宇野ルーツだより

ご先祖のルーツを探す旅

江戸の紀行文

2011-05-11 19:37:16 | 日記
  久しぶりに晴れた一日となりました。連休中は、雨まじりのはっきりしない
 天気で寒い毎日でした。それでも気温は低めです。サクラは開花していますが、
 どこか寒そうです。宇野ゆかりの皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 「清源院の旅日記」を読んでいて、江戸時代の紀行文は面白いなぁと思って
 いたら、表題の「江戸の紀行文」という本があることを知りました。さっそく
 目を通してみました。

 著者は、板坂耀子さん(福岡教育大学名誉教授)で、江戸時代の紀行文研究の
 第一人者(特に女性の紀行文?)です。一時期、熊本の短期大学で講師も務め
 られたようです。

 この著作で、著者が伝えたいことは、次の3つであるといいます。
  1.江戸時代の紀行は面白い
  2.その面白さを理解するには、「豊かな情報」「前向きな旅人像」
   「正確で明快な表現」という、新しい評価基準で紀行を見直す
  3.江戸時代の紀行の代表作は「おくのほそ道」ではない・・・

 興味がおありの方は、あとは、実際に本を手にとって確かめてください。
    板坂耀子「江戸の紀行文」(中公新書・2093/2011年1月)
 特に、江戸時代の女流紀行の特徴として、抑圧された暗いイメージとは異なる
 ものがあって驚かされるといいます。確かに「清源院の旅日記」も多くの制約が
 ありながらも、いくつかの場面では屈託のない明るさ、自由さが表現されている
 なぁと感じました。社会上の制約はありつつも、やはり一人の女性として感じる
 ことは、いつの時代でも変わらないものと思います。

 「海辺の秋色」を紹介した「宇野ルーツだより」を発送しました。引き続き、
 復路の「青葉の山路」を作成していますので、出来次第送ります。

  連休中、帯広の宇野家の墓参りに出かける機会に恵まれました。
 宇野貞誠・桝江、宇野誠、宇野元子さんなどのお墓が、つつじヶ丘にあります。
 ちょうど天気がよく、エゾエンゴサクなどの春の花盛りでした。帯広の寺町さん、
 お世話になりました。ありがとうございます。