絵で見る猫犯罪白書・4
引っ越してわずか1週間で近所の猫をすべて負かし、一帯を統括すべく日に2~3度縄張りを見回りに出歩く猫であったが、如何せん外は危険なので
「できることならおとなしく家にいてほしい」
と願う飼い主が猫を尾行することを試みたところ、猫は
塀の上→屋根の上→隣の屋根の上
と、まるで愚鈍な飼い主をあざ笑うかのように軽々と跳躍し、数分と経たぬうちに見失い逃走を果たしたのであった。
そこで飼い主は、人としての威信を賭け「リード」なる拘束具で猫を保護監察下に置きながら護送(散歩)するという方法を試みるも、猫は
狭いところに行きたがる→塀と電柱の間を通る→電柱の周りをぐるぐる回る
といった不可解な行動を繰り返し、結果、逆に飼い主が緊縛されるという収拾のつかない事態に陥ったのであった。