ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

優先順位。

2012-08-11 | Weblog
久々に、顔を見てきましたBooじーちゃ。


ワタクシメが小さいときから、野球の実況中継をBGMに昼間であろうが夜であろうが座椅子で爆睡するのが一番の楽しみなBooじーちゃ。
当然、高校野球も大好物。
食堂のTVの真っ正面に陣取って見ていたのに声を掛けてしまったから、もう。
見る見るうちに顔がイーッて歪んでくるんですな。邪魔されたのが気にくわないから。


おかんさまが「この人誰?」とワタクシメを指さすと。


「知らん」(超キッパリ断言)


いやもう、孫とも認識されてないから、ワタクシメなんぞより甲子園の方が大事なのはわかるんですが。
とはいえ。お盆を迎えるというに、むさい顔で迎えさせるというのも問題がある。
顎髭は施設の職員さんも剃ってくれるのだが。
問題は、眉毛である。
ふさふさな上に一本一本が長いので、それだけでじじむさく見えてしまうのだ。


チラシをゴミ受けに出しておいて、おかんさまが取り出したのは鼻毛切り用のハサミ。
刃先が丸いから安全性が高いという判断なのだが。


ごそごそとおかんさまがはハサミを出しているあいだにBooじーちゃ。


元通りチラシをたたんでバックにつっこんでくださる。


おまけに顔をぶんぶんと振って抵抗の構え。
これでは、危なくてハサミなど扱えない。


そこで第二弾としてシェーバーを取り出す。
もみあげを剃ったりするのに使えるところでなんとかしようというつもり。
ついでに。


ワタクシメ「Booじーちゃ。動いてたら、眉半分ない顔でお客さん迎えんならんくなるよ!」


……これでピタっと止まりましたBooじーちゃ。
自分にとってのデメリットの計算はできるんですな。
そしてさっさかと仕上げるおかんさま。





上から見たら、えらく全体的に薄い眉になってしまったようだがまあいいか(何)。
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする