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「リラ冷え」という言葉をご存じですか?
リラとは、ライラック(ムラサキハシドイ)のフランス語名です。札幌などでは、このリラの花が
咲く今ごろに、オホーツク海高気圧の影響で、冷える日があることから使われるようになりました。
ライラック自体は、明治にアメリカから持ち込まれたものですが、「リラ冷え」の言葉の歴史は
1960年代から1970年年代になってからのものですから、それほど古いわけではありません。道内
出身の作家の「リラ冷えの街」という小説が定着に貢献したと言われています。
リラの花が咲く頃に合わせて、札幌市内では「ライラック祭り」が開かれます。ライラックは、
「札幌の木」となっていますから、あちこちに植えられ、満開ともなると甘い香りが漂います。
この祭り、昭和34年に始まり、今年で53回目だそうで、これほどの歴史とは知りませんでした。
リラの花咲く頃に満開を迎えるのが芝桜です。この芝桜の花を見るたびに思い出すのは、昭和48年
5月31日の朝です。この日の朝早く、母・美代子は斗南病院で亡くなりました。リラ冷えの朝でしたが、
なぜかライラックの印象はなく、露に濡れた芝桜のピンクが、今も鮮やかによみがえります。
芝桜は、各地で町おこしに一役かっているようですが、中頓別町にある鍾乳洞周辺の芝桜も見事です。
小規模ながらもドリーネが見られ、カルスト地形になっている、この日本最北の鍾乳洞は一見の価値が
あるものと思います。宇野貞誠一家が暮らした時代には芝桜はなかったかもしれませんが、今でも
当時と変わらない自然が残されています。
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完成しましたので、6月上旬に発送します。熊本のご先祖にたどりつくまでの経緯をまとめました。