うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

はじめに。

うりゃ本部での「映画あれこれ」と、 ブログ「ばちかぶり日記2」で書いたぶんを
2008年11月1日、全部このブログに移行しました。

※ すべて原語+字幕で見ております。日本語吹替の評価はしません。
※ マイナー映画や世界各国の映画をもっと見よう!! グローバル文化は「文明」であって「文化」にあらず。

2013年まとめ書き その4 (ゾンビほかホラー系 コメディあり)

2014年01月06日 | 洋画ホラー
やっとのことで書き上げました。見たDVD一年分っ
誰がこんなもの読むんだよ、と思いつつ。。。暇で暇でしょうもない時にどうぞ。
アニメシリーズとTVドラマシリーズのほとんどは省きました。
動画配信で見たものも省きました。(←何見たか覚えてないし。)
それ以外にも昔見たのをまた見たのとかもありますが、それも省略。
あんまり多いので4つにわけました。並び順は見た逆順なので意味はない。


第4弾は、ゾンビやらエイリアンやら化け物やら。(コメディあり)


■ワールド・ウォーZ  (2013年 アメリカ 原題:WORLD WAR Z)
さすがはブラッド・ピット主演作だ。ウイルス感染によるゾンビ映画なのに直接的な残虐シーンはまったくない。そこがバイオハザード・シリーズとの違いだ。では面白くないのかと言えば、これが久々にかなり面白い。ビラピ・ファンも安心して見られる、メリハリのあるハラハラドキドキのアクション大作になっている。ビラピが強運で不死身で有能すぎるのがツッコミどころだが、まあ良しとしよう。

■ゾンビ革命 -ファン・オブ・ザ・デッド- (2011年 キューバ 原題:JUAN DE LOS MUERTOS)
これは珍しい、革命の国キューバの映画。しかもゾンビ・コメディ。しかもめちゃ面白いーー!!!
アレハンドロ・ブルゲス監督は『死霊のはらわた』でゾンビ映画に目覚め『パルプ・フィクション』を見て映画製作の道に進んだそうな。
これは、キューバ社会に対する愛と皮肉があふれる映画である。

アメリカ以外の国のゾンビやエイリアンパニック映画の面白いところは一般人が銃を所持していないから武器が多種多様なところ。
たとえばイギリスの傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』ではクリケットのバットとかレコード盤(LP)とか。 この『ゾンビ革命』でも、むちゃ強い主人公のファンの武器はボートのオールとヌンチャク。アホ丸出しの相棒ラサロは山刀(マチェーテ)の二刀流!!
無職でぐうたらしている父親に似ずに賢い娘は格闘技経験あり。ラサロの息子は、頭は父親似のアホだけどイケメンで運動神経抜群っ。他にもただの怪力大男(血を見ると気絶するので目隠ししてる)とか戦闘センス抜群のオカマとか。

このゾンビ騒動、政府は反体制派の騒動だと発表するけれど、身近な人間がゾンビ化したのを見たファンは「飲んだくれのアイツが反体制派のわけねえだろーー!」と、何をするかと思えば『愛する人、殺します』とゾンビ化した家族を殺す殺人代行屋を始め、「ひともうけしようぜ!!」 このへんがキューバ人気質を表現しているらしい(笑)
そんな珍商売も、増え続けるゾンビに押され、最後の手段は・・・
いやーーー 『ショーン・オブ・ザ・デッド』以来久々に痛快なゾンビ・コメディでした。
エンド・クレジットにシド・ヴィシャスの『マイ・ウェイ』を流す、このセンス最高!!!

