うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

はじめに。

うりゃ本部での「映画あれこれ」と、 ブログ「ばちかぶり日記2」で書いたぶんを
2008年11月1日、全部このブログに移行しました。

※ すべて原語+字幕で見ております。日本語吹替の評価はしません。
※ マイナー映画や世界各国の映画をもっと見よう!! グローバル文化は「文明」であって「文化」にあらず。

アメイジング・ワールド / アメイジング・ワールド 勇士の帰還

2010年08月09日 | 洋画 ファンタジー
 


アメイジング・ワールド / アメイジング・ワールド 勇士の帰還
THE COLOUR OF MAGIC (2008年 イギリスTV 103分+96分)

イギリスのTV映画。200分ほどの長編を半分に割っただけのDVD化なので、
『アメイジング・ワールド』だけでは尻切れトンボとなる。『~勇士の帰還』と2巻そろえて見るべし!!
半年ほど前に見て気に入ったのだが、どうにもうまく解説出来なくて放置・・・。

『ロード・オブ・ザ・リング』こそがファンタジーだと思っている人にはオススメしない。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』が気に入った人ならイケルかもしれない。
ロバート・アスプリンのユーモア・ファンタジー小説シリーズを読む人もイケルかもしれない。
魔法使いやドラゴンや壮大な宇宙は出てくるが、お姫さまとかカッコいい勇者とか美男美女はいない。
もちろん三国志みたいな戦争シーンはない。
主人公は落ちこぼれ魔法使いの爺さん、リンスウィンド。演じるのはTV俳優のデヴィッド・ジェイソン。
(代表作は『刑事フロスト』)
『ロード・オブ・ザ・リング』に出ているショーン・アスティンは世間知らずの観光客トゥーフラワー。
私が大好きなティム・カリーが唯一の悪役トライモン。全編にわたって登場する♪(←ティム目当てに借りた。)
ジェレミー・アイアンズも2回出てきます。死神の声はクリストファー・リー。とけっこう豪華。

宇宙に浮かぶ巨大な海亀の背に4頭のゾウ。その上に乗る円盤(ディスク)に陸地と海があるディスクワールド。
学長の座を狙うトライモンにより魔法大学から落ちこぼれリンスウィンドが放り出されたその時から、
封じられた最強の呪術本が暴れだし、世界を背負う亀は燃える星に向かって動き出した。
このままでは世界が燃えてしまう!!行方不明のリンスウィンドが呪文を知っているはず!
一方、当のリンスウィンドは他国からの観光客トゥーフラワーのガイドをするハメになり、
ぼやきながら数々のトラブルに巻き込まれる・・・。

須弥山みたいな世界観もいいし、イギリスだから風景はハイランドだし、
国家事業として亀の性別を確認するための宇宙船とか
トゥーフラワーの持つ金貨をめぐる商人組合と暗殺組合と盗賊組合の大喧嘩とか
居酒屋の親父に「火災保険」を教えたらイカンとか伝説の英雄はもうヨボヨボだとか
おしゃべりな聖剣とか持ち主を追いかけるトランクとか待ちくたびれてる死神とか
皮肉な面白いネタ満載なんだけど、詰め込み過ぎと、肝心なとこに説明が足りないのが欠点。

私はとても気に入ったが、万人向けではないかもしれぬ(^^A;。


※ テリー・プラチェットの原作小説「ディスクワールド騒動記」シリーズはベストセラーなのに、
日本では1巻だけで廃刊!!ってどういうこっちゃ(泣)。


アリス・イン・ワンダーランド

2010年08月06日 | 洋画 ファンタジー
アリス・イン・ワンダーランド  Alice in Wonderland (2009年 アメリカ 109分)

(DVDパッケージが映像の色と違うぞ・・・・・・・・)
3D上映されたが、普通の映像で十分だと思う。

ティム・バートン監督、出演ジョニー・デップ&ヘレナ・ボナム・カーターと、いつものトリオ。
他にアン・ハサウェイ、怪優クリスピン・グローバー。
アリス役は新人女優ミア・ワシコウスカ。 凛々しくて良し。

ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』も『鏡の国のアリス』も読んでいない人のために言えば、
これは原作のキャラクターと設定を借りたオリジナル・ストーリーである。
本作での『赤の女王』は徹底して悪役である。
(親にも夫にも愛されなかったらしい、という可哀想な断片描写もあるが。)
『白の女王』は不気味なほどに善人ぶりっこだ。
こんな極端な二元論的な設定は、皮肉にあふれた原作にはない。・・・ディズニー映画だからか?
人生に迷う19歳のアリスはワンダーランドで「自分の強さを取り戻して」ジャンヌ・ダルクとなり、
ラスト、俗世間では中国への植民地貿易の先駈けとなる(時代はヴィクトリア時代だ)。
って、なんだこりゃ(笑)。
つまり、『原作のアリス』ファンの私には細部が色々気に入らないストーリーだったわけ。
監督も役者もファンなんだけどねーーーーー。

でもね、映像は抜群にいいのよ。
一番気に入ったのは、チェシャ猫。
空中で 『ぐりんっ』て回って消えたりするとこなんか、猫っぽくてもう最高~~!!

ま、ディズニー映画だからさ、
ひねくれ者の文句ぶつぶつは無視して、家族で楽しんでくだされ。
・・・・・・・・・・・・・ちぇっ。


※ バンダー・スナッチが何かに似てると思ったら・・・モンスターズ・インク?

アリス・イン・ミラーランド

2010年03月13日 | 洋画 ファンタジー
アリス・イン・ミラーランド Alice Through the Looking-Glass (1998年 イギリスTV 83分)

12年前の作品である。
しかも6年前には『ケイト・ベッキンセール in アナザーワールド 鏡の国のアリス 』という邦題で
DVD発売されているもの。(彼女主演の『アンダーワールド』がヒットした頃だな。)
間違いなく、今春公開されるティム・バートン監督『アリス・イン・ワンダーランド』の便乗再版でしょうねぇ。

ケイト・ベッキンセール、この時25歳くらいか。
アリスにしては年だよなと思ったら、なぜか子持ちのママが鏡の国に入っていく設定になっている。
しかしそれ以降の話でアリスが大人である描写はまったくない。
ケイトがアリス役をやるには老けていることへの言い訳か????
なんだかなーーーーーーーーー??
筋書きは原作そのままだが、あちこちエピソードがブツ切れにカットされている。
イギリスのTV映画だから、ビデオ化のときの編集かも??
で、残ったぶんが面白い場面かというと、私の好きなシーンがなかったり・・・・・。(笑)
映像表現方法はいかにもイギリスっぽい感じのものだけれどね。
なんだかなーーーーーーーーー??

ハナから怪しいと思いつつも借りたのは、原作の『鏡の国のアリス』が大好きだから。
『不思議の国のアリス』よりも『鏡の国のアリス』が好きで、
さらに言えば、翻訳は古い角川文庫の岡田忠軒さんの訳文が好き。
これは岩崎民平さん訳の『不思議の国のアリス』とともに、今は絶版である。
子供の頃からこの訳で繰り返し読んで頭に滲みこんでいるから、ほかの訳文は違和感が大きい。
手元にある2冊とも、とっくに紙が茶色になっている。
既に40年もったのだが、私が死ぬまで本として読める状態を保てるだろうか?


『不思議の国のアリス』の映像化作品で一番好きなのは、
チェコの芸術家でありアニメーション作家としても有名な、ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』。
独特の悪夢的に暗い不気味なストップモーション・アニメが、ルイス・キャロルの皮肉世界によく合っている。
DVD化されてますね。レンタル可ではなさそうだが・・・
ティム・バートン監督作は、19歳になったアリスが『不思議の国』と『鏡の国』に飛び込むらしい。
さて、どんな話に出来上がったか楽しみだ。
とりあえず、このケイト・ベッキンセールの『アリス・イン・ミラーランド』は通常は見る必要がないでしょう。


