
CM明け
「あ~っ、早く撮りたいデース!」
まだ役者の準備ができてないのに、一人で大騒ぎしているスグニネール監督。こいつもこいつで本当にダメな人間だ。ダメな男だ。ダメな奴らばかりだ。うふふふふふふふふ。
さて、舞台衣装に着替え終わったアイちゃんが出てくる。
スッパイダーガールの名の通り、まんまスパイダーマンにスカートをつけただけの衣装だ。なにげにちょっと可愛いコスチュームだ。
「よかったなアイちゃん、いきなり主演に選ばれるだなんて」
ピュアネスはヘタレにこそ宿る。無邪気に喜ぶガンちゃんに、アイちゃんは少し憂い顔。
「ガンちゃんは、いいの?」
「なにが? うまくやればバカデミー賞ももらえるじゃん」
乙女心を微塵も理解できないガンちゃん、アイちゃんの憂いにまったく気づきません。もてるね、こういう男はもてるよ。今作のガンちゃんのダメもて男っぷりは異常だな。ずるずると二股・三股をかけて「しょうがないじゃん」とか困った顔でぬかすタイプだぜ、こいつは。そんなガンちゃんに俺も血眼。
「そうよね、バカデミー賞のためだもん、がんばらなくちゃ」と決意を新たにアイちゃんは撮影に臨む。
さてはて、撮影開始。
「ラブシーンなんてうらやましいでまんねん」
トンズラーののんきな感想をよそに、ボヤッキーはわりとつらそうな顔で壁に張り付いている。つうか素の力で壁に張り付いているくさいぞ、ボヤッキー。恐るべし。
スッパイダーマンといえば、やはり高層ビル登り。
「わたしスッパイダーマンのこと、愛してる」
「うっふふふ、スッパイダーガール、今日はプレゼントがあるのよ」
屋上で待つスッパイダーガール(アイちゃん14歳)に、変質者としか思えない顔と格好のスッパイダーマン(ボヤッキー25歳)が迫り、なにかを取り出す。つうか待て、どこから取り出したどこからw そこから出したら完全に変質者だろ、おいw
「まあ、指輪ね」
そんな変態丸出しの相手にも輝くような笑顔を向けるスッパイダーガール(役者根性あるな、おい)
と、おもむろに光りだすボヤッキーの指輪ケース。
瞬く間におなじみの爆発。
そしてボヤッキー墜落。
「スッパイダーマン、あなたのことは忘れないわ」
なんかちょっといい話っぽくまとめてるー!?
「カット!ユーたちパーフェクトです!」
スグニネール監督ご満悦。
「スッパイダーマンは死んでは生き返り愛のために戦うお話デース」
うわ~お、ヴェドゴニアもビックリのダークヒーローっぷりにしびれるね、こりゃ。
「あの爆弾、本物だろお!」
「イエース、インパクトでーす」
「危ないよアンタ、死んじゃったらどうするんだよ」
ボヤッキーの苦情ももっともだが、あれだけ爆発・墜落してぴんぴんしてる人に云われてもなw
「良かったぜ!もしかしたらホントの女優になれちゃうんじゃないの?」
やたらとガンちゃんは嬉しげだが、アイちゃんの表情は浮かない。しかしご満悦の監督は「次もこの二人でやってみるデース」と撮影続行。
そしてボヤッキーのバイクによるチェイスシーン→爆弾により爆発炎上
ヘリの追跡→ミサイルにより爆発炎上
など、さまざまなボヤッキーの爆発炎上を繰り返し「インパークト!」「スペクタクル!」「ハリウーッド!」とご満悦な監督およびスタッフのテンションもアゲ↑アゲ↑で(なにげにガンちゃんを誘惑?したスタッフの人だけ、ずっと同じ格好のままなのが違和感があっていい。細かい笑いだ)ついに最後のシーン撮影となる。
しかし、八奈見さんの声、落ち着いた低くなったという評も多いが、なるほど、このシーンを見ると、確かに高い声を出さなくなったなあ。つうか、ここのシーンの叫び声、ほとんど『ゲッターロボ』の領域に入ってるし。大雪山おろししそうですよ、ホント。
うーむ、まあ、大ベテランの名優であるから、高い声が出ないなりのボヤッキーを今後見せてくれるだろうが、やはり寄る年波は厳しいのであろうか? 放映終了まで身体がもってくれれば良いのだが。ちょっと心配になってきた。
「最後はキスシーンでーす。空中で熱いキスをしてもらいまーす」
有無を言わさず空中に吊り下げられるアイちゃん。ショー・マスト・ゴー・オン。至言ですね、悲しいほどに。
向かいにはリップクリームを塗ってここぞとばかりにくちびるを突き出すボヤッキーの姿。女子中学生はダメなんじゃなかったのか? 反省しろよ、ボヤッキー!
