猫依存

愛猫の思い出と漫画と日々の暮らし

仕込

2011-06-23 14:00:21 | 絵で見る猫犯罪白書

絵で見る猫犯罪白書・6

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座頭市で有名な「仕込刀」とは、護身や暗殺に用いられるため見た目を偽装した武具であるが、出し入れ自由の凶器()を持つ猫は、まさに生まれながらのアサシンと言っても過言ではない。

爪の収納場所は、猫好きなら誰もが大好物な肉球の間であり、猫にとっては対象をおびき寄せるにはこれ以上ない仕様であり、きわめて成功の確率は高く、それだけに悪質と言える。

近年、人間に対しては銃刀類所持の規制が厳しくなっているが、猫に対しても取り締るべき、との意見が強まり、

爪の長さ1.5cm以上爪渡り0.5cm以上肉球並びに45度以上に自動的に出し入れする爪(爪渡り0.5cm以下で、爪と肉球を直線に固定させる装置を有せず、爪先が直線であって肉球の先端部が丸みを帯び、かつ、肉球の上における切先から直線で0.1cmの点と切先とを結ぶ線が爪先の線に対して60度以上の角度で交わるものを除く。)

上記のものを所有する猫は、

猫銃砲刀剣類所持等取締法

によって逮捕される可能性もあり、彼(猫)の場合は完全にアウトである。


トラップ

2011-06-15 16:26:49 | 絵で見る猫犯罪白書

絵で見る猫犯罪白書・5

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猫を飼っている家で、毛布の下などにたまに見られるふくらみは、猫により巧妙に仕掛けられたトラップと見るべきである。

猫はもふもふな、そのまるくて愛らしい肢体を包み隠すことで、逆に「そこに何があるのだろう?」と思わせるミステリアスなふくらみを創り上げ、自らを囮として飼い主を扇動するのである。

そして飼い主がどこから手を出してもけっして外さない集中力は、猫はいつもぐうたら寝ていると見せかけて、毛布の中で確実に培われているのである。


尾行

2011-06-10 00:27:03 | 絵で見る猫犯罪白書

絵で見る猫犯罪白書・4

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引っ越してわずか1週間で近所の猫をすべて負かし、一帯を統括すべく日に2~3度縄張りを見回りに出歩く猫であったが、如何せん外は危険なので

「できることならおとなしく家にいてほしい」

と願う飼い主が猫を尾行することを試みたところ、猫は

塀の上→屋根の上→隣の屋根の上

と、まるで愚鈍な飼い主をあざ笑うかのように軽々と跳躍し、数分と経たぬうちに見失い逃走を果たしたのであった。

そこで飼い主は、人としての威信を賭け「リード」なる拘束具で猫を保護監察下に置きながら護送(散歩)するという方法を試みるも、猫は

狭いところに行きたがる→塀と電柱の間を通る→電柱の周りをぐるぐる回る

といった不可解な行動を繰り返し、結果、逆に飼い主が緊縛されるという収拾のつかない事態に陥ったのであった。


誤射

2011-06-05 01:51:09 | 絵で見る猫犯罪白書

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百獣の王を頂点に据える猫科の動物は、生まれながらのハンターであり、特に本能でのみ生きる子猫の狩りに対する執着心は半端ない。

目が開いて初めて見たものは親ではなく「獲物」と刷り込まれ、飼い主といえど目の前を横切るものにはようしゃなく飛び掛り、頭の上を羽ばたく気配がすれば、ときに空をも飛ぶのである。

その瞬発力と破壊力は、子猫といえど侮りがたく、攻撃されたものにとってはゆゆしき事態となる。

しかしまだ未熟さゆえの自爆も多々見られるが、狩りをしなくても充分にエサを提供される家猫にとって、ほぼ100%近く「誤射である」と言えるのである。


想定外

2011-06-04 02:16:17 | 絵で見る猫犯罪白書

絵で見る猫犯罪白書。

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多少性格が荒かろうが見た目がまるかろうが、総じて「かわいい」と言われるうらやましい猫であるが、その子猫時代の可愛さたるやもはや筆舌に尽くしがたい。

よって子猫に接した者の中には、猫可愛さのあまり「想定外」な反応が見られることがある。

事例としては、

● 子猫の姿や仕草に日がな1日見とれて、勤労意欲をなくす。

● 子猫の清らかさに心打たれ、汚れた己を省みて涙を流す。

これらはありがちなことだが、今回特筆すべきは、

● とりあえず口に入れてみる。

このような事例は特殊に思えるが、飼い主(証言者)は実際に目の当たりにしており、当事者に理由を尋ねたところ「口に入りそうな大きさだったから」との答えであった。

その後飼い主(調査員)が「やみくもに猫が好き」な人間にリサーチを行った結果、意外にも「猫を口に入れてみたことがある」と答えた者が数多く存在した。

これは俗に言う「可愛くて食べちゃいたい」という感情よりも、「子猫の大きさと形状がなんだかとても口に入れてみたい感じ」で、そこには人間の理性を超えさせる何かがあると言える。

そしてもし猫がアンケートに答えられたならば、相当数の猫より「小さい頃人間の口腔内を見た記憶がある」との答えを得られると、想像するに難くない。