※ この映画の話ではなく『アリス』の話になりました(笑)。

ムーンプリンセス 秘密の館とまぼろしの白馬

2010年01月05日 | 洋画 ファンタジー
ムーンプリンセス 秘密の館とまぼろしの白馬 THE SECRET OF MOONACRE 
  (2008年 イギリス 94分)

『まぼろしの白馬』の邦題で半世紀以上愛されている英国児童文学の映画化。
エリザベス・グージの原作とは少々テイストが違うようですが、それはまあしょうがない。
主演は『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のダコタ・ブルー・リチャーズ。
他にヨアン・グリフィズ、悪役は私の大好きなティム・カリー

父を亡くし遺産も失ったマリア・メリーウェザーは長年の家庭教師とともに、
ムーンエーカーの領主である叔父ベンジャミンに引き取られる。
父が残した本も、館も叔父も謎だらけだったが、
やがてマリアは384年前にこのムーンエーカー谷にかけられた真珠の呪いと、
その呪いを解ける「最後の月姫」が自分であることを知る。
はたしてマリアは、メリーウェザー家と宿敵ド・ノワール家の確執を解き、呪いから谷を救えるのか?

これも未公開だったのか・・・惜しいねぇ。
芸達者な役者はそろってるし、笑いを散りばめた映画オリジナル脚色もまとまってるし、
CGに大金かけてないけど充分だし。
魅力的なファンタジー映画は大作映画だけじゃないんだよ~~~。


※ 舞台は19世紀末。当時のドレスを大胆にパンク・アレンジした衣装は必見です!!

インクハート 魔法の声

2010年01月05日 | 洋画 ファンタジー
インクハート 魔法の声 INKHEART (2008年 アメリカ 106分)

ドイツ児童文学の新星コルネーリア・フンケ原作「魔法の声」の映画化。
ブレンダン・フレイザー主演ファンタジー。
他の出演はイライザ・ベネット、ヘレン・ミレンなど。

朗読すると小説の登場人物や生き物、現象が現実世界に出現してしまう魔法の声の持ち主、モー(ブレンダン)。
その能力に気付かないまま娘に読み聞かせした結果、ファンタジー小説の悪党たちがこちらの世界に、かわりにモーの妻が小説世界に行ってしまった。
彼は失った本を探しだし妻を取り戻すため娘とともに世界を旅していたが、
欲のために彼の声が必要な悪党たちに見つかり・・・

序盤が謎だらけで事情が判りにくいという欠点や、多少の突っ込み所はあるが、なかなか面白い。
未公開だったのが惜しいくらい。
ところで、悪党たちの城にフライング・モンキーがいるあたり、
アメリカ人なら「オズの魔法使い」とすぐわかるだろうが、ドイツの原作にもあるのだろうか?
「オズ」を読めば竜巻も起きる。ドロシーの愛犬トトも登場。
ピーター・パンのワニもいたような・・・。

小説の中の家族の元へ帰りたい善人“ほこり指”役のポール・ベタニーがハンサム♪


※ なんでさっさと本の作者を探さなかった??(笑)

スパイダーウィックの謎

2009年07月22日 | 洋画 ファンタジー
スパイダーウィックの謎 The Spiderwick Chronicles (2007年 アメリカ 96分)

どうせアメリカ的お子様向き映画だろうと思って見たら、意外にしっかりしていて拾い物。
原作の児童書(トニー・ディテルリッジ著)は全5巻ものであった。
「ネバーランド」「チャーリーとチョコレート工場」の名子役フレディ・ハイモアが、反抗期の主人公と優等生な双子の兄の二役を演じている。

父と別れて母と子供たちだけで、むかし行方不明になった大叔父スパイダーウィックの古い屋敷に越してきた一家。
隠された屋根裏部屋で「けして読んではならぬ」と警告が貼られた本を見つけた。
当然、開いてしまうジャレッド。
実は屋敷の周囲に引かれた結界の外には、妖精の秘密を記したその本を狙うモンスターたちが待ち構えていた・・・。
過去由来を知る叔母は結界の外の病院にいる。
ジャレッドはじめ姉弟たちはその本を守りきることが出来るのか?!
そして大叔父はどこに?

