「もう半分」という噺をご存じだろうか?
ある飲み屋に、一人の常連のおじいさんがいた。
湯飲みに半分だけ酒を注文すると、ちびちび、ちびちびとすする。
酒がなくなると、また、「もう半分」。
一杯ごとの注文もしない、利の薄い客であった。
あるとき、そのおじいさんが大金を手に入れたと嬉しそうに話す。
酔ったおじいさんが帰って行き、店を閉じる時に、その大金の忘れ物に気づいた店主夫婦。
そのまま猫ばばしてしまい、おじいさんが探しに来たときもしらばっくれる。
うらみごとを口に、おじいさん、橋の上から身投げをしてしまう。
後味の悪いながらも、順調な商いを続ける店主夫婦。
やがて、子どもができたのだが。
生まれた赤ん坊は、おじいさんの顔をしていた。
その赤ん坊、夜中に起き出すとあんどんの油を湯飲みに注いでぺろーりぺろーり。
「おのれじじい、迷ったか」と詰め寄る店主に湯飲みを差し出して。
「もう半分くだせえ」
仕方話の色合いを出すか、怪談味を強くするかは噺家次第であるが。
これより怖い怪談がある。
あいもかわらず、目の前にある食べ物飲み物はいっさい平らげずにはおれぬBooじーちゃ。
逆に、自分の皿にあるもの以外は食べようとはしない。
おかんさま「Booじーちゃ!おかわりいりませんか?」
Booじーちゃ。「しこしくんない」
入れ歯のせいか、訛のせいか。
「少し」が「しこし」にしか聞こえない。
ついでとばかりにおかんさま。ワタクシメにも「いる?」と聞いてくるのはありがたいのだが。
「少し頂戴」
と、Booじーちゃ。と同じような返事をしていたのに気づいた時には頭を抱えそうになった。
今でさえ、同じことを言うほどにBooじーちゃ。に似ているのかと思うと。
年取ったら、ワタクシメもやがては同じ言動をするようになるのだろうか。
そう考えると、ごろごろのたうち回りたい気分になる。
いやぁあああああああ(ごろごろとフェードアウト)
ある飲み屋に、一人の常連のおじいさんがいた。
湯飲みに半分だけ酒を注文すると、ちびちび、ちびちびとすする。
酒がなくなると、また、「もう半分」。
一杯ごとの注文もしない、利の薄い客であった。
あるとき、そのおじいさんが大金を手に入れたと嬉しそうに話す。
酔ったおじいさんが帰って行き、店を閉じる時に、その大金の忘れ物に気づいた店主夫婦。
そのまま猫ばばしてしまい、おじいさんが探しに来たときもしらばっくれる。
うらみごとを口に、おじいさん、橋の上から身投げをしてしまう。
後味の悪いながらも、順調な商いを続ける店主夫婦。
やがて、子どもができたのだが。
生まれた赤ん坊は、おじいさんの顔をしていた。
その赤ん坊、夜中に起き出すとあんどんの油を湯飲みに注いでぺろーりぺろーり。
「おのれじじい、迷ったか」と詰め寄る店主に湯飲みを差し出して。
「もう半分くだせえ」
仕方話の色合いを出すか、怪談味を強くするかは噺家次第であるが。
これより怖い怪談がある。
あいもかわらず、目の前にある食べ物飲み物はいっさい平らげずにはおれぬBooじーちゃ。
逆に、自分の皿にあるもの以外は食べようとはしない。
おかんさま「Booじーちゃ!おかわりいりませんか?」
Booじーちゃ。「しこしくんない」
入れ歯のせいか、訛のせいか。
「少し」が「しこし」にしか聞こえない。
ついでとばかりにおかんさま。ワタクシメにも「いる?」と聞いてくるのはありがたいのだが。
「少し頂戴」
と、Booじーちゃ。と同じような返事をしていたのに気づいた時には頭を抱えそうになった。
今でさえ、同じことを言うほどにBooじーちゃ。に似ているのかと思うと。
年取ったら、ワタクシメもやがては同じ言動をするようになるのだろうか。
そう考えると、ごろごろのたうち回りたい気分になる。
いやぁあああああああ(ごろごろとフェードアウト)
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