宇野ルーツだより

ご先祖のルーツを探す旅

「マッサン」が見た海

2015-03-13 07:32:11 | 日記
  吹き荒れた春の嵐はひと段落しました。三寒四温の時期ですから
 まだまだ気が抜けませんが、札幌の春は一歩づつ近づいているのを実感します。
 宇野ゆかりの皆様の地域はいかがですか?

 連続テレビ小説「マッサン」が、いよいよ最終章に入りました。なかなかの高視聴率の
 ようですね。私も舞台が北海道に移ってからは毎日チェックしています。余市が身近な
 存在であるのと同時に、戦争時の余市周辺がどうだったのか、人々の生活はどうだった
 のか興味があるからです。

 初の外国人女優が「ヒロイン」ということで始まる前から話題になりました。日本語が
 話せないなど、どうなんだろうとの不安もあったようですが、見事に「エリー」を演じ
 ました。ケイトさんの大変な苦労がうかがわれますが、実際のエリーの戦争時の
 「鬼畜米英」の嵐の中での大変さがしっかり表現されていたと思います。

 戦争が終わってみれば、加害者と被害者に分けられて、裁判などで白黒がつけられた
 一方、いまだにその責任をめぐって尾を引いていることも事実です。原爆を落とされて
 多数の人々が亡くなった被害者だ…その通りだと思います。一方で、日本軍が侵略で
 甚大な被害を与えた加害者だ…これも事実です。

 戦争では「やらなければやられる」わけですから、加害者も被害者もない状態です。
 そう考えると何も得るものがないばかりか、長い間後世に禍根と憎悪を残すだけです。
 エリーやエマの言葉から、たとえ「非国民」「国賊」などと呼ばれても、どんな戦争も
 してはいけないと強く思いました。「特攻」は今の「自爆テロ」と何が違うのでしょう。
 「国体護持」のための「一億玉砕」は無謀でした。国民なしに国体はありえません。

  「マッサン」が見た海です。小樽にやってきた当初にほんのワンカットで流されていました。
  実際にはこの海は島武意海岸の「積丹ブルー」だったと思います。余市に空襲があった
  のかどうか、本当にイノシシ肉(北海道にはいない)を食べたのかどうか…などなどおやっと
  思う場面もありました。よく調べていませんが、大勢には影響ないでしょう。

「レモンちゃん」の怒髪の意味

2015-03-02 07:16:52 | 日記
  道東ではまた大雪になっていますが、なぜか札幌は降らずに
 どんどん融けています。このまま春でしょうか。皆さまの地域はいかがですか?

 先日たまたまある雑誌をめくっていたら、落合恵子さんのエッセイが載っていました。
 かつて「レモンちゃん」と呼ばれていたのを思い出しました。学生の頃だったと思い
 ますが、勉強しながら彼女の深夜放送を聞いていた記憶。

 その「レモンちゃん」は、今は自ら「怒髪」!と呼ぶヘヤースタイルで通していると
 いいます。確かにユニークな髪型だなと思っていましたが、特にファッションを意識
 しているわけではないようです。その意味は…

 グレーの髪もそのままに…「アンチエイジング」=「アンチダイ」に対抗する象徴だと
 彼女は言います。この世に生をいただいた以上、死は避けられません。その時は
 人によって様々ですが、そこに至るまでの加齢は醜いものではありません。病気など
 で外見が変わることもあるでしょう。でも、それは仕方がないこと。外見を繕って
 無理に抵抗することほど不自然です。年齢に応じた生き方は、やはり美しい。それは
 外見ではなく、その人の生きざまが姿や仕草に表われているからだと思います。

  父方の実家で古い写真の整理をする機会がありました。写真が好きだった
 祖父が撮った明治から昭和にかけての多くの写真が出て来ました。中にはかつての
 札幌の貴重な風景もあります。昆虫などの標本と同様に「いつ・どこで・何を」が
 記録されていなければ、その写真の価値も下がります。多くはキャプションが付いて
 いましたので助かりました。その中の一枚。おそらく祖父が撮ったのでしょう。
 昭和30年代だと思いますが、撮られた記憶がありません。髪型・下駄など当時の
 様子が思い出されますが、今の自分の姿とは似つかわしくない?少年でした。