激しく叫びつつ「これもバカデミー賞のためよ……」と覚悟を決めるアイちゃん。
だが「ガンちゃん以外の人とキスなんて……!」という乙女心は、気がつけば強烈なキックをカウンターでボヤッキーの顔面に炸裂させていた。
キックの衝撃でスッパイダーマンの衣装がびりびりに破け壁に激突するボヤッキー。その下からはいつものドロンボースーツがあらわれる(二重にタイツスーツ着るなんて新しくな~い?)
ガンちゃんが叫ぶ。
「ああ! あいつはドロンボー一味!」
気づいてなかったのかこのダメ男は。
「ガンちゃん、100パーつらかった~」
「無茶なことさせてごめん」
こいつら完全に終わってるな~。
「お前たち、気づくのが遅っ」
ドロンジョ様の云うとおりだよ、ホント。このぬるさがたまらない。つうか、詐欺やってるときの変装はわかって、なんでこっちの変装はわからないんだよ、アイガンコンビは。
「あんたたちだって知ってれば、ラブシーンなんてメガパーやらなかった~」
そういう問題なのかなあ。と思っていると、なんだかどさくさにまぎれてメカ戦の開始。
「来い! ヤッターワン!」
無駄に男前な顔でヤッターワンを呼ぶ一号。こいつ、時々必要以上にカッコいいんだよなあ(使いまわせそうなシーンを中心に)
「ヤッターマンがいる限り!」「この世に悪は栄えない!」
二人のキメ台詞も、第一話から比べるとなかなか板についてきた感じだ。最初、予告でこのキメ台詞を聞いたときはめちゃくちゃ不吉な予感がして打ち震えたものだったが、なんとかなるものだなあ。しみじみ。
「ボヤッキー! やっておしまい」
「では、いくわよ~」
ここで今週のコックピットメカが登場。
「♪やってみ~ろやってみ~ろやってみろ、無駄だと思うけ~どやってみろ、チャック」
お、こりゃチャックの声まで含めてテンポがいいぞ。うーん、シリーズに出てきたいろんなコックピットメカが微妙にアレンジされてたくさん出てくるなあ。嬉しい限りだ。でも、そろそろ新作メカも見たいなあ。
つうわけで、ドロンボーの攻撃開始。
「ポップコーンアターック!」
ポップコーンみたいなものを大量に投げるドロンボーメカ。こりゃまた見た目そのまんまの攻撃だなあ。このポップコーンにしか見えないものがぶつかると爆発するんだろうなあ。
「あむあむあむ……うまーい」
しかし、そのポップコーンを普通に食べるヤッターワン。
「あれはどんなポップコーンなんだい?」
「トンズラーが食べているのと同じ、普通のポップコーンです」
「うまいでまんねん」
コケー! そう来たか。トンズラーもうまそうに食いすぎw
しかし、それすらもボヤッキーの作戦であった。
ポップコーンの食べすぎでノドが乾いてしまったヤッターワンが、パニックを起こして回りだしたのだ。(メカまでヘタレですね、今作は)
そこですかさず投げられるアイちゃんの助け「ヤッターワン、メカの素よー」(ちなみに今回はオモッチャマがちゃんと手渡してた。つうかだからどこから取り出してるんだお前は)
つうか、のどの渇きはメカの素で癒えるのか? もはや理屈じゃありませんね。
しかし回転するヤッターワンの口にメカの素は入らず、ヤッターワン→ポップゴーン→ヤッターワンとお手玉した挙句、ようやく口に入るのであった。
今回はビックリドッキリメカ製造過程は大省略。むしろGJ。この省略の仕方がたまらなく良い。
「んあ~」と登場、今週のビックリドッキリメカは、タンサンメカ。
ん? 円筒形でタンサンって、単三電池かな? でも、なんで単三電池なんだろ?
