、1300年におよぶ歴史を刻んできた春日大社。祭事・社殿・灯篭・御神宝・神鹿や自然にいたるまで、宮司みずから筆をとり、30のテーマですべてを解説。

 

目次
神山 御蓋山
春日社創立
平城京の守護神
春日社創建
千二百年続く勅祭春日祭
勅祭春日祭(申祭)の儀式
若宮社
春日若宮おん祭
宮中からの旬祭、節供祭、日並御供
式年造替〔ほか〕

 

 古都・奈良に、千二百有余年の歴史をに刻んできた春日大社。祭事・社殿・宝物など、宮司自らが筆をとって解説した、完全ガイド。

 

花山院 弘匡 (カサンノイン ヒロタダ)  
 昭和37年(1962)佐賀県生まれ。60年國學院大學文学部神道学科卒業。奈良県立奈良高等学校などで地理担当の教師を経て、平成20年(2008)より春日大社宮司。現在、南都楽所会長、奈良の鹿愛護会名誉会長、奈良国立博物館評議員、全国国宝重要文化財所有者連盟理事などもつとめる。

 花山院家第33代当主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 他 『神道千年のいのり 春日大社の心』

 

 上のデーターは全て、e-honより

 



 みなさま、ご訪問くださいまして、誠にありがとうございます。


 
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東大寺修二会(お水取り)「初夜上堂お松明」の初めから終わるまで(21景)リンクあり  2015年3月分 下写真は今年

2018年03月10日 | 神社仏閣・祭り


  東大寺修二会(お水取り)「初夜上堂お松明」の初めから終わるまで(21景)




 2015年3月のものですが、

      東大寺修二会(お水取り)「初夜上堂お松明」の初めから終わるまで(21景)

 を記しておりましたので、リンクしておきたいと思います。

 ご興味のある方は、見てくださいますれば幸いに存じます。

 


 尚上の写真は、今年(2018年3月7日)の写真です。




 みなさま、ご訪問に感謝いたします。

 ありがとうございます。



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