■アフター・アース  (2013年 アメリカ 原題:AFTER EARTH)
ウィル・スミスが息子ジェイデンを主演にして作った親バカ映画。ほとんどが息子単独シーン。そうとわかってて普通のB級映画としてみれば可。

■リンカーン VS ゾンビ (2012年 アメリカ 原題:ABRAHAM LINCOLN VS ZOMBIES)
『リンカーン/秘密の書』の便乗企画。
有名タイトルに便乗して低予算&短期間撮影のオリジナルビデオを大量に製作している会社の製作なので、ひねりもなぁんもなく、死ぬほど暇なときに暇つぶしに見ればやっぱり死んじゃうかもレベル。
あ、ゾンビに対するリンカーンの武器は草刈り鎌です。

■ロンドン ゾンビ紀行 (2012年 イギリス 原題:Cockneys vs Zombies)
ロンドンと言っても下町です。原題にあるようにコックニーなまりバリバリです(笑)。
老人ホームの爺ちゃん、婆ちゃんたちが、おバカな孫兄弟たちとともにゾンビの大群に立ち向かっていくホラー・コメディ。
歩行器を使う爺ちゃんは同じスピードで来るゾンビから逃げ切れるか!!(^^A;
ただならぬオーラを持つ婆ちゃんがいると思ったら、往年の美人女優オナー・ブラックマンでした。50年前のボンド・ガールであります。すごいっ
面白い設定ですが映画の出来としては、テンポがいまいち悪いのが惜しい。

■エイリアン バスターズ<特別編> (2012年 アメリカ 原題:THE WATCH)
『ナイト・ミュージアム』のベン・ステイラー主演SFコメディ。
うっとうしいベン・ステイラーは私の趣味にあわないとわかっていても、ついつい見てしまうんだよなぁ。

■ヘンゼル&グレーテル (2013年 アメリカ 原題:Hansel and Gretel:Witch Hunters)
グリムの『ヘンゼルとグレーテル』後日譚。
魔女を退治してお菓子の家から生還した兄妹は、成長して魔女ハンターを稼業としていた(笑)。
コミカル・ホラー・アクション。

■リンカーン/秘密の書(2012年 アメリカ 原題: Abraham Lincoln: Vampire Hunter)
マッシュアップ・パロディ小説『高慢と偏見とゾンビ』のセス・グレアム=スミス原作をティム・バートンがプロデュース。監督はダークファンタジー『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』の旧ソ連カザフスタン出身ティムール・ベクマンベトフ。
少年エイブラハムの母を殺した奴隷商人は実はヴァンパイアだった。それを知ってヴァンパイア・ハンターとしての修行を積むエイブラハム。弱者を救う弁護士になり、やがて政治の世界へ・・・。
アメリカ南部は実はヴァンパイアに支配されていて黒人奴隷たちは彼らの食糧。
南北戦争は人間対ヴァンパイアの戦争だった!!
ちゃんと史実や逸話にあわせたストーリー。セス・グレアムらしい展開だ。
馬を駆り、斧をふるうエイブラハム・リンカーンのA級アクション・スリラー!!かな?(笑)

■ダーケストアワー 消滅 (2011年 アメリカ 原題:THE DARKEST HOUR)
アメリカ映画でアメリカ人監督だけど、プロデュースがカザフスタン出身のティムール・ベクマンベトフ(『リンカーン秘密の書』の監督)なんだよね。
そのせいかモスクワが舞台のエイリアンパニック映画。
謎の発光体に触れられると人体が瞬時に粉砕消滅してしまうのが目新しい。

■カジノ・ゾンビ BET OR DEAD (2011年 アメリカ 原題:REMAINS)
ジャンルは「ゾンビ・コメディ」。舞台はネバダ州リノのカジノホテル。新エネルギーとやらの実験失敗爆発で街中の人間がゾンビ化する中、無事だった数人の珍サバイバル。主役コンビの男のほうはイケメンだけどダメ男。美女は性格悪いビッチ。というあたりが異色かな。しかし脚本が雑すぎる(笑)

