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だったようです。その雪像は、早くも今日までに取り壊されました。
1996年2月12日は、作家司馬遼太郎が亡くなった日です。あれからもう
14年も経ったのか、という感じです。まだ72歳、もう少しいろいろなものを
読ませてもらえると思っていただけに、当時の突然・残念の思いが改めて
よみがえります。
先の「坂の上の雲」をはじめ、「竜馬がゆく」「国盗り物語」などの歴史小説で
有名な司馬遼太郎ですが、晩年は全国各地を歩いて、その地域の歴史や
風土を見つめ「街道をゆく」のシリーズを著しました。
その中のひとつに「オホーツク街道」(「街道をゆく」38)があります。
流氷が押し寄せる海辺に生活し消えた狩猟民族の謎に迫まりました。
オホーツク海沿岸の浜頓別町にも訪れ、砂金騒動などの取材をしています。
改めて、その部分を読んでいて、次のような記述に出合いました。
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(砂金は)その後、採りつくされたかにみえたが、昭和7年にもう一度
ブームがあった。また、第二次大戦の戦後にも、ブームがあった。が、
昭和27年以後、衰えた。
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この地域のゴールドラッシュの中心は、明治30年代で、わずかな
期間で下火になりました。それが昭和の初めに再び火が点いた・・・
これで、宇野省一伯父が「砂金を握らされて酒を買いに行かされた」
という話と時期が一致する、と納得しました。
司馬遼太郎は、「21世紀に生きる君たちへ」という文章を残して
います。おそらく21世紀までは生きられないだろうという司馬の
遺書のような文章です。小学校の国語の教科書に採り上げられ
ました。なかなか奥の深い内容です。一読をお勧めします。
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撤去されたことでしょう。