ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

食べ合わせ。

2010-11-01 | Weblog
介護用品のカタログなんぞを見る機会が増えている。
そこで目にする食事関係の商品の、なんと、バラエティにとんだこと。
ユニバーサルデザインのフォークなどの食器類はもとより。
最近は、レトルト系も種類が豊富であるようだ。
歯で噛める人用から、舌で潰せるタイプまで。柔らかさも数段階。
食欲を少しでも掻き立たせようと、味にも考慮がされているらしい。
のだが。


我が家の食卓を見てみる。
自家製烏賊の塩辛と大根の煮物。
硬さも柔らかさもそれぞれなのはまだいいが、問題は目の前に取り分けられたものから手をつけずにいられないBooじーちゃ。
デザートに後から付け加えた林檎の薄切りだの葡萄だのに先に手を伸ばす。


…………。


あのー、Booじーちゃ。


塩辛ご飯に林檎の食べ合わせっておいしいんでしょか?


Booじーちゃ。「おい、しい、です!」


……ほんとかよ。


しかも、その林檎を左手で摘みつつ。
右手にゃ箸をぎっちり握りしめて離さないのはどういうわけか。





いったい、どれだけ報われているんだろうか。
介護食の開発者の熱意とか。おいしく食事をさせようとする家族の思いやりとか。
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