■遊星からの物体X ファーストコンタクト (2011年 アメリカ 原題:THE THING)
かのジョン・カーペンター監督の1982年の名作「遊星からの物体X」の前日譚だ。
この映画のラストがちゃんと前作の冒頭につながる。
つまり、前作では既に壊滅していた南極ノルウェー基地になにが起きたのか?を描くSFホラー・サスペンス。
なかなかよく出来てましたよ♪

■プロメテウス(2012年 アメリカ 原題:PROMETHEUS)
かの名作「エイリアン」シリーズの前日譚として企画されたが、途中で迷走し道を少々変えたらしい(^^A;  とにかくストーリー細部が突っ込み処満載で「どうしたリドリー・スコット!!」と言いたいくらいのガッカリ感。

■グラバーズ (2011年 イギリス 原題:GRABBERS)
地味めのコミカルSFアクション。舞台はアイルランドの小さな漁村。
ヒトデの化け物のようなエイリアンが襲ってくる。助かったヤツの共通点は・・・・・・ベロベロに酔っ払ってた!!!(笑)。
村の老若男女みんなでグダグダに酔っぱらってエイリアンと戦います。
あーーーー 私、下戸だからすぐ死んじゃうなーーーー

■アタック・ザ・ブロック (2011年 イギリス 原題:ATTACK THE BLOCK)
無名映画だが面白かった! ブロックとは団地のこと。低所得層が住む高層団地の不良たち(ギャング予備軍)が主役。弱い者を襲う卑怯な奴らだが、彼らの上に小さいエイリアンが降って来て思わず殺してしまう。そしてその団地ばかりに大量に降って来る凶暴エイリアン群。この団地は俺たちが守る!!と、ガキ共が立ち上がる。リーダー格の黒人少年モーゼズの『ドラッグも銃も、この怪物も、黒人を殺すために政府が送りこんだんだ。』というセリフに劣悪な環境に対する嘆きが感じられる。

■バイオハザード5 リトリビューション (2012年 アメリカ 原題:RESIDENT EVIL: RETRIBUTION)
このシリーズ、いつまで続くのか・・・。フィフス・エレメント以来のミラ・ジョヴォヴィッチのファンだけど、昔はスッピンに近いメイクだったのに最近のミラってば何があっても鉄板のメイクばっちり。顔に汚れはNG! ってどうなのよ(泣)

■ゾンビ自衛隊 (2005年 日本)
超低予算に、三流の出演者(AV女優とかレスラーとかその筋では有名なんでしょうけどね)。グロだけはチープながらもあれもこれもがんばっちゃいるが、せっかく設定を「自衛隊員」にしたんだからさぁ。演習中だってのに皆さんずいぶん身軽です。マニアに頼めばもう少しそれなりの装備を揃えられたでしょうに・・・。


 おしまいっ

ゾーンA

2011年02月12日 | 洋画ホラー
ゾーンA  DJINNS (2010年 フランス 104分)

1960年。フランス軍用機が、フランス領アルジェリアの砂漠地帯に墜落する。
部隊が急行するが目的は救助よりも、ジュラルミンケースの回収らしい。
乗員は全滅、ケースは発見されるが、
武装アラブ人(独立派ゲリラ?)に襲撃され、砂嵐の中を小村にたどりつく。

ホラー分類なのは、ジンと呼ばれる精霊が彼らを狂わせ自滅させていくからだが、
これはスピリチュアル・ホラーを装った反核映画。

最後に判るのだが、ケースの中身は原爆実験を許可する大統領署名だった。
地の精霊ジンは核実験を阻止したかったんだな、ということが最後にわかる。

以下、私からの補足説明。
サハラ砂漠でこの1960年に始めたフランスの核実験は、アルジェリア独立後も続けられ計17回。
さらに南太平洋の仏領ポリネシアで193回行われた。その放射能汚染被害は今も続いている。
これ1回じゃなかったんだよ。これが「最初」だったんだよ。

ってなことを書かなきゃならないってのは、映画としてはいかがなものか。


※ C級に近いですね。
わけのわからないものによって小隊が自滅するなら、イギリスのB級ホラー『デス・フロント』のほうがいいな、と(^^A;

