で、前回から3週間空いて2回目の観劇になりますデス。
えぇ。もともと物忘れが激しいことも重なり、内容はすっかり忘れてしまいました。
おかげでふたたびフレッシュな気分での観劇よー。
席は1階最前列上手の端・・・そうです。カーテンコールで祐カリオストロが目の前にやってくるあのドッキリハラハラうきうき席です。
前回の睡魔と闘った観劇に比べ、1幕で若干うとうとくる部分があったものの、2幕に突入し後半に行くにつれ気分が盛り上がり、のめりこんで観ることが出来ました。
この違いは何なんでしょう?単に前は具合が悪かっただけとは思えない気持の変化。前回は期待を裏切られたというがっかり感が先行して、舞台を深く観ていなかったのでしょうか?自分でもよくわからなーい。
涼風マリー。歌がお上手です。低い音も高い音も安定していて、安心して聴いてることができます。
1幕であまりの表情のなさっぷり(特に瞬き少なし)が非常に気になりましたが、あれはマリーのおバカさ加減を出すためにわざとやってらっしゃるのですね?後半はフェルセンや家族への愛や悲しみが表情に深く現われていて、前半のおバカキャラとのギャップもあり感動して涙があふれました。
ただ、やっぱり前半のマリーは人間としての魅力がまったく感じられなくて、聡明なフェルセンがどうしてマリーを愛したのか、はなはだ疑問です。もう少しそのへんの人物描写を細かく描いてくれたら、もう少しマリーに感情移入でき、より深く感動することができる思うのですが。
原作を読んでから観に来い!ということなのでしょうか?(笑)
あと、まあどうでもいいことですが、背景が森みたいなところで、2人で「すべてはあなたに」を歌うシーン。せっかく盛り上がる場面なのに、マリーの髪形がヘンすぎて集中出来ません(笑)もう少し髪形を可愛くしてくれるとことを勝手に希望。
井上フェルセン。身体の線も顔つきも骨が太くなったというか、がっしりしてすっかり男っぽくなりました。外見もそうですが行動も大変男っぽくなって、オバサンはドキドキです。
マリーを後ろからがっしり抱きしめるところとか、幽閉され再開したときの感情がほとばしる荒々しいキスとか。もうどっきどき~息が止まりそう。
歌い方もただ声を張り上げるのではなく、感情の流れをそのまま歌に乗せているような、歌でも演技している感じね。その迫真の演技と歌に心がぎゅっと締め付けられます。
衣装が変わったという話をお聞きましたが、なにがどう変わったのか?そもそも前回の衣装を覚えていないためさっぱり気づかず。どなたか教えてください・・・
新妻マルグリット。お上手なのですが・・・ごめんなさい!どうしてもこの方の声というか歌い方が苦手です。サラ・ブライトマンの声にはヒーリングの効果があるといいますが、はっきりいうとわたしにはそれとは対極にある声。聴いているとどんどんストレスが溜まります。恐らくご自分では気持ち良く歌ってらっしゃると思いますが、聴いてる方は・・・。大勢の中のアンサンブルさんの中で聞き取れるように大声を張り上げなければならないのはわかりますが、なぜだか聴いていて疲れるのです。
それに群集劇といいながらマルグリットのキャラが立ち過ぎているのもちょっと気になるところ。いまいちマルグリットに感情移入出来ないのが、そもそも気に障る原因かもしれません(笑)
あくまでもわたしの主観です。彼女のことが別に嫌いなわけではないのです。どうかあしからず。
ヒーリング効果といえば、アニエス役の土居さん。本当に綺麗で透き通るようなお声。ストーリーがぴりぴりして暗い展開に押し進むなか、彼女の存在がルイ役の禅さんと共に物語の中の唯一の癒しというか救いの部分となっている気がします。