と、思っているとおもむろにタンサンメカから一斉にビームが発射。
ああ、なるほど、タンサンって、炭酸か~。ポップコーンという映画鑑賞の必需品に、同じく必需品のコーラで対抗したわけか。で、固有名詞を出さないために固有名詞を出さないためにタンサン、と。へー。
なんて思っているうちに、ポップゴーンは噴出したタンサンによって爆発に包まれる。うーん、リメイクヤッターマンは、戦闘がわりとストレートに暴力的でひねりに欠けるきらいがあるなあ、とちょっと苦々しく思う僕でしたが。
しかし、爆発が晴れてもタンサンメカは無事だった。
「それくらいじゃ壊れませんよ。今回はね、外側は頑丈に作ったんですよ」
出た、なにげに凄いボヤッキーの科学力。
「やるねボヤッキー、CKYだね、空気読めるねぇ~」
ドロンジョ様の言葉に登場するコックピットメカは、もちろんアイツ。
「♪ブタもおだてりゃ木に登る、ブー」
今回もまた前回とはちょっと違う言い回し。ナレーションだけでなく、おだてブタやヤッターワンの声も山寺宏一なんだが、山ちゃん、いろいろがんばってるなあ。でも実際のところ、まだ富山さんには及んでないのは事実。もっとも、何年もやってた富山さんの域に、三話で辿りつけるわけないから今はこれでいいのだ。がんばれ山ちゃん。期待するだけの意味と価値はあるぞ、っと。
それはそれとして、どうなるんだこれ、ヤッターマン、ピンチじゃないか。時間もあんまないのに。
あれ? いつの間にかトンズラーがいない?
と思ったら、なにやら後ろから戻ってくるトンズラー。
「どこいってたんだい、トンズラー」
「ポップコーン食べてたら、ノドが渇いたから、飲み物とってきたでまんねん」
その手に握られているのは、まぎれもなくタンサンメカ。
ははははははははは! 今作のトンズラーはなかなかやってくれるじゃないか。素晴らしい足の引っ張り方! 最高!
