うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

はじめに。

うりゃ本部での「映画あれこれ」と、 ブログ「ばちかぶり日記2」で書いたぶんを
2008年11月1日、全部このブログに移行しました。

※ すべて原語+字幕で見ております。日本語吹替の評価はしません。
※ マイナー映画や世界各国の映画をもっと見よう!! グローバル文化は「文明」であって「文化」にあらず。

ローン・レンジャー

2014年02月01日 | 洋画ハラハラドキドキ
ローン・レンジャー (2013年 アメリカ 原題:The Lone Ranger)

1933年のラジオドラマから始まる人気シリーズ、4回目の映画化。
アメリカ西部を舞台にしたアクション娯楽活劇。
黒い仮面で白馬にまたがり「ハイヨー、シルバー!!」、「白人嘘つき。インディアン嘘つかない。」、「キモサベ」などの台詞が有名なあれである。
映画『ブルース・ブラザース』でもバンド名を聞かれて「ローン・レンジャー」と答え、「1人じゃないじゃないか。」とか言われるシーンがあったような気がする。(違うかもしれない)
なお「ローレン、ローレン、ローレン♪」はイーストウッドが出ていたドラマ『ローハイド』のテーマ曲であって『ローン・レンジャー』ではないよ。

主人公のローン・レンジャー(アーミー・ハマー)は個人的にはどうでもよく(^^A;。
相棒トント役のジョニー・デップが目当てで見る。
デップ演じるトントは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ船長と同種の、すっとぼけた役となっていた。
チェロキー族だかクリーク族だかの血をひくデップなら誰もが納得のキャスティングだろう。
映画の中でも白人がインディアン(ネイティブ・アメリカン、ファースト・ネーションズ)を騙しているが、実際は悪党による迫害虐殺どころか政府が公式に「インディアン絶滅政策」をとっていた時代である。(あのリンカーン大統領とて例外ではない)

ま、そんな真面目な話はともかくとして。
娯楽映画としてたいへん面白かった♪ はらはらどきどき。クスクスゲラゲラ。

ヘレナ・ボナム=カーターがまたクセのある役をやっているが、監督はティム・バートンではなく(笑)、「パイレーツ・オブ・カリビンアン」のゴア・ヴァービンスキー監督。
ローン・レンジャーとトントが並ぶと、トントがやけに小さく見えるが、アーミー・ハマーって身長が196センチもあるらしい。おまけに曾祖父の代に石油で財を成した大富豪ハマー家の御曹司だってねぇ。ふうん・・・ え?『白雪姫と鏡の女王』での王子様役? あら。気がつかなかった(笑)。

スター・トレック イントゥ・ダークネス

2014年02月01日 | 洋画ハラハラドキドキ
スター・トレック イントゥ・ダークネス (2013年 アメリカ 原題:Star Trek Into Darkness)

半世紀近く前に始まったTVシリーズの劇場版としては12作目。
11作目の2009年『スタートレック』の続編にあたる。
シリーズ最初の『宇宙大戦争』以前に時代は遡って、カークやスポックが若い頃のお話。
ただし展開はパラレルワールドになるのだそうだ。(つまり前の作品の世界にはつながらない。)

悪役が、BBC製作のTVドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』で、現代版シャーロック・ホームズを演じるベネディクト・カンバーバッチなんで、見た(笑)。
この『SHERLOCK』ったら主役ホームズの性格がほれぼれするほど悪くてね、おまけにワトソン役がマーティン・フリーマン(『銀河ヒッチハイク・ガイド』のアーサー)ってとこが個人的にツボなんでお気に入りのドラマなんですが。
閑話休題。
本作は ベネディクトもクールでしたし、派手にできてますし、感動作にもなってますし、ファンは当然見たでしょうから特に言うこともなし、と。




ドライブ・アングリー

2011年12月24日 | 洋画ハラハラドキドキ
ドライブ・アングリー DRIVE ANGRY (2010年 アメリカ 101分)