30デイズ・ナイト

2010年11月29日 | 洋画ホラー
30デイズ・ナイト 30DAYS OF NIGHT (2007年 アメリカ 113分)

この邦題『30デイズ・ナイト』、どういう意味かと思ったら原題は『30DAYS OF NIGHT』(30日の夜)。
“OF”の1語くらいケチんないでよ。

ヴァンパイアものであります。舞台は冬のアラスカ最北部。まったく太陽が昇らない『極夜』(夏の白夜の反対)の30日間。
ヴァンパイアが太陽光(紫外線)に弱いのはお約束。
極夜の街を人間狩りの場にするとはヴァンパイアも賢いっ。
賢いわ強いわ団体さんだわで、アクションは派手です。ただし人を食った後、お顔は拭いてほしいなぁ。ドラキュラ伯爵が怒るぞ、ゾンビじゃないんだから(泣)。

さて、闇と同時に襲ってきたヴァンパイア・チームから逃げ、隠れ、たまに反撃するサバイバル・ホラーでありますが・・・・・・・・・普通のこの手の話って、一晩の攻防とかそんなもんでしょ。30日は長いよね。しかもそれを2時間弱で描くってのは・・・・・無理がある。
(え? あのままそこに1週間いたの? 1時間じゃなくて? う~ん、だけど特に誰もやつれてもいないねえ。)
って感じで緊迫感が足りない。 ダメでしょ。

主演はジョシュ・ハートネット。え~と今年32歳だから、製作時はまだ29くらいか。映画俳優歴まだ10年ちょっとなのねぇ。ますますトミー・リー・ジョーンズに似てきて(血縁はない)、いい役者になってきました。


※ 製作がサム・ライミってとこで ちっと期待しちゃったんですけどね(^^A;。監督は『ハード・キャンディ』のデヴィッド・スレイド。・・・ああ、これもコミック原作なのかぁ・・・

ダークフロアーズ

2010年10月23日 | 洋画ホラー
ダークフロアーズ DARK FLOORS (2008年 フィンランド 81分)

フィンランド映画だが、言語は英語。
フィンランドの有名なヘヴィメタル・バンド「ローディ(Lordi)」原案・出演による病院ホラー。
自閉状態にある少女がMRI検査中にパニックになる。
病院の方針に疑問を抱いた父親と少女、看護婦や怪しい爺さんなど6人が乗ったエレベーターが停止。
しばらくして開いたドアの向こうには誰もいなかった・・・。
階を降りるごとに荒廃して行く病院内。時計は止まり、時間はループしリンクする。
そして亡霊や化け物が・・・・・・・・・・・・・・・・

この怪物たちを「ローディ」のメンバーが演じている。ホラー映画ファンだそうだ。
彼らは素顔をさらさず常にラテックスフォーム素材の怪物のマスクと衣裳を纏うことで知られている(らしい)。
普段のそのままの姿で闇の世界の異形のものを演じているのだから、じゃあこれは宣伝用PVかというと、
ヘヴィメタ曲は使ってないから、やっぱりちゃんと映画なんだろう(^^A;。

ホラーとしては正統派。 怖いです。シンプルながらよく出来てます。
目をかっと見開く少女の睨み顔は絶品。
監督はCMやPVを撮っていた人だそうで、確かに構図・構成がちょっとそれっぽい。
ただなぁーーーーーーオチがなぁーーーーーー。弱いです。
ループワールド??脳内世界????
やっぱり、この手のは見終ってスッキリしたいものなんだけど。

特典映像にプレミア上映時の記者会見と演奏映像が入っていた。
「ローディ」のリーダー、Mr.ローディ以下メンバー5人が会見していたが、
(もちろん、怪物マスク&コスチュームで。)
キャラを作ることなく普通の声で普通に愛想よく受け答えしていたのが印象的。
彼らの曲はメロディアスなヘヴィ・メタル。 デスメタルではない。