「なんでこんなことするのよ!!」
二人が止める間もなく、きょとんとした顔で缶をふるトンズラー。振るな振るなw そこまでやるなよ、もーw 面白すぎる。
かくして外からの攻撃に強いポップゴーンも、トンズラーのうっかりにより見事内部から破壊されたのであった。
タイムボカンシリーズの伝統芸ともいえる自爆、いつ見ても味わい深ぅございますなぁ。
戦闘後は「勝利のポーズ!」といつものアレ。
いやあ、自爆だからそんな勝ち誇るほどのものでもないと思うんだけどなあw まあその辺は旧作からのお約束だからして、ハイ。
「いや~ん」
というドロンジョの次のカット、ボヤッキーの顔の横に柔らかそうなほにゃららが
「あら、ドロンジョ様、肝心なところが丸見えですよ」
どう見てもトンズラーの出べそです。本当にありがとうございました。
ボロボロになったドロンボーたちにおもむろに近づくスグニネール監督。
「そんなにほしいんですか? こんなものが」
懐から取り出したるは、なんとくだんのバカデミー像ではないか。
毎年使い回しだから、去年獲ったスグニネールのところに今はあるらしい。だれかこの監督をどうにかしてくれ。
「ちょっと近くで見ていい?」
というドロンジョの言葉に監督は気さくに「イエース」
「もうちょっと遠くで見せてもらっていい?」という言葉にも気さくに「イエス?」(なんでちょっと疑問系なんだよ)
「もうちょっとロング、ロングで見せてもらっていい?」
「ワット?」
「もうちょっと」「もうちょっと」「もうちょっと」と像をもったまま少しづつ離れて「もうちょっとお~!」と逃げるドロンボー。
見事。見事な手腕である。ぼくも今後はもっとロングで見ていきたい。
「あっははは、ヤッターマンには負けたけど、バカデミー像は手に入れたよー」
三人乗り自転車で空を逃げるドロンボーたち(言葉にするとえらいシュールだ。自転車をたくさんの風船で空に浮かせているわけだけど。つうか、それもう漕ぐ必要ねえだろ、おい、人力によるジェット推進ってなんだよ)
てなわけで、ここで今回のおしおきタ~イム。
「いやな予感がするけど、本物かどうか確かめようか」
ドロンジョ様がいつも通りに、ドクロマークから発される光に、今回のドクロリングをかざしてみると、はい、お約束どおりにハーズ……
ピンポンピンポンピンポーン!
「本物のドクロリングだベー」
ええええええええええええええええええええええ!
だ、第三話にして、たった五つしかないドクロリングのうちの一つが手に入っちゃったんですかあ?
こ、これはとてつもなく予想外の展開。くーっ、やってくれるぜ!(ヤッターマンだけに!)
ドクロリングは大きさが変わりに、ドロンジョの指にぴたりとおさまるのであった。
むむう、なるほど、これはあれだな、本物ドクロリングのおもちゃを売るために、はじめの一つはサクッと見つかったんだな(大人の汚い邪推)
いやいやいや、しかしこれは予想外の展開。もしかしたら、今作はドクロリングをそろえた後の展開も考えられているのかな? 旧作はなんたかんだ云ってドクちゃんの一人勝ちだったからなあ。wktkである。
空に舞い上がるドクロ型の花火。
「よくやった残りはあと四つ。では、おしおきだべー」
やっぱりそれはあるのねw
まあ、旧作でもなんのかんのと理由つけて(理由になってないのも多かったけど)ムリヤリおしおきしてたからね。
「なんでー」と問う三人へのドクロベエさまの答えは単純明快。
「視聴者サービス♪」
あわれ、三人の風船は割られ、海に落とされ、サメに追いかけられるのであった。合掌。
今週はドクロリングを奪われてしまったヤッターマンは、海を渡って帰途に着く。
「これ以上は絶対に渡さないぜ」
ほとんどなにもしてないくせに妙に力強く二枚目な一号の決意の言葉と共に、ヤッターマンは夕日の向こうに去って行ったのであった。
いやあ、今週は期待通りのところと予想外なところの組み合わせが素晴らしかったわ。
お約束と、その上でのパターン外しもちらほらとやりはじめ、前の二話以上に面白かったよ。
また、前の二話と違い、テレビ局側とアニメ製作側の意思の疎通がちゃんと取れていたのか、CMに入るタイミングも素晴らしかった。今までは唐突に入ってたからね、今回はベストなタイミングで入ってたんじゃないかな。いいね、いいよいいよ。どんどん良くなってるね。
というわけで、来週の期待♪