ニコラス・ケイジって人は今や大物になって、メジャーなヒーローを嬉々として演じることが多いけれどさ。
どうも「ヒーロー」って顔じゃないと思うのよね、個人的に(笑)。
もっとこうなんつうか、昔のヘタレな役柄のほうが似合ってたのにと思うのよ。あくまで個人的にですけど(笑)。

カルト教団に娘を惨殺された上、幼い孫がさらわれた男、ジョン・ミルトン。大排気量の車を駆って怒りの復讐と孫の奪還に向かった彼は、途中で拾った勝気なウェイトレスのパイパーと共に、カルト教団へと迫っていく。しかし、そんなミルトンの前に、FBIを名乗る不気味な追跡者が立ちはだかる・・・

・・・ってのがTSUTAYA DISCASの解説ですけど、この追跡者を演じるのがウィリアム・フィクトナー。
この人、ひと癖ある役柄しかやりません。予告編に彼が出てたのでこれを借りたくらい、私は好きです。
この映画でも最初に登場したときから何かヘンに飄々としてます。
こいつ、人間じゃないな・・・・・天使か?悪魔か?(笑)
案の定、ミルトンもどこか普通の人間じゃありません。 わははーーー!!さては私の好きな設定だぁ♪♪
ということで、ミルトンはめちゃくちゃ強いし、カー・アクションもめちゃくちゃ派手な3D映画なんですが、
そんなことよりも(おいっ)、設定自体がマニア的に気に入った1本でした。

パイパー役はアンバー・ハード。むっちゃ勝気なテキサスのじゃじゃ馬娘役がお似合い。
銃撃戦シーンは「シューテム・アップ」などのパクリかな(笑)。
エロもありということでR15指定なり。

トゥルー・グリット

2011年10月17日 | 洋画ハラハラドキドキ
トゥルー・グリット  True Grit (2010年 アメリカ 110分)

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン兄弟監督による西部劇。
1969年のジョン・ウェイン主演『勇気ある追跡』と同じ原作によるものだが、
私、ジョン・ウェインってあまり好きじゃないし。西部劇なら本家よりマカロニのほうが好きだし。
昔むかし見たと思うけど覚えちゃぁいないし~~~。

商用先で殺された父の遺体を引き取りに来た少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド。当時13歳。)。
しかし彼女は母と弟妹が待つ家には帰らず、先住民居留地に逃亡した犯人を追うために助っ人を探す。
根負けして引き受けた初老の保安官コグバーン(凄腕ながら素行に問題あり。)役にジェフ・ブリッジス。
別件で同じ犯人を追うテキサス・レンジャー役にマット・デイモン。
荒野を行く凸凹トリオは、犯人チェイニーを追い詰められるのか・・・

聡明で根性が入った、おさげ髪の少女マティがいい。主役は彼女だね。
費用を作るために手だれの商人を相手に一歩もひかぬ駆け引きの腕を見せる。
父の遺品の古い銃と大きな上着と帽子を身につけ、
ガキは邪魔だと置いていかれそうになっても、黒馬とともに深い川に飛び込んで追いつく。
見ていて気持ちいいほどのその意思の強さ。

近年のジェフ・ブリッジスは、ジャンキーや酒びたりのヨレヨレで汚い役が多いけど、
それでもなんかかっこいい(笑)。 あ、「アイアンマン」では悪役副社長だったか。

昔の西部劇のツボを押さえつつ、コーエン兄弟らしいヒネクレも端々に見られる良品かな。


レポゼッション・メン

2011年01月31日 | 洋画ハラハラドキドキ
レポゼッション・メン REPO MEN (2010年 アメリカ 111分)

昔、アレックス・コックス監督、エミリオ・エステベス主演のSF映画で「レポマン REPO MAN(1984年)」ってのがあったよねーー。
けっこう好きだったのにストーリーが思い出せない・・・(泣)
ローン滞納の自動車回収屋が「レポマン」。車のトランクに宇宙人の死体があって・・・
で、それでどうしたんだっけ(^^A;。
本作の邦題が原題の「レポメン」じゃないのは「レポマン」と区別するため??