小品ながら、なかなか面白かったッス♪


※ アメリカ製作のファンタジーものには子役まで英国人を使うジンクスでも出来たか? お姉ちゃん役サラ・ボルジャーも英国人。(笑)

ペネロピ

2009年02月16日 | 洋画 ファンタジー
ペネロピ Penelope (2006年イギリス・アメリカ 102分)

クリスティーナ・リッチ主演のガールズ・おとぎ話。

5代前の先祖に魔女がかけた呪いのせいで、
「豚の鼻」を持って生まれてきた名家の娘ペネロピは、ずっと家の中で暮らしていた。
「お仲間の愛で呪いは解ける。」との予言を頼りに、
名家の子息たちと次々に見合いをさせる母。
しかし誰もが彼女の顔を見て逃げ出してしまう。
ある日唯一逃げなかった青年(ジェームズ・マカヴォイ)にペネロピは恋をするが・・・。

ありのままの自分に自信を持って歩きだす娘のロマンティック・コメディ。
ペネロペの着る服が、クラシックなシルエットながら手作りなガールズ感いっぱい。
ペネロピの部屋も知性と可愛らしさを同居させた魅力があった。
家から出たことがなくても世間知らずではない設定も良い。
製作は女優リース・ウィザースプーン他。

豚の鼻をつけていてもクリスティーナ・リッチは充分可愛い。
ま、白人以外ならありえるかも?って程度の豚鼻ですが。

※ おとぎ話に英国人役者は欠かせませんね。何人もが脇を固めています。



魔法にかけられて

2008年12月02日 | 洋画 ファンタジー
魔法にかけられて  ENCHANTED (2007年 アメリカ )

ディズニーのセルアニメ+CG+実写のミュージカル映画。

ディズニーの古典的セルアニメは苦手だ。
人体のふにゃふにゃした動きと、バカっぽい王子様とお姫様。
白人至上主義と、ヨーロッパ古典を換骨奪胎したストーリー。
でも世界中に熱狂的ファンが存在するのだから、私のほうが変なのだろう。
まぁ、好きな作品も少しあるし、CGアニメも含めて一応全部見てますけどね。
「ミッキー・マウスは悪魔だ。」なんて言ったムスリムの指導者はただの世間知らずでしょう。
(世界の宗教問題の根底の一部にこの「宗教的指導者の世間知らず」があると思っている。)

本作のヒロインは、「幸福なおとぎの国」で運命の相手の王子様と結婚直前に悪い女王によって「永遠の幸せなど存在しない別世界」に放りこまれてしまう娘。
深い穴を抜けた先は、現実のニューヨーク!!!ここからアニメではなく実写映画になる。
実体化した娘は可愛いけどちょっと年増(笑)。エイミー・アダムス今年で34歳。・・・わざとこのキャスティングか。
追いかけて来たバカっぽい王子様は現実世界でもバカっぽい。(なんだ、ディズニー側もわかってるのか。)
アニメのおとぎの国では白雪姫のようにリスや小鳥や鹿を呼んで家事をしていた娘が、現実のニューヨークで歌うと、やってくるのはハトとネズミと、×キ×リ!!!!!!(見てて、ウギャーーー!)
過去の名作へのオマージュと、セルフ・パロディ自虐ネタの数々。
ここまでやるのは、製作側も社是に飽きているのか。いや、たぶん絶大なる自信ゆえか。

メイン・ストーリーは、おとぎの国からやってきたヒロインが現実的な恋に目覚める。というある意味「王道的な」ロマンティック・ラブストーリー・ミュージカル。
お相手のバツいち子持ち弁護士役は優しいマスクのパトリック・デンプシー。
悪い女王(魔女)役に貫禄のスーザン・サランドン。狂言回し担当は演技派ティモシー・スポール。

セントラル・パークでの大掛かりなダンスシーンがお見事。歌もいい。
ただし、色彩はいかにもディズニー。TDLのパレードのよう。


※ やはりこれは、ディズニー・ファン向き。

ライラの冒険 黄金の羅針盤

2008年11月03日 | 洋画 ファンタジー
ライラの冒険 黄金の羅針盤 THE GOLDEN COMPASS (2007年 アメリカ )

