うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

『ロボット』 / 『ラ・ワン』。

2012年12月25日 | アジア映画


ロボット Enthiran/The Robot (2010年 インド 177分 タミル語)

スーパースター・ラジニこと、ラジニカーント主演。
ラジニ、かなり顔をお直ししたようだ。明らかに若返っている。
御大も今年で63歳ともなれば、致し方あるまいなぁ。

自分そっくりの高性能人工知能ロボットを作った工学博士バシー。
苦心の末にロボットに感情まで持たせたが、よりによって博士の恋人に恋をしてしまう。
博士の成果に嫉妬する恩師の陰謀により悪の回路をはめ込まれたロボットの暴走が始まる。

SFということもあり、かなり金がかかった大作だ。
しかし、以前のラジニの「有りえないほど腕っ節が強い善人ヒーロー」の爽快感がない。
あの、どこがカッコイイかわからないけどカッコイイとされている決めポーズとかないし~~。
昔からのファンとしては少々「なんだかなーーー?」って感じ(^^A;。

初めて見る方はインド映画らしい荒唐無稽さに驚いてくれ(笑)。 
恋人役のアイシュワリヤー・ラーイ、少々トウが立っているが元ミス・ワールドの美貌も見事。


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ラ・ワン (2011年 インド 156分 ヒンディー語)

いっぽうこちらの主役、シャー・ルク・カーンも大スターである。
ラジニより若く、まだ40代。
ラジニは南インド・タミル語圏の下層庶民出身(インドではそこがスゴイ事)だが、
カーンは大学で経済学の修士号をとったイスラム教徒とか。

冒頭ではやたら情けなくヘタレな男。「え?これが主役?」と思うほど。
それが、この人、顔がシャキッと変わるんですねぇ。

息子の願いをきいて『悪いキャラが一番強いヴァーチャル・ゲーム』を作った開発者シェカル。
完成披露の日にログインしたが勝っている途中でやめた息子に怒ったゲームキャラが
同じ社内で開発された『デジタルデータを実際に物質化できる技術』を利用して現実世界に現れた!!
前半の舞台はロンドン。後半舞台はムンバイに移ります。
SFアクション映画としては、なまじの米国ハリウッド映画より面白いっす。
インドはIT大国だもんねぇ。
レディー・ガガのプロデューサー、エイコン(AKON)が劇中曲を担当。

昔よりスリムになったとはいえまだまだムチムチぽっちゃりなダンサー群による踊りや歌もあり。
インドらしさを残したまま、ボリウッド映画は進化してますなぁ。

『ロボット』と『ラ・ワン』、どっちか見るとしたら『ラ・ワン』がおすすめ。




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