ジュード・ロウ主演の本作では、ローン滞納者から回収するものは「人工臓器」。
原作はエリック・ガルシアのSF小説。読んでないな。
いかにもアメリカらしい思いつきだね。
低信用(サブプライム)ローンで借りた住宅ローン破産者があふれた国。
公的医療保険がなく、病気になると医療費で破産する国。
そのへんの皮肉で書かれたものでしょうね。

近未来。あらゆるパーツが独占企業の人工臓器で置き換え可能となった世界。
高額な臓器ローンを滞納すると回収屋が現れて、強引に切り裂いて臓器を回収していく。
命にかかわる臓器でも容赦はない。そういう契約になっている。
合法殺人に疑問も持たずに仕事をしていた主人公の回収屋レミーはある日、
不審な事故により自らが人工臓器を使う債務者となってしまう・・・・・・

ストーリーに関係ないが、ジュード・ロウね、M字ハゲの進行が止まらないね。
もう思い切ってスキン・ヘッドにしてさぁ。
トラボルタみたいに常時カツラにしちゃえばいいのにねぇ。
美男ゆえに思い切りが悪いのか?(^^A;


※ 上司役が「ソルト」にも出ている俳優。部下レミーに契約書にサインさせる時に、
一般顧客向けの営業トークと同じ決まり台詞を言う無神経っぷりが笑える。


ソルト

2011年01月30日 | 洋画ハラハラドキドキ
ソルト  SOLT (2010年 アメリカ 100分)

アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ・アクション活劇。
トム・クルーズで企画されていたが彼が降板し、性別を変えてアンジー主演となったそうな。
謎のロシア人が「ロシア大統領暗殺計画の為に送り込まれたソルトという名の女スパイがいる。」とCIAに密告する。
二重スパイの疑いをかけられたソルトは即座に逃亡する。
賢いわ強いわ、アクション派手だわ。

本当に彼女はロシアのスパイなのか? 今はどちらに加担しているのか?
謎が明かされないまま進行し、彼女の行動理由がわからないので、感情移入しにくい。
ロシア側の描写も雑だし。
でも、まぁ、アンジーかっこいいし~(笑)

鍛えられた相手にあの細身の体での打突攻撃があれほど効果があるかは疑問。
でも、まぁ、アンジーかっこいいから~(笑)
・・・・・という映画(^^A;。


※ この後に見た「レポゼッション・メン」に同じ役者が出ている。
見る順番が逆だったら、「コイツ、ぜったい悪いヤツ。」って最初から思ったのになぁ(笑)。


パリより愛をこめて

2010年12月24日 | 洋画ハラハラドキドキ
パリより愛をこめて FROM PARIS WITH LOVE (2010年 フランス 95分)

このピエール・モレル監督の前作はリーアム・ニーソンがパリで大暴れする「96時間」、その前のが「アルティメット」。
さらにその前は撮影監督で「トランスポーター」などを撮ってた。
つまり、アクションを得意とするリュック・ベッソン組の一員。

本作は、思い切ってスキンヘッドにしたジョン・トラボルタがパリで大暴れ。
巻き込まれ的な相棒はアイルランド人俳優ジョナサン・リース=マイヤーズ。
ということで、フランス映画だけど言語はほぼ英語です。

若き在仏アメリカ大使館員のリース(マイヤーズ)は実はCIAの見習い助手。
新しい任務は本国から来た敏腕捜査官ワックス(トラボルタ)の運転手兼相棒。
このワックスの無茶な行動に、捜査目的もわからないまま振り回されるリース。というバディ・アクション。

「96時間」のニーソン同様に、トラボルタがスティーブン・セガールばりの強さを見せる。
トラボルタが撃ちまくり突進しまくった跡は死体の山。
わたしゃ、マネキン工場での撃ち合いシーンが好きです。
セガールやニーソンと違うのは、しゃべりまくることと紳士じゃないこと(^^A;。
それと行動動機が正義感とか主義主張とか娘への愛とかじゃなくて、『任務』。
任務のためなら現地警察に死人が出ても関係なし。
だって、CIAだもんな。CIA=無法者(笑)。
「96時間」のニーソンも元CIAって設定だったし、「CIAは野蛮人だ。」が基本ラインか・・・?
そんなことは気にせずに、トラボルタの華麗な銃撃戦と強引無茶な行動を楽しむべきなんだろうな(^^A;。


