在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ツイッターでケンカ???

2016-11-04 22:57:23 | もろもろ、つれづれ
ツイッターは、もうすっかり忘れてしまって、時々メッセージが入ってくるが、申し訳ないことにほとんど無視している。
(ちゃんとご連絡くださった方にはごめんなさい)

そして、時々メールも入ってくるが、今日も「今日のあなたのハイライト」と題したメールが入ってきた。
ふと見ると、

  うるさい

と一言だけのツイート。

えー?誰〜?何か悪いことした???ごめんなさい〜、とびっくりしていたら、何かクリックできるようになっているのに気がついた。
そこをクリックしたら、今度は、どぶねずみ女!のツイート。

よかった。私宛のメッセージじゃなかった、と、まずはホッとした。

どちらの方も全く知らず、フォローしてもいない方なのであるが、ツイッターでケンカしているわけ?
ツイッターの使い方を忘れてしまって良かったような、こんな内容は見たくもないのでハイライトと題して送らないで欲しいというか。
使い方をマスターしてれば、ブロックできるのか。。。。。。?

FBではあまりケンカにならないような気がするが、ツイッターではケンカできるんだ〜と発見。
ちょっと恐ろしい。。。。。


La pazza gioia di Paolo Virzi' めちゃくちゃ嬉しい〜

2016-11-04 21:36:35 | 何故か突然イタリア映画
La pazza gioia  めちゃくちゃ嬉しい〜
監督 パオロ・ヴィルツィ

テルマとルイーズを思わせると言ったらオーバーだが。。。という女2人の珍道中




この春に公開された映画で、コメディ映画などで成功しているヴィルツィ監督の最新作。
大御所、人気監督の作品なので、かなりの成功を収めている。評判も良く、評価もかなり高い。
実は、春に公開されたものなので、すでにいくつか賞も受賞している。
(賞によって、春の公開作品はその年に含まれたり、翌年に含まれたり微妙)

xx日はヴィルツィの面白いコメディだからね、と言われていて、かなり期待したのだが、個人的にはまあまあだった。
みんなが同じ経験をしているわけではないし、同じように感じる、評価する必要はないわけで、良かった〜と言っている人もいたし、違う反応をしている人ももちろんいた。

先週の映画「Piuma」(羽)は、期待していなかった分、と言っては失礼だが、テンポが早く、爆笑場面がいっぱいで、期待以上に面白かった。

今週は、面白いコメディ〜と聞いていたので期待したわけだが、確かにコメディのカテゴリーに入るだろうが、かなりドラマティックなものだった。

上映後の監督のインタヴューで、「テルマとルイーズ」みたい、と言った人がいたが、私もぼーっと、そんな感じを受けた。

トスカーナの田舎に、こじんまりとした、精神病院というより厚生施設がある。「黄金荘」という名前。
近くの園芸畑での仕事に参加するなどを通して、社会に復帰するのを目標としている。
そこにいるのがベアトリーチェ。美人でおしゃれ、明るく、饒舌なのだが、症状は重く、なかなか外に出してくれない。
そこに、幼い子供を抱いて海に飛び込み自殺を図った(そこで子供は養子に出された)、刺青、ピルシングいっぱいの若い母親、ドナテッラがやってくる。かなり暗ーい性格。(監督の妻で、すごい汚れ役)

ドナテッラに興味を持ったベアトリーチェが、友達になりたいと近づくのだが、最初は嫌われる。
やっと外に出してもらえるようになったベアトリーチェ。畑に通りがかった市バスを見て、突然飛び乗り、脱出。
そして、ベアトリーチェについてきたのがドナテッラ。
そこから女二人、車を盗んだり、高級レストランでただ食いをしたりの珍道中。
途中でお互いの親や、元伴侶やら、養子に出した息子、その両親など、いろいろな人物が登場する。
珍道中する中で、女二人の親交が深まっていく。。。。というような話。

盗んだ車を女二人が乗り回し、厚生施設から脱走する模様、追いかけられても逃げる、逃げる〜という感じが「テルマとルイーズ」の雰囲気を醸し出している。

しかし、どうして、この映画をそれほど面白いと思わなかったのか。
なんだか、やや薄っぺらいところがある、と思ったのである。

ベアトリーチェが、執拗になるほど、どうしてドナテッラに興味を持ったのか
最初は嫌っていたのに、あっと言う間に一緒に脱走する身になってしまうドナテッラの心境の変化

こういうのをくどくど描いてもいい映画にはならないが、何かキラッと光るもの、閃くものがないと、薄っぺらい心理描写となってしまう。

「テルマとルイーズ」のような名画は、そういうところの描写が粋なのだと思う。

いや、すでに賞も取っているので、良かった〜という人もいるわけで、あくまでも個人的な意見。

しばらくしてもう一度見ると、もっと良いと感じるかも。
終わりが分かっていて見ると、逆に、微妙な心のヒダをもっと感じられるかも。

インタヴューに登場したヴィルツィ監督、しゃべるわしゃべるわ、爆弾のように饒舌。
とてもユニークな監督で、すごーく好感。



昔見たよね〜という懐かしの「テルマとルイーズ」

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クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン