宇野ルーツだより

ご先祖のルーツを探す旅

人口減少社会

2012-01-10 19:23:12 | 日記
  新年が明けて10日が経ちました。宇野ゆかりの皆さま、正月気分が
 抜けて通常の生活に戻られたでしょうか? 今日の札幌、午後から雪に
 なっています。これから寒気が入って、もっと寒くなるようです。どうぞ暖かく
 してお過ごしください。

 正月に中学・高校の「ミニ同窓会」がありました。まあ年に一度は顔を合わせる
 メンバー中心ですが、結構長続きしています。その席で「ルーツ探し」が話題と
 なり、いくつかの方法を「伝授」しました。話を聞くと、私たちの親の世代の兄弟
 姉妹の多いことには、改めて驚きました。

 ある同級生の父親には、9人の兄弟姉妹がいたそうです。考えてみれば、宇野
 貞誠の子どもたちも8人でした。この当時(大正から昭和初期)では珍しくは
 なかったようですね。今、8人の子どもがいるのは、やはり稀でしょう。すぐに
 テレビの取材が来るかもしれません。

 現在、日本の人口減少に歯止めがかかりません。宇野甚五郎さんが清源院の
 お供で旅した18世紀後半、あるいは宇野騏八郎さんが熊本藩内各地で郡代を
 務めていた19世紀前半、日本の総人口は、およそ3000万人と推定されています。
 明治になっても大幅な増加はなく、20世紀に入っても4000万人くらいでした。

 それが今では1億2000万人を超えています。この100年間で約3倍になったことに
 なりますね。しかし、この増加も2005年をピークに減少に転じました。研究者に
 よっては、もはや日本の人口の増加は望めず、2055年には半減すると予測して
 います。しかも65歳以上の高齢者の割合が40パーセント(今は23パーセント)の
 社会だというのです。

 とても歪(いびつ)な社会ですね。政治は、この少子高齢化に何とか歯止めを
 かけようと取り組んでいるようですが、効果は見えません。子どもを産めない、
 育てにくい社会になっています。非正規雇用では結婚、出産、子育ては困難。
 いくら「婚活の場」などを作っても、生活の基盤ができていないのでは安心して
 産み育てることはできません。

 既成の政治・経済では、人口減少はよくない、経済成長は維持しなければならない
 ということで何がしかの手を打ってきましたが、現実を見ると、これはもはや「幻想」
 となりつつあります。ならば人口減少・低成長を前提に、さらには約半分の高齢者と
 ともに生きていく社会を作る施策が有効だし、必要でしょう。「高齢者」でも自分の
 得意な部分を生かして地域や社会に貢献できる人は多いと思います。

  夕暮れの藻岩山です。札幌で一番低い天神山(約90m)から撮影しました。
 先日、四捨五入して80歳になるおばあさんと話をする機会がありました。ある図書館で
 子どもたちに定期的に「読み聞かせ」をしているそうです。なかなかできないことです。