次回は「北の国キャラ2008だコロン」ですよ。
web拍手を送る
「あ~っ、早く撮りたいデース!」
まだ役者の準備ができてないのに、一人で大騒ぎしているスグニネール監督。こいつもこいつで本当にダメな人間だ。ダメな男だ。ダメな奴らばかりだ。うふふふふふふふふ。
さて、舞台衣装に着替え終わったアイちゃんが出てくる。
スッパイダーガールの名の通り、まんまスパイダーマンにスカートをつけただけの衣装だ。なにげにちょっと可愛いコスチュームだ。
「よかったなアイちゃん、いきなり主演に選ばれるだなんて」
ピュアネスはヘタレにこそ宿る。無邪気に喜ぶガンちゃんに、アイちゃんは少し憂い顔。
「ガンちゃんは、いいの?」
「なにが? うまくやればバカデミー賞ももらえるじゃん」
乙女心を微塵も理解できないガンちゃん、アイちゃんの憂いにまったく気づきません。もてるね、こういう男はもてるよ。今作のガンちゃんのダメもて男っぷりは異常だな。ずるずると二股・三股をかけて「しょうがないじゃん」とか困った顔でぬかすタイプだぜ、こいつは。そんなガンちゃんに俺も血眼。
「そうよね、バカデミー賞のためだもん、がんばらなくちゃ」と決意を新たにアイちゃんは撮影に臨む。
さてはて、撮影開始。
「ラブシーンなんてうらやましいでまんねん」
トンズラーののんきな感想をよそに、ボヤッキーはわりとつらそうな顔で壁に張り付いている。つうか素の力で壁に張り付いているくさいぞ、ボヤッキー。恐るべし。
スッパイダーマンといえば、やはり高層ビル登り。
「わたしスッパイダーマンのこと、愛してる」
「うっふふふ、スッパイダーガール、今日はプレゼントがあるのよ」
屋上で待つスッパイダーガール(アイちゃん14歳)に、変質者としか思えない顔と格好のスッパイダーマン(ボヤッキー25歳)が迫り、なにかを取り出す。つうか待て、どこから取り出したどこからw そこから出したら完全に変質者だろ、おいw
「まあ、指輪ね」
そんな変態丸出しの相手にも輝くような笑顔を向けるスッパイダーガール(役者根性あるな、おい)
と、おもむろに光りだすボヤッキーの指輪ケース。
瞬く間におなじみの爆発。
そしてボヤッキー墜落。
「スッパイダーマン、あなたのことは忘れないわ」
なんかちょっといい話っぽくまとめてるー!?
「カット!ユーたちパーフェクトです!」
スグニネール監督ご満悦。
「スッパイダーマンは死んでは生き返り愛のために戦うお話デース」
うわ~お、ヴェドゴニアもビックリのダークヒーローっぷりにしびれるね、こりゃ。
「あの爆弾、本物だろお!」
「イエース、インパクトでーす」
「危ないよアンタ、死んじゃったらどうするんだよ」
ボヤッキーの苦情ももっともだが、あれだけ爆発・墜落してぴんぴんしてる人に云われてもなw
「良かったぜ!もしかしたらホントの女優になれちゃうんじゃないの?」
やたらとガンちゃんは嬉しげだが、アイちゃんの表情は浮かない。しかしご満悦の監督は「次もこの二人でやってみるデース」と撮影続行。
そしてボヤッキーのバイクによるチェイスシーン→爆弾により爆発炎上
ヘリの追跡→ミサイルにより爆発炎上
など、さまざまなボヤッキーの爆発炎上を繰り返し「インパークト!」「スペクタクル!」「ハリウーッド!」とご満悦な監督およびスタッフのテンションもアゲ↑アゲ↑で(なにげにガンちゃんを誘惑?したスタッフの人だけ、ずっと同じ格好のままなのが違和感があっていい。細かい笑いだ)ついに最後のシーン撮影となる。
しかし、八奈見さんの声、落ち着いた低くなったという評も多いが、なるほど、このシーンを見ると、確かに高い声を出さなくなったなあ。つうか、ここのシーンの叫び声、ほとんど『ゲッターロボ』の領域に入ってるし。大雪山おろししそうですよ、ホント。
うーむ、まあ、大ベテランの名優であるから、高い声が出ないなりのボヤッキーを今後見せてくれるだろうが、やはり寄る年波は厳しいのであろうか? 放映終了まで身体がもってくれれば良いのだが。ちょっと心配になってきた。
「最後はキスシーンでーす。空中で熱いキスをしてもらいまーす」
有無を言わさず空中に吊り下げられるアイちゃん。ショー・マスト・ゴー・オン。至言ですね、悲しいほどに。
向かいにはリップクリームを塗ってここぞとばかりにくちびるを突き出すボヤッキーの姿。女子中学生はダメなんじゃなかったのか? 反省しろよ、ボヤッキー!