※ 確かにMRIって狭くて音が大きくて怖いよね。今は開放的なオープン型もあるらしいけど。

P.S.  わははっ 今日の「タモリ倶楽部」空耳アワー3曲目がローディの曲だった!!(手ぬぐいでした)

ワイルド・オブ・ザ・デッド

2010年08月06日 | 洋画ホラー
ワイルド・オブ・ザ・デッド UNDEAD OR ALIVE (2007年 アメリカ 91分)

はい、ゾンビ続きます。
なんでそんなにゾンビが続くか? ごくごくたまぁ~~~~に当たりがあるのよ。
たとえば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』とかさ。笑っちゃうヤツね。
それにゾンビ映画なら腐ってもゾンビだし♪ ゾンビにA級なし。基本B級。(ヘタするとD級だが・・・)
たたっ切られるゾンビには人権ないしさ。

え~~~、本作は西部劇です。
ちょいと有能そうな脱走兵と純情マヌケなカウボーイが、悪徳保安官から大金を奪って逃げます。
途中でアパッチ族の女戦士スーに捕まるけど、仲間になります。
ね?西部劇でしょ? バディ・コミカル・ウェスタン・アクションね。
違うのは追っ手がどんどんゾンビになっていくとこ。
ゾンビ化の原因は、スーの叔父が白人にかけた呪いなんですが、
ゾンビになっても生前(?)の性格・意志を保っています。
呪いをとく解毒方法があるらしいが、当時幼かったスーの記憶があいまいで。
それが伏線のままラストに突入。
私の予想通りエグイ解決方法ながら、あまりにあっさりとした描写に「あれ?」

監督グラスゴー・フィリップスはアニメ『サウスパーク』の脚本家だって。


※ 思いつきはいいけど、ひねりが足りないのよ。ひねりがさ。

処刑山 デッドスノウ

2010年08月06日 | 洋画ホラー
処刑山 デッドスノウ DEAD SNOW (2008年ノルウェー 91分)

あの脱力パロディ北欧映画 『キル・ブル 最強おバカ伝説』のトミー・ウィルコラ監督2作目ってことで、
「おバカっぷり」を、ちょびっと期待してたゾンビホラーなんだけどね。

冒頭、誰かが何かから必死で逃げている夜の雪山。
ここでの音楽 『ペール・ギュント第一組曲の4 山の魔王の宮殿にて』の使い方が良くてさ。
またちょびっと期待しちゃったんだけどね。

う~~~~ん、けっこうアリガチな「浅はかな青年男女が孤立した土地でゾンビに襲われる映画。」でした。
メンバーにマヌケがいるとか、ゾンビがバカだとか、腸がビロ~~~ンとロープになるとか、
そんなとこでSEXしたらいかんとか、おでぶな映画オタクが『ブレインデッド』のTシャツ着てるとか、
その手のことは近頃のB級ゾンビ映画では珍しくもなく。

珍しい点は舞台が雪山で、ゾンビが文字通り「金の亡者」なナチス兵だってことくらいか。


※ やっぱり、ゾンビは走ったらいかんと思うけどねーーーー。


ドッグ・ソルジャー

2010年04月25日 | 洋画ホラー
ドッグ・ソルジャー Dog Soldiers (2002年イギリス 104分)

同じタイトルの古いアクションがあるが(1978年ニック・ノルティ主演)、それとは関係なく。
先々月に書いた、『ドゥームズデイ』のニール・マーシャル監督・脚本の長編デビュー作。