「ロード・オブ・ザ・リング」のニューライン・シネマによる冒険ファンタジー超大作・全三部作の第一作。
豪華絢爛なCGでハラハラドキドキ・・・・のはずなんですが。
3ヶ月半前に見たのに、ストーリーも覚えているのに、あまり印象がない(苦笑)。

主人公の少女ライラが、大嘘つきで、勝気でしっかりし過ぎていて可愛げがない、
と思った記憶があるな。 そのせいで共感できなかったか。。。
悪役、ニコール・キッドマンとキャラがかぶるんですよね。
と思って見ていたら、え~~~っと、母子って設定でしたっけ?
(やっぱりよく覚えてない(^^A;

まぁ、「To be continued」 の3部作ですからね。全部見ないとなんとも。
え? 金融危機で続編製作延期??? おやおや。


※ 3部作超大作ってキライ。

スターダスト

2008年11月03日 | 洋画 ファンタジー
スターダスト STARDUST (2007年 アメリカ・イギリス )

甘っちょろい恋物語かと思ったら、さにあらず。
皮肉な笑いがたっぷり効いたファンタジーでありました。
原作・製作のニール・ゲイマンはイギリス人ですね。なるほど。

地上に落ちてきた星(クレア・ディーンズ)の心臓を狙う魔女たちと、
村一番の美女に「あの星を君に取って来てあげる。」とか言って冒険に出る青年(チャーリー・コックス)。
村はずれの禁断の塀。見張りの爺さんを振り切って塀を越えると、そこは魔法の国!!

魔女役ミシェル・ファイファーは若返り術の効果が消えると捨て身?の老けメイク。
こわもて風な船長ロバート・デ・ニーロは、実は大変可愛らしい趣味あり。
相続争いで殺された王族たち(ルパート・エヴァレットほか)はマヌケな亡霊になって推移を見ている。

大筋はハラハラドキドキ+青年の成長譚なんですが、細かいところの趣味が大変よろしい。

※ これ、面白いわ~~♪

パンズ・ラビリンス

2008年06月13日 | 洋画 ファンタジー
パンズ・ラビリンス PAN'S LABYRINTH (2006年 スペイン・メキシコ・アメリカ )

メキシコ出身ギレルモ・デル・トロ監督のダーク・ファンタジー。

内戦下のスペインで不幸な境遇にある少女が異世界の試練に挑戦する。
こういう骨太な大人の幻想映画はいいね。

この監督、私は長編第一作の「クロノス」が好き。
ほかの同監督作は大ヒット作「ミミック」と「ブレイド2」。
あとは「デビルズ・バックボーン」、「ヘルボーイ」 。

エラゴン 遺志を継ぐ者

2007年07月19日 | 洋画 ファンタジー
エラゴン 遺志を継ぐ者 ERAGON  2006年アメリカ

ドラゴンの出てくるファンタジー・アクション・アドベンチャー大作。
邪悪な支配者を打ち破る使命を得た少年が、卵から生まれたドラゴンとともに成長し、戦う。 作者が執筆当時17歳、という大ベストセラーが原作なんですね、読んでないけど。

なんというか・・・・「“身の程知らずな少年の成長物語”を見るには、私は年をとりすぎたな。」と痛感致しました。
「あ、そりゃ無茶だ。おまえ、少しは先輩の忠告聞けよっ。」てな。
主人公ですから、その無茶が成功を呼ぶわけですが・・・(笑)。
私の場合、昔の「スターウォーズ」もハンソロが好きで見てたようなもんですがね。
ドラゴンの顔も気に入らね~~~~(^^A;

評価:こういうのがお好きな人はどうぞ。  2007年7月筆

ミラーマスク

2007年04月15日 | 洋画 ファンタジー
★★★▲ ミラーマスク 2005年 アメリカ

ファンタジー文学の旗手ニール・ゲイマンのオリジナル・ストーリーを「ラビリンス/魔王の迷宮」のジム・ヘンソン・カンパニーが実写映画化した異世界ファンタジー・ミステリー。ということで、ヨーロッパ風のビジュアルに目を見張る。

お話は異世界に入り込んでしまった少女の冒険譚。アート好きには異世界の風景やクリーチャーの造形が、とにかく必見。「見たこともないものを見た。」って感じ。ドイツ表現主義っぽいか?

