うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

ヤッターマン第十五話  ヤッターメカが仲間割れ?だコロン!

2008年06月17日 | ヤッターマン感想
ヤッターマン 1

松竹

このアイテムの詳細を見る


冒頭からいきなりドロンジョ様の豊満なからだのあちこちをツンツンするボヤッキー(と、ニヤニヤしながらそれを見ているトンズラー。なにげにトンズラーの方が変態臭いよね)
ドロンジョ様に殴られても「このツンデレが最高なんですよ」とわけのわからない言い訳。つうかツンデレって、ツン(ボヤッキー)とデレ(トンズラー)か?w
どっちかっつうかツンニヤのような気もするんですが。
このツンデレという言葉に着想を得たドロンジョ様、今回のインチキ商売を決定。

一方、いつものごとくでヤッターマン基地。
アイちゃんガンちゃんがヤッターワンのメンテナンスをしている。
度重なる戦いでヤッターワンはずいぶんとくたびれているらしい。
そんなワンを直すため、二人は秋葉原へ買い物に行くことに。
留守番のワンとペリカン。
しかし最新型のペリカンは、くたびれたワンを見下して「ミーに任せて休んでいればいい」と増長。
ワンが「アイちゃんの指令がないと出動しちゃダメだワン」と止めるのも聞かず、一人で勝手にパトロールに飛び出してしまう。
素でガンちゃんを軽視しているワンが素敵です。

秋葉原にたどり着いたヤッターマン一行。
妙にリアルな街並みのホコ天をねり歩きながら買う物を探していると、目の前には怪しげなドクロマークの店が。
なにやらツンデレカフェらしいとサイコロンが説明。
サイコロンの説明に「可愛い女の子がドリルみたいなものでほっぺたツンツンしてくれるお店」を想像したガンちゃん、デレデレしてツンデレカフェに。それ嬉しいのか?w

お店はもちろんドロンボーのインチキ商売。
中ではドロンジョ様が女医の西川ドロンコwになったり女教師になったりしながら殴ったあとに優しくしてくれるというサービスを一万円でやっているそうな。つうかこれSMプレイじゃない?w
で、いつも通りに99%offして一人百円で殴ってくれる良心的なお店にw
様々な体術を駆使し、しまいには真空片手独楽を駆使して、Mのオタクどもをなぎ倒すドロンジョ様。さすがタツノコ本場の真空片手独楽は一味違うぜ!

ところで今度タツノコvsカプコンという格闘ゲームが出るらしいのですが、とにかくこの写真の背景に興奮。
いよいよか!いよいよまともなメーカーのつくった格ゲーでヤッターマンを動かせるのか!と興奮が止まりません。
惜しむらくは現在ほとんど格ゲーに興味がないことで、ああ、後十年早くこの企画を立ててくれていたら……と悔しくてなりません。

それはそうとして、この非常に良心的なSMプレイによって資金を得たドロンボー。
ちょうどよくドクちゃんの指令が届き、今週のリングが横浜にある日本で一番高いビル(今週の豆知識はこれ。ちょっと手抜き気味)横浜ランプタワーのてっぺんにあるということがわかる。
早速、稼いだ資金で出発するドロンボー。
しかし今週は稼ぎが少なかったため、動きのにぶいヤドガリメカ、ヤドガリーンしか作れず、ヤッターマンたちもずっこけるありさま。
しかしヤドガリーン、なぜか軽快にジャンプはできるので近くのトラックに飛びのってヤドガリらしく寄生して横浜に向かうことに。
しかしトラックは埼玉方面へw やっぱ埼玉よね~。

ドロンボーを追いかけるため、結局なにも買い物もせず(意味もなく秋葉原に行ってこそアキバーだよねw)中央線で国分寺に帰るヤッターマン一行。
やたらつまらなさそうに電車に乗る姿がとても生活臭です。とくにガンちゃんのうなだれ具合がたまらない。
一方その頃、ヤッターペリカンはそんなアイちゃんの気持ちも知らず、東京のあちこちでボートを引っ張ったり電車をひっぱったり飛行機をひっぱったり、迷惑な感じではりきっていた。
ちなみに「そんなアイちゃんの気持ちも知らずに」というナレーションは、とても大事なことなので三回云いました。


無駄な意欲がからまわりするヤッターペリカン、トラックの上で困っているドロンボーを発見、強引にトラックを止めて助けようとする。
まだ幼いペリカンの気持ちにつけこんで、ドロンジョが可憐な(のか?)乙女に変装し、横浜ランプタワーに連れて行ってくれるように頼むと、レディーに弱いペリカン、喜び勇んでヤドガリーンを乗せて飛び始める。
ちなみになぜか飛ぶときには毎週「トビマストビマス」と云うし、そのシーンはいつも使いまわしです。バンクシーンの使い方おかしくない?w