※ 『宮仕えはツライよ。』だったりもする(苦笑)。

アルティメット / アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ

2010年12月23日 | 洋画ハラハラドキドキ
 アルティメット  BANLIEUE 13 (2004年 フランス 85分)

なぜか見逃していた、リュック・ベッソンが製作・脚本のアクション。
スタントマン出身のシリル・ラファエリと、映画『YAMAKASI ヤマカシ』のモデルとなったパルクールの使い手ダヴィッド・ベル共演。
屋根を飛び壁を駆け上がる重力無視のパルクール・アクションや格闘シーンはすべてワイヤーなしの本物。

近未来(といっても2010年)のパリ。スラム化した無法地帯(バンリュー13)は高い塀で囲われている。
ここで生まれ育った正義感あふれる男レイトは地区のボスのタハ相手に孤高の戦いを続けていたが、妹をタハに捕らえられてしまった上に警察に拘束される。
一方、強力な時限爆弾をタハに盗まれた政府は特殊部隊の潜入捜査官ダミアンを起用する。案内人に選ばれたのが投獄中のレイト。
200万人の命のために潜入するダミアン(シリル・ラファエリ)と、妹奪還に動くレイト(ダヴィッド・ベル)の超絶リアルアクション。
人質が恋人ではなく妹、ってとこがいい。
無条件に守るべき相手であり、レイトの私利私欲のなさ、禁欲性が表現できるでしょ。
随所に香港アクション、特にブルース・リーへのオマージュあり。


 アルティメット2  マッスル・ネバー・ダイ BANLIEUE-ULTIMATUM (2009年 フランス 102分)

第一作に妙な邦題をつけるから続編でまたもっと妙な副題をつけるハメになる(苦笑)。
原題を訳せば前のが「バンリュー13」。続編が「バンリュー アルティメット」(^^A;
前作ラストで壁の撤去が約束されたが反古にされ、今なお、さまざまな人種のギャングたちが暮らす2013年のバンリュー13地区。
この地区で重大犯罪をでっちあげそれを理由にミサイルや軍隊を投入して地区をぶっつぶし、更地にして高層ビルを建てて儲けようっていう陰謀に、またまたダミアンとレイトが立ち向かう。
今回は各人種別ギャングのボスたちも協力するが、このボスたち5人のうち3人が現役ラッパーで存在感バツグン。
そんなラッパーの起用や、前作よりシンプルな勧善懲悪な話なので、青少年向けの映画なんでしょう。
差別主義者や悪者だらけの政府・軍部要人たちの中で、大統領が一貫して「理想を守る正義の人」なのが良い(笑)。
監督が変わったのでアクションにはジャッキー・チェンへのオマージュ多々。そんなユーモアの種類も多彩なリアル・アクション。
中国系ギャングのボス姐御タオ(エロディー・ユン)の登場シーンも意表をついて良かった。しかし、前作に登場したレイトの妹はどこへ消えた????


※ シリル・ラファエリの女装はすごかったな~~(^^A;。
「処刑人」のウィレム・デフォーの女装に次ぐか??(大笑)


アイアンマン2

2010年11月29日 | 洋画ハラハラドキドキ
アイアンマン2 Iron Man 2 (2010年 アメリカ 124分)

マーベル社アメコミ原作もののシリーズ2作目。
主役アイアンマンこと孤独な天才大金持ちアンソニー・スターク役はロバート・ダウニー・Jr 。
前作同様に、男の子な大人が好きそうなSFヒーロー・アクション。

今回の悪役は、ロシアの天才物理学者ウィップラッシュ。演じるのはミッキー・ローク。悪の動機が主人公の父親(スターク社の先代社長)に排除された親父の怨みを晴らすためって、そりゃ逆怨みでしょ?
彼を援助するバカが、スターク社が兵器産業から撤退したおかげで伸し上がった軍需企業ジャスティン・ハマー社社長。サム・ロックウェルが、お調子ものでイヤミなヤツをとことん軽く演じる。