スコットランドの森の中で演習中の陸軍小隊6人が、
演習に関係ないはずの特殊部隊が全滅しているのを発見する。しかも彼らは実弾を装備していた。
ただひとり残っていた瀕死の隊長を助け、装備を補充し、なにものかの襲撃から逃れる彼ら。
日は暮れかかり、兵士が1人襲われて小隊長の軍曹も腹部に負傷。
通りかかった『研究者』を名乗る女性の車に救われ、孤立した一軒屋に逃げ込む。
しかし、ついさっきまでいた気配があるのに住民たちの姿はなかった。
無線は壊れている。電話のあるところまで50km。朝までここに立てこもるしかないのか・・・。

やがて突然襲ってきたモノの姿は『人狼』だった!!
不死身に近く、圧倒的な攻撃力をもつ『ケモノ人間』たち。
各種の銃と実弾を持つ兵士たちでも苦戦が続き、また徐々に明らかになる秘密の数々・・・。

以前 『ミート・オブ・ザ・デッド』で、アメリカ映画と英国圏の映画の違いは、
ゾンビに銃で対抗しないこと(一般人は銃を所持してないから)と書いたが、
(笑えるゾンビホラー 『ショーン・オブ・ザ・デッド』も、同様ね。)
登場人物を兵隊さんにすれば、イギリスでも銃器で戦えるわけですよ。
CGを使わないので、ヒトから人狼への変身シーンはない。
人狼も特殊メイクをした人間だが「オオカミ」ではなく「人狼」なのだから、良しとする。
格闘戦もリアルになるし。

ハラワタが苦手な人はやめておきましょう。
夜間の戦いなので画面が暗いのも難です。
だけど、この映画のハラハラドキドキ感と皮肉なユーモアは絶妙!!!
第20回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。


※ イマイチ食指が動かない『ディセント(2005年)』も見るべきか・・・。

ミラーズ

2010年02月01日 | 洋画ホラー
ミラーズ  MIRRORS (2008年 アメリカ 112分)

えらい怖そうな宣伝をしてましたが、えぐい死に方をするのは2~3人。
主な舞台は火災保険会社とのトラブルから廃墟のままになっているデパート。
同僚を誤射して精神不安定な元刑事ベン(キーファー・サザーランド)は、そこの夜間警備の職を得る。
初出勤の夜、店内に無数にある鏡に触れたときから怪現象は始まる。
「鏡の中のものに殺される!!」
別居中の妻子や妹にまで危害は及び、
ベンは否応無くその謎解きと解決に奔走する・・・。

アジア映画なら、火災で焼死した人達の怨念とか、
デパートになる前は病院だったっていうから、患者の怨念とか・・と思うのですが。
はあ、キリスト教国はそう来ましたか。。。。
オリジナルである韓国映画『Mirror 鏡の中』もちょっと見たいですね。

実は前はキーファー・サザーランドって嫌いでした。顔が。 特に薄くて小さい唇が。
でも彼も中年になり、お父さんの怪優ドナルド・サザーランドにどことなく似て来ましたね。
(私、お父さんは好きなんです。)
『24 -TWENTY FOUR-』はほとんど見てませんが。

この映画を見るとしばらくは鏡がちょっと怖いかもしれない。
昔の日本家庭では三面鏡は閉じ、姿見には布が掛けてあったもんですが、
それ、正しいかも(笑)。
でも「ミラーズ」の悪霊はピカピカのドアノブや水面からも襲ってくるから防ぎようがないね~~。


※ ベンの妻役の黒人女優ポーラ・パットン、美人さんですなーー。


ラスト・ブラッド

2009年10月19日 | 洋画ホラー
ラスト・ブラッド BLOOD THE LAST VAMPIRE (2008年 香港・フランス 91分)

本作は2000年製作の日本アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』から派生したメディアミックス群のひとつ。
最初の中編アニメ(48分)は、いわゆる「押井組」、押井守企画・神山健治脚本・北久保弘之監督によるもので、ベトナム戦争下の米軍横田基地内で日本刀を持った謎の少女がセーラー服姿でヴァンパイアを切りまくる、という設定のクールなアニメで私は好きだった。製作はプロダクションIG。

本作ではヴァンパイアを『オニ』と呼ぶ。オニ狩りをする、オニと人間のハーフらしき少女(といっても数百年生きている)に韓国女優のチョン・ジヒョン(『猟奇的な彼女』ほか)。
モデル出身の美人女優だが、20代後半でのセーラー服は少々キツイ(笑)。アクションの身のこなしは良いが、日本刀の殺陣はイマイチ。
オニの親玉『オニゲン』役に日本女優の小雪。しかしあまり化けずに終わった。女優イメージの事務所的問題か??