激しく叫びつつ「これもバカデミー賞のためよ……」と覚悟を決めるアイちゃん。
だが「ガンちゃん以外の人とキスなんて……!」という乙女心は、気がつけば強烈なキックをカウンターでボヤッキーの顔面に炸裂させていた。
キックの衝撃でスッパイダーマンの衣装がびりびりに破け壁に激突するボヤッキー。その下からはいつものドロンボースーツがあらわれる(二重にタイツスーツ着るなんて新しくな~い?)
ガンちゃんが叫ぶ。
「ああ! あいつはドロンボー一味!」
気づいてなかったのかこのダメ男は。
「ガンちゃん、100パーつらかった~」
「無茶なことさせてごめん」
こいつら完全に終わってるな~。
「お前たち、気づくのが遅っ」
ドロンジョ様の云うとおりだよ、ホント。このぬるさがたまらない。つうか、詐欺やってるときの変装はわかって、なんでこっちの変装はわからないんだよ、アイガンコンビは。
「あんたたちだって知ってれば、ラブシーンなんてメガパーやらなかった~」
そういう問題なのかなあ。と思っていると、なんだかどさくさにまぎれてメカ戦の開始。
「来い! ヤッターワン!」
無駄に男前な顔でヤッターワンを呼ぶ一号。こいつ、時々必要以上にカッコいいんだよなあ(使いまわせそうなシーンを中心に)
「ヤッターマンがいる限り!」「この世に悪は栄えない!」
二人のキメ台詞も、第一話から比べるとなかなか板についてきた感じだ。最初、予告でこのキメ台詞を聞いたときはめちゃくちゃ不吉な予感がして打ち震えたものだったが、なんとかなるものだなあ。しみじみ。
「ボヤッキー! やっておしまい」
「では、いくわよ~」
ここで今週のコックピットメカが登場。
「♪やってみ~ろやってみ~ろやってみろ、無駄だと思うけ~どやってみろ、チャック」
お、こりゃチャックの声まで含めてテンポがいいぞ。うーん、シリーズに出てきたいろんなコックピットメカが微妙にアレンジされてたくさん出てくるなあ。嬉しい限りだ。でも、そろそろ新作メカも見たいなあ。
つうわけで、ドロンボーの攻撃開始。
「ポップコーンアターック!」
ポップコーンみたいなものを大量に投げるドロンボーメカ。こりゃまた見た目そのまんまの攻撃だなあ。このポップコーンにしか見えないものがぶつかると爆発するんだろうなあ。
「あむあむあむ……うまーい」
しかし、そのポップコーンを普通に食べるヤッターワン。
「あれはどんなポップコーンなんだい?」
「トンズラーが食べているのと同じ、普通のポップコーンです」
「うまいでまんねん」
コケー! そう来たか。トンズラーもうまそうに食いすぎw
しかし、それすらもボヤッキーの作戦であった。
ポップコーンの食べすぎでノドが乾いてしまったヤッターワンが、パニックを起こして回りだしたのだ。(メカまでヘタレですね、今作は)
そこですかさず投げられるアイちゃんの助け「ヤッターワン、メカの素よー」(ちなみに今回はオモッチャマがちゃんと手渡してた。つうかだからどこから取り出してるんだお前は)
つうか、のどの渇きはメカの素で癒えるのか? もはや理屈じゃありませんね。
しかし回転するヤッターワンの口にメカの素は入らず、ヤッターワン→ポップゴーン→ヤッターワンとお手玉した挙句、ようやく口に入るのであった。
今回はビックリドッキリメカ製造過程は大省略。むしろGJ。この省略の仕方がたまらなく良い。
「んあ~」と登場、今週のビックリドッキリメカは、タンサンメカ。
ん? 円筒形でタンサンって、単三電池かな? でも、なんで単三電池なんだろ?