コメンタリー解説を聞く限り、監督自身はオタクではなさそうだが、CG関連にはオタクが多いのだろう。
無人機ドローンって・・・・・ほとんど『ザク』じゃん(笑)。
陸軍用ドローンが攻撃開始前に足の接地面がグヮシャン!!って変わるとこが好き。(反動対策)

キレイどころは前作に続きアンソニーの秘書ペッパー役のグウィネス・パルトロウ。この人の顔、好きです私。
今回初登場はスカーレット・ヨハンソン。同社法務部から秘書に抜擢された有能な美女だが、実は・・・?? 黒のピチピチ・コスチュームで格闘アクションもこなす。男性必見!?

話の主な筋は、アンソニーが胸に装着したアーク・リアクターの副作用で毒素が体にまわるのをどうするか。ってのと、ウィップラッシュの奇襲にどう対抗するか。
細かい突っ込みところは山ほどあるけど、まぁこの手の映画はさ、ハラハラワクワクすればさ、いいんじゃないかな~~っと(^^A;。
アタッシュケースから変形する携帯用簡易アーマー『マーク5』もカッコイイよん。


※ 盟友ジェームズ・ローズ中佐役が前作のテレンス・ハワードからドン・チードルに変更。う~~ん、テレンス・ハワードのほうが好きだなぁ(顔が)。

ザ・ウォーカー

2010年11月05日 | 洋画ハラハラドキドキ
ザ・ウォーカー The Book of Eli (2010年 アメリカ 118分)

デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン共演。
文明が崩壊し荒廃した近未来。世界にただ1冊残された、『ある本』を西へ運ぶ男の物語。
どうにもネタバレせずには何も書けない映画だ。

題名からして邦題は『ザ・ウォーカー』だが、原題は『The Book of Eli』。
英語で“The Book”と書けばバイブル。聖書だ。『イーライの聖書』。
これでもう、ネタがひとつばれてしまう。
“Eli(英語読みでイーライ)”という名前は旧約聖書に登場する預言者「Elijah(エリヤ)」でもある。
さらに“エリ・エリ・レマ・サバクタニ”となればアラム語&ヘブライ語で
イエス・キリスト磔時の言葉『神よ神よ何故私をお見捨てになったのか』だ。
まぁ、キリスト教圏の名前なんてみな聖書から名づけているから、
どこまで深読みすればいいのかよくわからない(笑)。

大まかに言って西部劇を主体にして『アイ・アム・レジェンド』と『マッドマックス』と『座頭市』と『華氏451』を混ぜて、
大国アメリカの行き詰った現況とキリスト教原理主義をまぶしたような・・・??
見ていて「君らは口伝というものを知らんのか!?誰もなにも覚えてないのか?」と思ったが、オチはやはり『華氏451』。
これで、わかる人には充分わかるだろう。
作り手はけっこう映画オタクらしく様々なアクション映画へのオマージュ・シーンがあるようだ。
キリスト教に関する知識のない人は普通にB級アクション映画として楽しめば良い。
デンゼル・ワシントンの殺陣は見ごたえあり。かっこいいよ。

昔から民主党寄りのハリウッドだけに、
支配するために聖書を利用しようとする悪役ゲイリー・オールドマンと、
神の声により聖書を西に運ぶ聖者デンゼル・ワシントンは『ブッシュとオバマ』なのか?
それともそこまで読む必要はないか??(^^A;


※ ところで、イーライはアメリカ大陸を30年かけて西に歩き続けて来たという。いったいどこでどう迷っていたのだろう?(笑)
それに、30年前のケンタの「ウェットペーパー」なんて、カラッカラに乾いていると思うよ(大笑)。


※ デジタル化が進むけど、やっぱり紙の本は重宝でしょう!!