製作が香港とフランスなので欧米向けに、メインキャラに白人娘(人間)が加わっている。
ストーリーを判りやすくするためのキャラだろうが、この娘が、観ていて主人公に集中するのに邪魔となる。

冒頭で、元のアニメと同じく地下鉄丸の内線が登場する。
1970年ころの設定なので、赤い車体に白帯サイン柄の入った懐かしい車両。
「おおおっ!!わざわざアルゼンチンまで行ったのかぁ!!気合入ってるなぁ!!」
(昔の丸の内線車両は現在アルゼンチンの地下鉄で働いている。)
と、鉄ヲタの私は妙な喜び方をしたのだが・・・・・・・
ダメですね。ただのB級。


※ チョン・ジヒョンのファン以外は観る必要はないでしょう。

ミート・オブ・ザ・デッド

2009年08月18日 | 洋画ホラー
ミート・オブ・ザ・デッド DEAD MEAT (2004年 アイルランド 79分)

コメディではなく正統派ゾンビホラー。ただし、アイルランド映画(^^A;。
シンプルな原題(DEAD MEAT)に比べて邦題が長いのは、
やっぱりゾンビ映画の神様ジョージ・A・ロメロの“Night of the Living Dead”に引っ掛けたかったんでしょうねぇ。
かくして似たような題名の映画があふれる・・・と。

羊由来の狂牛病(BSE)みたいな経過で牛が凶暴化。
襲われた村人がゾンビ化した地帯に迷い込んでしまった都会の男女。
男のほうはさっさとゾンビ化しちゃいますが女は生き延びて、孤独な墓掘り男と、なんか凶暴な変人夫婦とともにアイルランドの荒野を逃げるわけです・・・。

アメリカのゾンビものとの決定的な違いは銃器が出てこない。
ショットガンで吹っ飛ばす、みたいなことはなくて、
武器は墓掘り用のスコップと、フィールドホッケーの木製ステック及びボール。あとはハイヒールの踵とか掃除機とか・・・
これでけっこう派手にやっつけられますから、地道に実用的です。(どこがw)

かなりの低予算です。ゾンビはゾンビに見えればいいという程度のメイク。
夜中に立ったまま寝ているゾンビとか、廃墟になった古城での攻防とか、主要人物が性格悪い、とか独自性はあります。
「面白いか?」と聞かれれば、「ゾンビホラー・マニアなら見ておいても可。」と答えますがね(笑)。

ちゃんとしててしかも笑えるゾンビ映画なら、イギリス製「ショーン・オブ・ザ・デッド」がオススメ♪♪


※ 自動車に突撃してくるゾンビ牛は怖い。

今日も僕は殺される

2009年02月01日 | 洋画ホラー
今日も僕は殺される The Deaths of Ian Stone (2007年 イギリス・アメリカ)

主人公の名はイアン・ストーン(マイク・ヴォーゲル)。
ある雨の夜、鉄道の踏切で何者かに襲われ死んでしまう。
目が覚めると、そこは現代的な洒落たオフィス。
大学生だったはずのイアンは会社員の姿に。恋人ジェニーもこのオフィスではただの同僚。
そしてイアンはまた殺される。殺されては新たな場所で目覚める。
そしてまた殺され・・・・・・・。共通するのはジョニーの存在だけ。
これは悪夢か? 襲ってくるあの禍々しいものは何?