と、思っているとおもむろにタンサンメカから一斉にビームが発射。
ああ、なるほど、タンサンって、炭酸か~。ポップコーンという映画鑑賞の必需品に、同じく必需品のコーラで対抗したわけか。で、固有名詞を出さないために固有名詞を出さないためにタンサン、と。へー。
なんて思っているうちに、ポップゴーンは噴出したタンサンによって爆発に包まれる。うーん、リメイクヤッターマンは、戦闘がわりとストレートに暴力的でひねりに欠けるきらいがあるなあ、とちょっと苦々しく思う僕でしたが。
しかし、爆発が晴れてもタンサンメカは無事だった。
「それくらいじゃ壊れませんよ。今回はね、外側は頑丈に作ったんですよ」
出た、なにげに凄いボヤッキーの科学力。
「やるねボヤッキー、CKYだね、空気読めるねぇ~」
ドロンジョ様の言葉に登場するコックピットメカは、もちろんアイツ。
「♪ブタもおだてりゃ木に登る、ブー」
今回もまた前回とはちょっと違う言い回し。ナレーションだけでなく、おだてブタやヤッターワンの声も山寺宏一なんだが、山ちゃん、いろいろがんばってるなあ。でも実際のところ、まだ富山さんには及んでないのは事実。もっとも、何年もやってた富山さんの域に、三話で辿りつけるわけないから今はこれでいいのだ。がんばれ山ちゃん。期待するだけの意味と価値はあるぞ、っと。
それはそれとして、どうなるんだこれ、ヤッターマン、ピンチじゃないか。時間もあんまないのに。
あれ? いつの間にかトンズラーがいない?
と思ったら、なにやら後ろから戻ってくるトンズラー。
「どこいってたんだい、トンズラー」
「ポップコーン食べてたら、ノドが渇いたから、飲み物とってきたでまんねん」
その手に握られているのは、まぎれもなくタンサンメカ。
ははははははははは! 今作のトンズラーはなかなかやってくれるじゃないか。素晴らしい足の引っ張り方! 最高!
