だから、走るのだ。

春の長野マラソンに向けて、祐一郎にウツツツを抜かしながらも、もくもくトレーニング中。

重いの2作。

2009-11-26 | 映画、読書
エリザベス:ゴールデン・エイジ
監督 シェカール・カプール
2007年 イギリス/フランス
★★★

もともと知的さと気品を兼ね備えたケイト・ブランシェットが、エリザベスメイ
クを施こし豪華な衣装に身を包むと威厳と自信に満ち溢れ、絵画で見るエリザベ
ス女王そのものでした。
もう一方で、ドレスという名の鎧を脱げば、敵だらけの中での孤独感に苛まれ、女性としての幸せを捨てきれない苦悩と戦う、ただのか弱い1人の女性であるという姿を見事に演じていました。

本作では愛人と呼ばれていたウォーター・ローリーとの恋愛をひたすらプラトニ
ックに描いています。
といっても、初めからローリー卿には恋愛感情は無く、出世欲の為に女王に近づき、その後は孤独なエリザベスに対しての同情心から側にいたという印象を受けます。終いには女王お気に入りの若い侍女を孕ませ結婚してしまいますし。

完全なハッピーエンドでは無いにしろ、個人としてではなく「イングランドの母
」のして生きる道すじと決意が生まれ、スペインの無敵艦隊も打ち破り、黄金時代の礎を築いて行くいうそんなにイヤな幕引きでは無いのですが、拷問や地下牢など目の覆いたくなるシーンも少なくなく、見た後「どーん」と気が重くなりました。

PQの予習もかねて見てみたけど、実際役に立ったのか否かは開幕するまで不明ですが、「あんなおどろおどろしい地下牢にティアナン★祐一郎は囚われて、とき
おり拷問なんかも受けてたかも」なんて妄想すると、単純に「囚人服萌え」など
と言ってられないかもしれません。

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宮廷画家ゴヤは見た
監督 ミロス・フォアマン
2006年 アメリカ/スペイン
★★★

本当は「ブーリン家の姉妹」を見たかったけど、レンタル中だったので、同じナ
タリー・ポートマンつながりで。

恋愛ものと思いきや、(ハビエル・バルデムの名前があったので不吉な予感はし
ていましたが)あまりにも報われない悲惨な内容(異端尋問で召還→15年間投獄
など)に、途中で心が折れてしまいそうでした。

それにしても、ナタリーの天使の様な少女時代からの変貌ぶりは凄まじかった。
もともと顔が端整で可憐な為、過酷な仕打ちでガリガリに痩せ、顔が変形し、夢
の中をさまよう姿がいっそう憐れ感を誘い、見てるのが辛くなりました。

ハビエル・バルデムは怖い!濃すぎ!!
ヘンタイ神父役がハマり過ぎてて、夢に出てきそうなくらい存在感あり過ぎ

怖すぎてまだ「ノーカントリー」は見れないけど、「それでも恋するバルセロナ
」は見たい(とても同一人物とは思えないけど)。
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