国分寺に帰りついたヤッターマン、ドロンボーを乗せて飛ぶペリカンを発見。
早速追いかけるため、ワンに乗っていつものように出動。
しかし、ドロンボーはといえば、見事ペリカンをだまくらかしつづけ、無事にリングをゲットしていたのだった。
どうでもいいけど、この可憐な(のか?)ドロンジョ、がんばって可憐な声を出しているんだが、どう聞いてもマクロスに出演していたときの声と同じ感じだし、このタイプの声は相変わらずものすごい違和感です。
ともあれ、リングをゲット……と思いきや、ビルの屋上から落としてしまう。
すかさずペリカンを突き落とし、リングを取りに行かせるドロンボー。
いけすかないわりにピュアなペリカン、素直にリングを追って垂直落下飛行。悪戦苦闘の末、見事にリングをキャッチ……と同時に地面に激突。お約束お約束。

地面に刺さったペリカンからリングを奪い取り、本性をあらわに去っていこうとするドロンボー。
しかしそこでやっぱり登場ヤッターマン。
いつもと違うカットインが入って心持ちカッコよい感じで戦闘開始。
ランプマークタワーの周りをぐるぐるまわってデッドヒートを繰り広げるヤッターワンとヤドガリーン。
しかし修理のできなかったヤッターワン、パワー不足なのか、ヤドガリーンに押されて走りながら壁に擦り付けられ大ピンチ。やばい、これ加速削減走だ、ヤッターワンが消滅しちゃう!

しかしそこはベテランのヤッターワン、正義は負けないという気持ちを高らかに吠え(なぜかそれをすべてナレーションが代弁)戦いをやめようとしない。
その姿勢に心を打たれたヤッターペリカン、急にワンを「先輩」と呼び、自慢の高速アタックでワンを救出。さらに背にワンを乗せ、力をあわせてヤドガリーンと戦うことに。

だが安物のクセに装甲だけは自慢のヤドガリーン。ボヤッキーが腰痛に耐えながらw 作っただけに、貝の中にこもると一切の攻撃が通用しない。あの金額でボヤッキーがんばりすぎだよ。
いったいどうするのか?と思っていると、ここでなんとダブルメカの素投入。
ワンとペリカン、同時にビックリドッキリメカ発進!
製造過程もファンファーレも発進シーンも画面を割って同時上映!
おお、これはいったいどういうゾロメカコンビプレイを見せてくれるんだ!
……と思ったら、普通に両方ともヒトデメカだった。ダブルメカの素意味Neeeeeeeeee!

で、ヒトデメカが合体し、貝に変身。その貝におびきだされたヤドガリーン本体がもぐりこんだところへ、ワンが体当たり。貝の中に隠れようとした瞬間、メカが合体を解除してヤドガリーンは丸裸に。
「ヒトデなしー!」という叫びもむなしく、ワンの投げとペリカンのウイングカッターを喰らって爆発するヤドガリーンであった。
ヤッターメカの攻撃がトドメってのは珍しいなー。

で、ドクロリングは当然はずれで、今週のおしおきはバンジージャンプ。
むしろ楽しそうですね。
いつもの勝利のポーズ(あれ?前回の新ポーズは?w)をしたヤッターマン一行は、ワンとペリカンも和解したことだし、横浜中華街を楽しく散策するのであった。
おわり。

うーん、ヤッターメカ仲間割れ、というアイデアを思いついたのはいいが、ペリカンとワンのキャラの違いを生かせていなかったなあ。
ペリカンがワンの古く熱い魂に感化されるのはアリだけど、いままでのキャラ付け無視して突然そうなるから違和感があるんだよね。なにかほんのちょっとしたものでいいから伏線を(できうればギャグまじりで)張っておくと、不自然さが一気になくなってよくなるんだけどなあ。
今回の脚本を書いた高橋ナツコと云えば超展開で有名ならしいけど、こういう人ってのは基本的に起承転結の承と転を考えずに書きはじめちゃってるんだよね。
はっきりいって起と結はけっこう簡単に思いつくもんなんだよ。問題は起と結の間をどうやってスムーズにつなげ、退屈させずに最後まで見せるかということであって、高橋ナツコさんはそこがどうもうまくないんだよね。同じことはヤッターマンでは特に第1話がそうだったな。

で、そうやって作ると意図したものとは違う演出効果を生んでしまういびつなストーリー(いわゆる超展開)になってしまうんだけど、実はこれ自体は悪くないんだ。これがいい味になることも多いからね。
問題は、この人の場合、そのアクシデント的に発生した雰囲気をシリーズ構成や次回に活かせていないことなんだよね。
一話一話を生モノのように扱っているのに、全体の流れでは当初のコンセプトを守ろうとしてしまうから、中途半端なものになってしまう。
一個一個のシーンはあまり悪くないんだけど、正直、雑さが勢いに勝ってしまっている回だったかな。
三週連続休み明けでこれだったのも心象良くなかったかもしれない。
心持ち、三悪のテンションも低めだった気がする(あとおれのテンションも低かった。疲れてたし)

まあ、つまらないってわけじゃないし、もっと上を目指してもいい時期なんじゃないの?という話。
あ、ワン、ペリカン、ナレーションと一人三役を見事に使いわけていた山ちゃんの大活躍はお見事。いろんな意味で安心して聞いていられます。

さて、来週は西遊記ネタらしいが……イタダキマンネタはやってくれるのかしらん?



web拍手を送る

最新の画像もっと見る

コメントを投稿