「エイリアン2」「ターミネーター」「ジュラシック・パーク」などのSFXの巨匠スタン・ウィンストン、最後のプロデュース作品。('08年6月没)

不条理な設定が面白そうだったんですけれど。
結局、途中からただのホラーになっちゃう。
アイデア倒れ、ってとこでしょうか。

※ 人間の恐怖を糧として生きる悪霊一族・・・・・ディズニーの「モンスターズ・インク」か?(笑)

スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル

2008年11月05日 | 洋画ホラー
スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル KARTE 01
STEPHEN KING'S KINGDOM HOSPITAL (2004年 アメリカ )

スティーヴン・キングによるリメイクの病院ホラー・TVシリーズ。

元になった「キングダム」(1994年)は、「ヨーロッパ」「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で知られるデンマークのラース・フォン・トリアー監督によるTVシリーズだった。
怖いのに笑ってしまう不思議な不思議な雰囲気のもの。
当時、シリーズ途中までしか見られなかったのをいまだにくやしく思っている。
DVD化されないかなーーーーーー。

(追記:DVDにはなっているがBOXのみ。さらに、メイン出演者であったエルンスト・フーゴ・イエアゴーが亡くなったために第4章までで未完。私は第2章までしかみてない・・)

スティーヴン・キング作品は好きではないが(底が浅いよ。)、
誘惑に耐え切れず借りてしまった。
・・・・・・・案の定・・・・・・・・ダメだ、こりゃ。
元作品の魅力であった奇形的な異様さが全然ないじゃん。 ちぇっ。


※ スティーヴン・キングがお好きならどうぞ。

バイオハザード Ⅲ

2008年11月03日 | 洋画ホラー
バイオハザード Ⅲ RESIDENT EVIL: EXTINCTION (2007年 アメリカ )

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のゾンビ・アクション第3作目。
「見ないかも。」とか言ってやっぱり見た私。

ハイブリッドでどんどん強くなったヒロイン。
もう元のゲームとは無関係なんでしょうね。(プレイしてないのでわからん。)
Tウイルスが蔓延した世界は砂漠化して、ほとんど「ゾンビが出てくるマッドマックス」。

※ 無敵に強いミラを堪能するには良い(笑)。

スウィーニー・トッド

2008年11月02日 | 洋画ホラー
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
    Sweeney Todd (2008年 アメリカ )

ティム・バートン監督の、血みどろホラー・ミュージカル。
ジョニー・デップ主演。脇をヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマンの英国勢で固める。

「床屋で殺された人間が階下でミートパイにされていた。」
という有名な都市伝説を元にした、同名舞台劇の映画化。

以前のベン・キングスレー主演作(ミュージカルではない)は、カネに目がくらんだだけに見えたが、
本作は幸せな人生を奪われた哀しみと復讐心による狂気の連続殺人というということで、
救いがあるようなないような(^^A;

19世紀のロンドン。権力者に家族を奪われ狂気に陥った理髪師。
復讐の邪魔になりそうな人間の首を次々にカミソリでスパスパッ!!
死体処理に一石二鳥で協力する階下のパイ屋のおかみ。
ジョニー・デップは哀しい狂気がよく似合う。 歌? いや意外になかなか(笑)。
それよりも、ヘレナはもっと歌が上手いかと思ったが・・・。

人間は血と肉と骨で出来ているわけですよ、はい。


※ スプラッタが苦手な人はやめておきましょうね。(笑)

エイリアンズvsプレデター 2

2008年06月13日 | 洋画ホラー
エイリアンズvsプレデター 2  AVP2 ALIENS VS. PREDATOR(2007年 アメリカ)

前作(エイリアンvsプレデター)がB級なりにわりと良かったんですよ。
それだけに、
「なんで? なんで続編は田舎町のモンスター・パニック映画になっちゃうの?」という感じ。
やぁねぇ・・・・カネ返せっ。