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

2010年10月16日 | 洋画ハラハラドキドキ
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 Prince of Persia: The Sands of Time
(2010年 アメリカ 116分)

同名のゲームの映画化だが、主人公の身が軽いこと以外に共通性はない。
神秘な古代ペルシャを舞台に、アクション、冒険、ロマンス豪華満載。
ディズニー映画なので、わかりやすい悪役、勧善懲悪、めでたしめでたしのハッピーエンド。
万人向けの娯楽大作。

つまり、ひねくれ者(私)が見るもんじゃないんだけどさ。
せっかくだから(?)、あれこれ言ってみよう。
どう見てもペルシャ系には見えない白人俳優が「イギリス英語」を使う。
わずかに中東なまりが入っているそうだが、これがハリウッド精一杯の異国風か。
世界各地のご当地映画を原語で見るのが好きな私には、なんか日本の舞台劇の「赤毛モノ」みたいだな、と(笑)。
それから、スーフィー教徒が旋回舞踏をしているシーンがちょこっとあるが、
「バレエ・ターン」をしている・・・(バレエ式ターンは目が回りにくい)
ああそれじゃぁ、忘我の境地にも瞑想にも入れないでしょう(笑)。


※ ご家族でどうぞ。

第9地区

2010年08月14日 | 洋画ハラハラドキドキ
第9地区 District9 (2009年 アメリカ・南アフリカ 112分)

南アフリカ出身のニール・ブロンカンプ監督、長編デビュー作のSF娯楽アクション。
製作&全面バックアップは、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督。

巨大な宇宙船がマンハッタンでもワシントンでもシカゴでもなく、(劇中でそう言ってるw)
南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ上空に漂着。
内部で半死半生の状態だった多数の異星人(甲殻類に似ている二足歩行体)を難民として受入れてから20年。
居住区、第9地区はスラム化し異星人の犯罪は絶えず、移民ギャングの巣窟ともなり、
地域人間住民の不満はつのるばかり。
管理する多国籍企業MNUは、新たな難民キャンプへ異星人180万人の強制移住を決定。
責任者ヴィカスは彼らを訪問し立ち退きの通達をして廻るが、
誤って不審な液体を浴びてから彼の体は変化しやがて・・・・・・・・。

もちろんベースには南アの長い黒人差別の歴史があり、移民排斥、極端な貧富差の現実がある。
『処女と交わればエイズが治る』的な無茶非道な迷信・呪術もある。
しかし、その現実を丸ごと娯楽映画にしてしまう強さは、現地出身の監督ならではか。(白人だけどね。)
「社会派」とか以前に、「え? だって人間ってこうだよ?」みたいな。
シリアスと笑いがバランス良く、緩急自在に展開される上出来な作品。

傭兵部隊は軽微な抵抗でもそれを口実に異星人を殺すことを楽しんでいるし、
MNUの親会社は実は軍事企業で、異星人が持つ兵器情報のためなら
地球人だろうが異星人だろうが人権なんて無視。
主役ヴィカスは間抜けでうぬぼれた小役人根性満載のダメ男だ。
けして悪人ではなく、妻を愛する普通の男だけどね。
その小役人が、自分の体が異星人に変わりつつあることで、
一転して逃亡サバイバル生活に入る。本質はダメなヤツのままなんだけど。
宇宙船が漂着したままで、彼らが粗暴なだけなのは、
支配層が全滅して奴隷のような最下層種が残ったのではないかとされている。
それでも、落ちた指令船を動かすために20年コツコツ動いていた一人の異星人がいて・・・・・・・・・
異星人は母船に戻れるのか、ヴィカスの体はどうなるのか。

居住区の汚さグロさも相当なものだが、戦闘シーンなどでは肉片等が飛び散る飛び散る。
このグロさは、製作者がピーター・ジャクソンだからか。
なんたって彼の初監督作は『バッド・テイスト』、メジャーデビューが傑作ゾンビ映画『ブレインデッド』だもん。
今でこそ肩書きは“あの『ロード・オブ・ザ・リング』の監督”だけどね(^^A;。
ロケに使用したのは、実際に南ア政府が住民を強制移住させたソエトの居住区跡地で、
本当に汚物や動物の死体がごろごろしている劣悪な環境だったそうな。
傭兵の装備も南ア軍の装備に準じ、地雷に強い装甲車も南ア政府払い下げ品。
そんな事情も、この映画のリアルさの元だろう。