ルイ役の禅さん。あぁ、なんて愛らしいのかしら?まんまるつやつやほっぺにピンクのチークも可愛らしい。左右の靴をバラバラに履いてくる姿もほのぼのするし、謁見のシーンでこたつ布団みたいなマントを着て、客席を眺めて「いっぱい・・・」とつぶやく姿もとってもキュート。
それになんといっても『もしも鍛冶屋なら』の家族への愛が溢れる素晴らしい歌声。本当にハマリ役だと思います。
この日気になったのは「7つの大罪」でのボーマルシェ役の山路さんのアドリブ。指揮者の塩田さんとなにか小芝居をしていましたが、スイマセン!長すぎるし、あんまり笑えない!(それに後ろの席の方はなにやってるのかわからないのでは?)奥の方でずーっと待機させられる兵隊さんが可哀想で、そればっかり気になります。
で、祐カリオストロ。前回の状態を覚えていませんので、絶好調とかそういう判断は出来ませんが、あのいきなり高音部から始まる難しい曲を難なーくのびのび歌ってましたよー。
未だにカリオストロの存在価値というものがよくわかりませんが、あまり存在感が無い中であの存在感。単に体が大きいだけではあの巨大な存在感は出せません。冒頭のスクリーンに映る水晶玉を妖しく操るシーン。良く考えると滑稽ですが、あれが滑稽どころか美しく見えてしまうのが、まさに連金術!(うまくまとまりました)
ただ、肝心の歌に関しては『幻の黄金を求めて』以外は、いつも同じ曲調でさらっとすぐに終わってしまうので、やっぱり物足りないのー!
歌で満たされないとなれば、あとは動き(演技?)を楽しむ他ないわけですが、今回いまひとつわたしなりのツボが少なくて・・・。シリアスな役で大真面目にやってるのになぜか面白いってのが好みなんですが、今回は皆シリアスな役どころの中での、どちらかといえばお笑い部門担当のようなので(と勝手に決め付けていますが)今までとは少し違った見方をしてしまっているのが笑えない原因かもしれません。
中途半端に変なウェービーヘアと髭なら、もういっそのこと原作に忠実にハゲでデブでチビ(これは無理)の醜男の扮装でやってくれた方がまだ面白かもなどと思いつめてみたり(笑)
そもそも、始まる前の会見で「インチキ野郎で、詐欺師で、ペテン師の役だそうです(笑)。舞台で色々なトリックやマジックがあるのですが・・・」と言ってたわりに、インチキ野郎でもないし、トリックやマジックも少ないし・・・演出変わったの?と疑ってみたり。
そして、文句ついでに、あの客席下り!ストーリー上まったく関係ないので、わたしとしては勝手にファンサービスと位置づけていますが、ファンサービスのわりにサービスがあの通路だけどはなにごとっ!神出鬼没というなら、客席下りも神出鬼没にして頂きたい。(恐らく昨日のテレザーブではあそこらへんの通路際ばかり売れるというねじれ現象が発生しているハズ)ええ、そうです。あの通路席のチケットを持っていないものの単なるヒガミです!
前回よりも客席の方をかまう頻度が多くなっていました。たしか前はE列あたりの人の頭をちょんちょんとつつくだけのようだった気が。なにをやっていたのかちょうど背中に隠れてよく見えませんでしたが、祐カリオストロにかまわれたお客さま、困った顔をされながらも「ぱぁぁぁっ」と頬を赤く上気されていらっしゃいました。なんとも羨ましい限り。ええ、ヒガミですとも!
客席に下りた後、階段下に待機する祐カリオストロ。以前よりフードを深く被った上に、下手の方を向いているためその顔をうかがい知ることはまったく出来ません。ちっ
あの狭い階段であの長い足を横にちっちゃく折りたたんでとっても窮屈そうだけど、ちょっと可愛い。
後姿を見つめながら「こちらを向け~」と強く念を送ってみましたが、その大きな黒いお山のような背中は微動だにせず!(あたりまえだー)
長くなったのでつづくー。
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