うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

ファーレンハイト   65点

2007年12月31日 | ゲーム日記
PCのADV。PS2でも出てる。

ある日、何者かに操られ見知らぬ人間を殺してしまった主人公。
真実を知るために逃走をするのだが、事件の陰には恐ろしい陰謀が隠されていた……

非常に映画的な演出が目を引くホラーADV。
主人公と警察を交互に操作することになるのだが、これがなかなか面白い。
例えば主人公が現場で証拠隠滅していくのだが、そこで隠滅を忘れた証拠が警察に発見されたりと、片方の行動がもう片方の状況に影響を与えるというのが、実にゲームらしい遊びのポイントとなっている。
いきなりの殺人という、ミステリアスなシチュエーションからのスタートは牽引力があるし、油断するとゲームオーバーになるし、時間制限もけっこうあるので、考えながら素早い行動が必要になるので、非常に臨場感がある。
ただ、イベントのほとんどが支持された方向にボタンを押すというねLDゲームかよ!といいたくなるような物で、俺はLDゲーム大好きだから問題ないのだが、普通に考えてこれはどうなんだろう、というつくりだった。

しかし、なによりの問題は、ミステリーとして始まった物語が、オカルトだの超能力だの秘密結社だの、いたっていかがわしい方向にどんどんと突進し、物語が後半にかかるにつれ、加速度的に苦笑いしか浮かばない展開になっていき、最終的にはカメハメ波とか撃ちだすのでもう最高。
このB級というかC級というか、腰が砕けまくるストーリーを容認できるかどうかがすべての分かれ目か。個人的にはアリ。一般的にはまあ、なしだろうなあ。

五時間くらいでクリアーできたし、テンポ自体は良いのでねやってみるのも悪くはない。
グラフィックは綺麗なところは綺麗なんだが、汚いところは汚いという、アメリカ人はよムラがあるなあ、という感じ。
Dの食卓2とサイレントヒルを混ぜてマトリックス風に仕上げた感じ。



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