「なんでこんなことするのよ!!」
二人が止める間もなく、きょとんとした顔で缶をふるトンズラー。振るな振るなw そこまでやるなよ、もーw 面白すぎる。
かくして外からの攻撃に強いポップゴーンも、トンズラーのうっかりにより見事内部から破壊されたのであった。
タイムボカンシリーズの伝統芸ともいえる自爆、いつ見ても味わい深ぅございますなぁ。
戦闘後は「勝利のポーズ!」といつものアレ。
いやあ、自爆だからそんな勝ち誇るほどのものでもないと思うんだけどなあw まあその辺は旧作からのお約束だからして、ハイ。
「いや~ん」
というドロンジョの次のカット、ボヤッキーの顔の横に柔らかそうなほにゃららが
「あら、ドロンジョ様、肝心なところが丸見えですよ」
どう見てもトンズラーの出べそです。本当にありがとうございました。
ボロボロになったドロンボーたちにおもむろに近づくスグニネール監督。
「そんなにほしいんですか? こんなものが」
懐から取り出したるは、なんとくだんのバカデミー像ではないか。
毎年使い回しだから、去年獲ったスグニネールのところに今はあるらしい。だれかこの監督をどうにかしてくれ。
「ちょっと近くで見ていい?」
というドロンジョの言葉に監督は気さくに「イエース」
「もうちょっと遠くで見せてもらっていい?」という言葉にも気さくに「イエス?」(なんでちょっと疑問系なんだよ)
「もうちょっとロング、ロングで見せてもらっていい?」
「ワット?」
「もうちょっと」「もうちょっと」「もうちょっと」と像をもったまま少しづつ離れて「もうちょっとお~!」と逃げるドロンボー。
見事。見事な手腕である。ぼくも今後はもっとロングで見ていきたい。
「あっははは、ヤッターマンには負けたけど、バカデミー像は手に入れたよー」
三人乗り自転車で空を逃げるドロンボーたち(言葉にするとえらいシュールだ。自転車をたくさんの風船で空に浮かせているわけだけど。つうか、それもう漕ぐ必要ねえだろ、おい、人力によるジェット推進ってなんだよ)
てなわけで、ここで今回のおしおきタ~イム。
「いやな予感がするけど、本物かどうか確かめようか」
ドロンジョ様がいつも通りに、ドクロマークから発される光に、今回のドクロリングをかざしてみると、はい、お約束どおりにハーズ……
ピンポンピンポンピンポーン!
「本物のドクロリングだベー」
ええええええええええええええええええええええ!
だ、第三話にして、たった五つしかないドクロリングのうちの一つが手に入っちゃったんですかあ?
こ、これはとてつもなく予想外の展開。くーっ、やってくれるぜ!(ヤッターマンだけに!)
ドクロリングは大きさが変わりに、ドロンジョの指にぴたりとおさまるのであった。
むむう、なるほど、これはあれだな、本物ドクロリングのおもちゃを売るために、はじめの一つはサクッと見つかったんだな(大人の汚い邪推)
いやいやいや、しかしこれは予想外の展開。もしかしたら、今作はドクロリングをそろえた後の展開も考えられているのかな? 旧作はなんたかんだ云ってドクちゃんの一人勝ちだったからなあ。wktkである。
空に舞い上がるドクロ型の花火。
「よくやった残りはあと四つ。では、おしおきだべー」
やっぱりそれはあるのねw
まあ、旧作でもなんのかんのと理由つけて(理由になってないのも多かったけど)ムリヤリおしおきしてたからね。
「なんでー」と問う三人へのドクロベエさまの答えは単純明快。
「視聴者サービス♪」
あわれ、三人の風船は割られ、海に落とされ、サメに追いかけられるのであった。合掌。
今週はドクロリングを奪われてしまったヤッターマンは、海を渡って帰途に着く。
「これ以上は絶対に渡さないぜ」
ほとんどなにもしてないくせに妙に力強く二枚目な一号の決意の言葉と共に、ヤッターマンは夕日の向こうに去って行ったのであった。
いやあ、今週は期待通りのところと予想外なところの組み合わせが素晴らしかったわ。
お約束と、その上でのパターン外しもちらほらとやりはじめ、前の二話以上に面白かったよ。
また、前の二話と違い、テレビ局側とアニメ製作側の意思の疎通がちゃんと取れていたのか、CMに入るタイミングも素晴らしかった。今までは唐突に入ってたからね、今回はベストなタイミングで入ってたんじゃないかな。いいね、いいよいいよ。どんどん良くなってるね。
というわけで、来週の期待♪
次回は「北の国キャラ2008だコロン」ですよ。
web拍手を送る
(うなさんが来週も感想を書いてくれること前提)
でも、次回のタイトルに魅かれるものはある。
他に、第2話の劇中では、「ガッチャマンに変身する前の、ケン&ジュン」がチラッと写りましたし。
そのうち、「破裏拳ポリマー」も写りそうですね。
観る→うな風呂を読む
と二回楽しむんだ。