待望などという言葉では生易しい新作。
女子バレーボールマンガ。日本橋らしい鬱屈やトラウマが影を落とし、濃密な心理ドラマが展開されそうな気配だが、それが『G戦』レベルの圧倒的な凄みを発するに至るかどうかは、正直疑問だった。いろいろと詰め込みまくって、描き急いでる印象がある。でもこの伏線が十全に機能すれば、とてつもない燃えマンガになるとも思う。そのための「タメ」と考えれば、『G戦』から一段落ちる完成度も我慢できるか。
さっきからうるさい『G戦』てのは、この作家の前作『G戦場ヘヴンズドア』(小学館IKKIコミックス、全3巻)のことです。マンガというジャンルのみならず、僕が今まで体験したあらゆる表現分野のなかで最良の一つだと思っている作品です。なのでどうしても新作に要求するハードルは高くなってしまうのですが、キャラクタやエピソード、セリフの造りなど、マンガとしての基本性能はやはり高いです(唯一動きのある絵があまり上手くないが…スポーツマンガとしては致命的な欠点も、心理的な表現を主とする作家なので…これからの流れ次第かと)。シゲルが異常にかっこいいし、あとは陣内笛子がヤバそう。これ阿久田ポジションだよね。花は菊だったけど。あと信長を思い出させる由良木も良かったな。
あとはタイトルからしてそうだけど、この作家の常套である作品同士のカラミが楽しみです。怪我したルミコんとこに目つきの鋭い祖父がやってきて、「お前はもう戻れない」とか言いながらカスミ草投げてったりしたら卒倒する。
次巻を震えて待ちます。
女子バレーボールマンガ。日本橋らしい鬱屈やトラウマが影を落とし、濃密な心理ドラマが展開されそうな気配だが、それが『G戦』レベルの圧倒的な凄みを発するに至るかどうかは、正直疑問だった。いろいろと詰め込みまくって、描き急いでる印象がある。でもこの伏線が十全に機能すれば、とてつもない燃えマンガになるとも思う。そのための「タメ」と考えれば、『G戦』から一段落ちる完成度も我慢できるか。
さっきからうるさい『G戦』てのは、この作家の前作『G戦場ヘヴンズドア』(小学館IKKIコミックス、全3巻)のことです。マンガというジャンルのみならず、僕が今まで体験したあらゆる表現分野のなかで最良の一つだと思っている作品です。なのでどうしても新作に要求するハードルは高くなってしまうのですが、キャラクタやエピソード、セリフの造りなど、マンガとしての基本性能はやはり高いです(唯一動きのある絵があまり上手くないが…スポーツマンガとしては致命的な欠点も、心理的な表現を主とする作家なので…これからの流れ次第かと)。シゲルが異常にかっこいいし、あとは陣内笛子がヤバそう。これ阿久田ポジションだよね。花は菊だったけど。あと信長を思い出させる由良木も良かったな。
あとはタイトルからしてそうだけど、この作家の常套である作品同士のカラミが楽しみです。怪我したルミコんとこに目つきの鋭い祖父がやってきて、「お前はもう戻れない」とか言いながらカスミ草投げてったりしたら卒倒する。
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少女ファイト 1 (1) 日本橋 ヨヲコ 講談社 2006-07-21 売り上げランキング : 1233 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
まあ青臭いね。筆力が追いついてない。一貫して青春モノを描いてきた作家だから、その成長の軌跡として読めるのは貴重だけどね(クソ偉そう)。G戦という神に至る軌跡。
「花」って短編は良かったかな。あとどの作品も少なからずエロいのが良いです。
心が震える漫画ですな。たった3冊なのに。
ところで、日本橋ヨヲコの短編ってどうなんでしょう?