ただし、ストーリーのテンポがとっても遅く、探し物をする主人公に「急ぐんでしょ。走りなさいよー!!」と言いたくなった(^^A;。

  2007年4月筆

ナルニア国物語/第1章

2006年10月02日 | 洋画 ファンタジー
★★★★ ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 2005年 アメリカ

指輪物語のような重厚壮大さを期待してはいけない。これはイギリスの児童向け文学が原作だ。小学生の時に図書館で借りて読み、「これを学芸会でやろう!」と無謀にも脚本化したのは私だ。(担任により却下。理由は忘れた(^^A;) 30年以上昔のおぼろげなイメージと比べて違和感はなかったから、かなり原作通りなのかな?

ドイツ軍の空襲におびえるロンドンから、見知らぬ田舎の屋敷へと疎開させられた四人兄弟。「しっかりしなくちゃ」と構える長男長女に対して、なにかと反発する次男は反抗期の始まり。末っ娘はまだ無邪気な子供である。ある雨の日、末娘が隠れんぼで入った大きな衣装ダンスは、魔法の国への入り口だった・・・・・

ぶっちゃけた話、主題はキリスト教的な善と悪の戦いと、子供たちの成長。
ディズニー製作なのが惜しいが、中規模のファンタジーとしては良品では。
ひと昔前だったら、これで「大作」と言えたんだけどね。

見所は白い魔女(悪役)のティルダ・スウィントン。
この女優は今は亡きデレク・ジャーマン監督のゲージュツ作品の常連出演者だった。最近ではキアヌ・リーブス主演ホラー「コンスタンティン」で、ぶち切れちゃった大天使ガブリエル役が非常に良かった。
美しくて力強くて怖い(笑)。好きっ♪♪

  (2006年10月2日)

ピーター・パン(実写版)

2005年01月01日 | 洋画 ファンタジー
★★★▲  ピーター・パン(実写版) 2003年アメリカ

アニメでお馴染みの「ピーターパン」実写版。
本作は上演100周年をむかえたJ・M・バリの原作舞台版との共通点が多い。
舞台版をご存知の方ならわかるかもしれないが、私は「バリは“女嫌い”ではないか」と思う。だって、ピーターってティンクの嫉妬に散々悩まされて、ウェンディにはあれこれ世話を焼かれたあげくに、仲間を全部連れ去られちゃうんだよ~。

 本作ではウェンディの性格設定が少し現代的になっているせいか、私でも違和感なく見られた。せっせと子供たちの世話を焼く“ウェンディ症候群”の少女ではなく、「自分は大冒険をして3部作の本を書くのだ」と夢をかたる、自我に目覚め、恋に目覚める年頃の少女。

 ファンタジックな映像の美しさは一見の価値がある。キャストも(子役を含めて)英国やオーストラリアから起用してクラシックさを演出している。ピーター役のジェレミー・サンプターはアメリカ人だが、少年から青年になる直前の怪しい小悪魔的美貌に魅せられる。2004年4月に来日した時には既に青年っぽくなっていた。少年の色気って本当に一瞬の季節もの。今後どんな役者になるんだろうか??

 製作総指揮のモハメド・アル=ファイドは、あのダイアナ妃と一緒に事故死した恋人ドディの父(大富豪)。ドディが製作した作品に大人になってしまったピーターパンの物語『フック』がある事を思うと、先立った息子へのレクイエムであるのかもしれない。



 ところで・・・
「ふむふむ、たちの悪い空飛ぶ少年に海に突き落とされてワニに食い殺された…そりゃ災難でしたね」
 ・・・とは漫画「パタリロ!」でのパタリロ国王のセリフ(^▽^笑)!!
 巨大なワニさんが、パクッ!!(ワニ好き)