在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Ghemme Collis Breclemae 2007 2000 1997 1983 Cantalupo  ゲンメ カンタルーポ 

2016-11-25 10:10:53 | Piemonte ピエモンテ
Ghemme Collis Breclemae 2007 2000 1997 1983 Cantalupo




この前のミニ縦飲み試飲会で。
ラベルを見ると、ワインはどうしても先入観ができてしまう。

バローロと書いてあると、美味しいね〜、とか
サッシカイアだと、おお、やっぱりこれはイタリアで一番美味しいワインだぁ、とか

多少は仕方ないが、できるだけラベルを意識せず試飲をする。

この試飲会は、まあバラバラにいろいろなワイナリーが参加していた。
ある意味まとまりや、コンセプトがない感じもあったが、趣旨はとにかく、古いヴィンテージを少なくとも2ヴィンテージは持ってくること。

適当にパラパラと飲んでみたところ、おおいいね〜というワインにあたった。

2007
これを飲んだ時はまあ普通。香りは綺麗で、酸味があり、ネッビオーロだし、好きなタイプのワインであるが、持続祭がやや短いか?と疑問を持った。+++

2000
ところが、次のこのヴィンテージ、16年経っているヴィンテージで、おお、結構感動。
光沢があり、色はまだ綺麗なガーネット色、香りがとてもエレガントで、フルーツの香りがまだ残り、スパイス臭が香りを引き締め、熟成香がわずか出始め、複雑性、持続性がある。口に含んだ時の優しさ、酸と繊細なタンニンのバランスがパーフェクトで、エレガントに余韻が続く。
こうやって、何気ないワインに感動できるのが嬉しい。++++++

1997
97年のワインは非常に良いもの、世紀のヴィンテージと言われたにもかかわらずたいしたことないものとあるが、これはいい。
2000年にいいね〜と感動したばかりで、おお、こっちもいい、と。
むしろまだ2000年より若い。グラスが一つで比べられないのが残念。
2000年より色が濃いめ、香りにハツラツとした感じがまだわずか残り、タンニンの存在感がまだある。甲乙つけがたいが+++++

1983
2000年代のヴィンテージしか持ってきていなかったワイナリーがほとんどの中、83年を持参してきた。30年以上経っているわけだ。
熟成香が綺麗に出ているが、下り坂に入っている。ヴィンテージワインが好きな人にはぴったり。ゲンメで、少なくとも20年、30年は持ちますよ、という好例。++++