スイマセン。まだまだ続いております。
その幕に出演するグループごとに舞台袖に待機させられました。他の方のパフォを見ているうちにだんだん緊張もほぐれ、お約束の円になって「ファイトーオー!」をやってみたり、司会をする山口氏を袖からこっそり覗き見たり、前のグループの曲に合わせてロボットダンスをする余裕まで出てきました。そう・・・この時までは!
そして前のグループの演技が終わり、いよいよわたしたちの番です。一気に緊張が高まります。
ステージ横のカーテンがびらびらしているところですぐに出られるよう待っていると、司会の山口氏がわたしたちのパフォについて何か説明をしています。
山口氏 「次は・・・○○○○○も○○す」
わたしたち 「!?%▲@6&ぅ□Mす¥&?qヴぁ~~~!!!!」←声にならない叫び
・・・なんとアノ司会者のヤマグチってヒト、最初にオチを言ってしまいました。
一瞬目の前が真っ暗になりましたが、言ってしまったものは仕方がない。というより、もう始まってしまったのでそのまま舞台へずるずると。ところがそんなことはまだ序の口。これからもっと恐ろしいことがわたしを待ち受けていたのでした・・・。
袖からステージに登場すると、すでに笑い声が聞こえました。「よし!」と心の中でグーを作り、ステージ中央に進もうとしたところで、共演者の友と目が合いました。友は顔面蒼白でわたしに何か訴えかけています。
「かばんが無い・・・」
その一言で今度はわたしが顔面蒼白。もう頭の中もまっしろ。本当に倒れそう。
かばん・・・大事なかばん。かばんの中には大事な小道具が・・・。
そしてそのかばんを忘れたのは友でなくこのワタシです。
それに気がついた時にはすでに舞台中央に来てしまっており、今さら最初からやり直すわけにもいきません。
「かばんが無い」「どうしよう」「どうする?」「もうこのまま行こう!」
瞬時に友と目で会話をし、結局このままかばん無しで演技を進めることにしました。
この間、時間にすれば1.5秒くらいですが妙に長く感じられました。
まるで一瞬時が止まってしまったかのよう。
このまま一部小道具無しで進めることになったものの、もうわたしはまっしろ。その場は何とかアドリブでしのぎましたが、舞台上で何をやっていたのかほとんど記憶がありません。
しかし、練習をみっしりやっていたので、意識が混濁しているものの身体が勝手に動いた為、他の演技に影響することはあまりありませんでいた。
やっぱり練習って素晴らしい。お稽古って大事ね。
ただ、友とのからみに使う小道具もかばんの中に入っていた為、友まで急にアドリブで対応しなければいけなくなったのが、本当にすまなかったなと思っております。(そしてその後それが影響してか、その友までが大変なことに!)
わたしのバカーーっ!
今思い出しても心がちくっとする青春時代のほろ苦い思い出です。
やっぱり舞台には魔物が棲んでいるのね。(←ただの忘れ物王)
霊廟探索で、かばんが開かなかったときのアルフレート泉見くんの気持が1/100くらいわかりました。変な汗がいっぱい出ましたよー。もうへとへとでした←ここポイント(笑)
そうして何とか数分間の演技を終え、ふたたび舞台袖へ。
朦朧としながら、疲れ果ててたたずんでいると、「かばんが無い」の友が、誰かに「○○○○忘れちゃったー!」と一生懸命訴えています。
「オイオイ誰に言ってるんだよーこの人」
と思いながらちらりとそちらを見ると、なんと!!
祐一郎がそこにいました。
「面白かった!」
とわたしたちひとりひとりにニコニコしながら声をかけてくれました。
そしてわたしにも
「○○(どうやらわたしの扮装を見て付けたあだ名)面白かった!」
とあのぴかぴかの笑顔で。
もうその一言で幽体離脱。魂が抜けました。
その笑顔とその一言が聞きたいがためにわたしたちは自分を捨てて(というか本来の姿?)なりふりかまわず、面白さのみ追求してここまでがんばってきたのです。
「お疲れさま」ではなく「面白かった」と言わせるために・・・(泣)
それだけ言うと祐一郎はまた先ほどの握手の時のようにさわやかに風のように奥に消えていきました。
つづく・・・かも。
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