うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

はじめに。

うりゃ本部での「映画あれこれ」と、 ブログ「ばちかぶり日記2」で書いたぶんを
2008年11月1日、全部このブログに移行しました。

※ すべて原語+字幕で見ております。日本語吹替の評価はしません。
※ マイナー映画や世界各国の映画をもっと見よう!! グローバル文化は「文明」であって「文化」にあらず。

ピープル

2011年06月02日 | 洋画 ゲイムービー
ピープル PEOPLE/JET-SET2 (2004年 ベルギー 85分)

原題にあるとおり“ジェット・セット”という映画の続編らしいのだが、
単独でもわけがわからないことはない。ほとんど支障ない。
このファビエン・オンテニエンテ監督作品には2008年のフランス映画“DISCO ディスコ”ってのがあって、
主役(コメディアン)の脇をエマニュエル・べアールやジェラール・ドパルデューら名優が固めてる「おじさんダンス映画」らしいが未見。

パッケージ画像とルパート・エヴァレット主演コメディということ以外の情報はなかったが、
どうもアヤシイので借りてみた(笑)。ルパート好きだし♪
案の定、主人公以外のほとんどの登場人物がゲイ、もしくはバイ。
カミングアウトしているルパート本人の役柄はゲイともストレートともつかないのがミソ?

英国貴族の称号を武器にセレブ達のパーティ企画を請け負っているイベントプランナー(ルパート)。
同業者のワナにより仕事を干されるが、
ジェット族(専用ジェット機でパーティを渡り歩くセレブたち)が集まるイビサ島で起死回生の策を打つ。
パッケージ画像中央のが、大物セレブ。
フレディ・マーキュリーっぽい服装センスが、フレディ・ファンとしてはビミョ~~(笑)。
大金持ちということで、ロバート・ダウニー・Jrの映画“アイアンマン”っぽいところもあるが、こちらの製作が4年も早いね。

ルパートをはじめ、ロッシ・デ・パルマ/オルネラ・ムーティ/ジャン=クロード・ブリアリ/
ランベール・ウィルソンなどそうそうたる欧州俳優が出演しているが、
少なくとも日本語で検索する限り彼らのキャリアにこの映画は記載されてないねぇ(笑)。
オルネラ・ムーティは「私、生まれ変わったのよ!!」と登場する。
彼女、私よりも3つ年上だぜ・・・バケモノか?
映画“町でいちばんの美女/ありきたりな狂気の物語”は、30年も前じゃないか・・・
ホントに「全身の生まれ変わり」をやったらしき、変わらぬ美貌と体形である(笑)。

リゾート地のぶっ飛んだセレブたち、取り巻き、コケにされるロシアン・マフィアなどなど、
どうでもいいっちゃどうでもいい話のコメディだが、現実逃避には最適かと。


トランスアメリカ

2007年07月19日 | 洋画 ゲイムービー
トランスアメリカ TRANSAMERICA 2005年アメリカ

性同一性障害の診断を受け、晴れて合法的な性転換手術を待つブリー(フェリシティ・ハフマン)はL..A.で中年女性として地味に暮らしている。
ところが過去一度だけの過ちによる息子がいることがわかる。17歳のトビーはN.Y.で窃盗罪で拘置中。
教会関係者と偽って身元引受人となり、二人きりの大陸横断ロードムービー。 道中、ブリーが男とバレてもなんとか仲直りできた。しかし、まだ見ぬ父親に対する夢を語るトビーに、「私がパパなの。」とは言えないブリー・・・・・。

継父に性的虐待を受けていたトビー。早く今の体を捨てたいブリー。性同一性障害を認めたくないブリーの両親。アル中歴のある妹。

思いがけず、皆が家族の絆を、そして自分自身を見つめなおすことになる。
「デスパレードな妻たち」出演で知られる女優フェリシティが、女になる直前の中年男を見事に演じている。ちょっとユーモラスに。しみじみと哀しく。

評価:好き。  2007年7月筆

コニー&カーラ

2007年07月19日 | 洋画 ゲイムービー
コニー&カーラ connie & carla 2004年アメリカ。

「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」主演・脚本の女優ニア・ヴァルダロスが再び主演・脚本。

シカゴでギャングの殺人を目撃してしまった歌手志望の2人(ニアとトニ・コレット)が逃げ込んだ先はL.A.のゲイ・クラブ。
ドラァグ・クイーン(男)に化けてショーに出ると、その歌唱力で一躍スターに。 でもいつ女とばれるか、いつギャングの追っ手が来るかハラハラドキドキ。
ニアもトニも、ドハデな女装メイクがよく似合う(笑)。ミュージカルやショーの往年のヒット曲が山ほど歌われる。

「Xファイル」のデヴィッド・ドゥカヴニーが二枚目役で出演してる。
いつ「実はアタシも・・・」と言い出すかワクワクしてたのに、最後までストレート趣味だった。ちぇ。
(昔、「ツインピークス」で女装した捜査官デニス役をやってたのよ。「はぁ~い♪デニースと呼んで♪」って)

楽しい映画でした。ハイ。

評価:もひとつだけど、好き♪  2007年7月筆

キンキーブーツ

2007年07月19日 | 洋画 ゲイムービー
キンキーブーツ Kinky boots 2005年イギリス・アメリカ

いわゆる「ハートフルな英国コメディ映画」。実話が元だそうな。

父親の急死で歴史ある靴工場を継いでみれば、輸入物の安物靴に追われて倒産寸前。 恋人は「工場を売ればいい。」というし、ヤケになっていた男が出会ったのは女装した黒人ローラ。ピカピカだけどすぐ駄目になるド派手ブーツを見て、思いつくのは「ドラァグ・クイーン用ロングブーツ」の生産だった!!
だけどここは田舎町。最初はうまくいかなかったけれど、ローラや女性社員の協力により・・・・・ ゲイもの、女装もの話につきものの偏見からくる差別、涙、そして笑い!!

ショーの場面では、ローラ役キウェテル・イジョフォーが吹き替えなしで唄います。上手いです。
ゲイ映画でよく見かける本物のエキストラさんたちが、クラブの客役でこの映画にも出てます(笑)。

評価:好き♪  2007年7月筆

プルートで朝食を

2007年04月15日 | 洋画 ゲイムービー
★★★★ プルートで朝食を 2005年 アイルランド&イギリス

原題:Breakfast on Pluto 。この「プルート」は冥王星ね。惑星からはずされてどうやら“準惑星”とやらになるらしいが。。

1970年代アイルランド紛争のさなか、幼少時よりゲイを自覚し、赤子の自分を捨てた母を求める青年(キリアン・マーフィ)。差別迫害を受けながらも、けなげに愛を求めるそのしたたかな生き方に、笑いながらも舌を巻く。

あんな風に睫毛パシパシされながら見上げられたらもう(笑)。 さすがニール・ジョーダン監督です。

  2007年4月筆