※ ともあれ、南アの黒人スタッフと黒人キャストで一級の娯楽映画が作れる日が早く来ますように・・・。

シャーロック・ホームズ

2010年08月06日 | 洋画ハラハラドキドキ
シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes (2009年 米・英 134分)

ゾンビは忘れて、メジャー映画にいきまっしょ。
ガイ・リッチー監督、年上女房マドンナの呪縛から逃れ、少々大人になって帰ってきたようです。
おっかえり~~~~~♪♪(笑)

この『シャーロック・ホームズ』、今までのホームズ映画との違いは、
古き良き『007』シリーズと今のダニエル・クレイグ主演の『007』の違いみたいなもの。
コナン・ドイルの原作を下敷きとしたオリジナル・コミックを基にしている、ということで
ホームズとワトソンが大暴れするアクション全開映画です。
近年、子供の頃からの薬物中毒から見事に脱出したらしいロバート・ダウニー・Jrがホームズ。
相棒ワトソン役は、年齢とともに人間っぽくなってきたので嫌いじゃなくなったジュード・ロウ。
(若い頃は鉄板に美男すぎたので・・・・・・(^^A;)
オリジナルの悪役がマーク・ストロング。ガイ・リッチー作品3連続出演ですね。

ホームズものとしては、TVの『シャーロック・ホームスの冒険』のホームズ役ジェレミー・ブレットが、
アヘン中毒でイヤミで神経質なイヤな性格設定で、私は大好きだったが、
原作の「ホームズは武闘派」という設定から見れば、ロバート・ダウニー・Jrもこれはこれでいいんじゃないか。
性格はやっぱりあまり良くないし(笑)。


※ 娯楽アクション映画です。謎解きは付け足し。

デトロイト・コップ・シティ

2010年07月10日 | 洋画ハラハラドキドキ
デトロイト・コップ・シティ THE MAN  (2005年ドイツ・アメリカ 91分)

サミュエル・L・ジャクソン主演アクション。
武器盗難・密売組織を探る凄腕捜査官・ヴァンは単身でおとり捜査を開始するが、
偶然居合わせた歯科医療用具セールスマンを巻き込み、凸凹バディになるはめになる。
このセールスマン役が、アクの強いユダヤ系ベテランコメディアンのユージン・レヴィ。
融通がきかないほどマジメで、間抜けなほど律儀な性格演技で、サミュエルを圧倒する。

ユージン・レヴィのしつこさに少々いらつくが、根本はいいヤツだし。
大作じゃないけど、じゅうぶん楽しめた。


※ 製作国がドイツ・アメリカってありますけど詳細不明なり(^^A;

G.I.ジョー

2010年07月09日 | 洋画ハラハラドキドキ
G.I.ジョー  G.I. Joe: The Rise of Cobra (2009年 アメリカ 118分)

わあ、すごい。(←棒読みで)

G.I.ジョーったら男の子向けのバービー人形(アクション・フィギュア)ですな。
この映画はアニメ版『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』が元になっているそうだけど、
わたしゃそんなもの見てませんので比べられない(笑)。

突っ込みどころは全編にわたってあるから、もう、何も言いますまい。
TSUTAYA DISCASのレビュー欄で、うまいこと言ってるヒトがいた。
“「理屈抜きで面白い映画」ではなく、「理屈を抜いたら面白い映画」でした!”
そのとお~~り!!!(笑)
CGもアクションも派手だから「トランスフォーマー」が気に入ったヒトにおすすめっ♪
続編を作るらしい原題とエンディングです(笑)。

私が大好きなウェイアンズ兄弟の末っ子、マーロン・ウェイアンズが
主役の相棒役だったのが個人的にうれしかった。 よお、久しぶり♪♪


※ 悪役の女ってどうして北極でもどこでも胸元ぐいっとオープンなんでしょ(笑)