
今週もまた、OPソングをすっ飛ばしてタイトルが登場。
むむ。これがお約束になるのかな? 俺は嫌いじゃないけど、七時に目覚ましかけて居眠りしてたので、かなり危ういところだったぜ。
「あら、これちょっと面白そうじゃない?」
今週も冒頭からのいきなり登場のドロンボー三人が見上げる先は、映画館の看板。
どこかで見たことあるような体育座りの根暗が一人、いや二人、三人?
どこからどう見ても某ジャンプ漫画の人気根暗名探偵がデブ・チビ・ガリの三人に大増殖。
映画のタイトルは『DEATH NEET』。
く、くだらない駄洒落……最高さ……!
「ドロンジョ様、気分転換に映画でも見ましょうよ~」
「ボヤッキー、スカポンタンだねえ、どこにそんなお金があるんだい?」
「すっからかんでまんねん」
からっぽの財布を逆さにするトンズラー。ま、貧しすぎる……前回も前々回もあんなに儲けてたのに……なにげにボヤッキーの発明にはかなりの大金が投じられているからなあ。それに見合うだけの性能もあるわけだし。
つうか、なに? よく考えたらこの三人組の会計係って、トンズラーなの? 意外な展開。
それにしても、第一話の頃から思っていたが、今回のリメイク版、ドロンボー達がやたらとおしゃれである。
いつものスーツがリファインされて現代風になっているのも当然だが、普段の服装がちょっと粋で、しかもさりげなく一話のうちに何度も着替えている。今回だと、冒頭の普段着・詐欺用の変装・撮影現場もぐりこみの変装・いつものスーツと四つもの姿を披露してくれているし、ボヤッキーにいたっては映画衣装もこみで五種類にもなる。
全話終わったころにドロンジョ様のコスプレコレクションとかまとめると、きっと壮観なことになるなー。途中からきっと奇抜だったりなげやりだったりする衣装が出てきそうで今から楽しみなのであるよ。
で、今回の冒頭ではボヤトンの二人はハンチング帽なんか被っちゃっていい感じである
「映画一つも見られないの? 女子高生にもモテない。あたしこんな生活もういや~」
ピーッと鼻をかむボヤッキー。
「あたしもう会津若松に帰ってオハナちゃんと蕎麦屋でもやろうかな~」
ここで僕、しょっぱなから爆笑ですよ。
出た! 会津若松のオハナちゃん!
これは旧作ファンならみんなおなじみのギャグ。旧作中盤辺りからボヤッキーが唐突に言い出した会津若松にいるという幼馴染の婚約者・オハナちゃん。誰もが口からでまかせだと思っていたのだが、93年のOVA『王道復古』では本当にオハナちゃんと結婚して蕎麦屋をやっていて、ファンに驚きと笑いを届けてくれたものだった。「だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、そーれぃ!」という熟練の経験で麺のゆで時間を数えるシーンは味わい深い名シーン。
ん? いや、待てよ? あ、ちがう、間違った。「そーれぃ!」でしめるのはボヤッキーの蕎麦作りの師匠「月見のコスイネン」でした。うっかりうっかり。
とと、話がそれてしまった。うーん、お約束ってたまらないわあ。
「なにぼやいてるんだい、お金は稼げばいいのさ」
そこへ折りよく映画館から出てくる一組のぼっちゃり親娘。
「ママ、あたし映画スターになりたい」
「なれるわなれるわ、あなたなら絶対なれるわ」
親バカに対してボヤッキーがぼそっ。
「かわいそうねえ。おうちに鏡はないのかなあ」
なんか今回、ボヤッキー元気だなあ。スタッフ、なかなかわかってる。第一話でドロンジョ様メイン、第二話ではトンズラーメイン、そして第三話でボヤッキーメインだ。素人なら第二話でボヤッキーメインにしてしまうところを、敢えて先にトンズラーメインにしたところがえらい。トンズラーを空気にすまいという心遣いが憎い。
「そうだよ、良い商売を思いついちゃった」
そんな親娘を見て、ドロンジョ様が今回の詐欺を思いついたところで、今回は早々にOP。うむ、普通のタイミングだ。
……あれ? 心なしか音増えてない?(と思って、あとで第一話を確認してみたら、そんなことはなかった。慣れたんだろう、俺が。よく聞いてみると、細かい音があって、やはり曲と演奏自体はなかなか良い。CDも買っていいかもなあ、ちょっと思った)
「全国の女子高生のみなさ~ん、この番組はごらんのスポンサーでお送りするのよ」
と、油断してると、曲の最後でボヤッキーの声でお知らせが。いいぞいいぞ、少しずつにぎやかになっているぞ。
そして今回はそのまますぐCM。自然な流れだ。
さて、CM明けて、いつものヤッターマン基地。
暇そうなアイちゃんとガンちゃん。
「ねえガンちゃん、今日は何パー暇?」
アイちゃんの言葉遣いは斬新過ぎる。
「あ~、ものすごいパー暇だぜ~」
今日も今日とてまったくやる気がございません状態のガンちゃん。
「じゃあ、どこかにでかけない?」
「んあ~? なんで?」
「なんでって……ほら、今日は降水確率0パーだし、100パーセントのおでかけ日和だから」
ほほを赤らめながら言い訳をするアイちゃん。無茶を感じるほどにパーにこだわる姿に萌え。
「まったく素直じゃないでコロン。ガンちゃんとデートしたいならそう云えばいいでコロン」
と、突っ込むオモッチャマ。いや、でもさ、オモッチャマよ。もう99%そう云ってるだろ、この発言はw
「ん~じゃあ、でかけっか。天気もいいしな」
山が動いたー!
いや、失敬。思いのほかガンちゃんがあっさりと乗り気になったので驚いてしまった。このまるでダメ男もある程度は空気読めるんだな。いいことだ。
場面は変わってナレーション。
「さてさて、突如街中に出現したドクロマークの映画館。いかにも怪しげだね?」
むむ、ナレーションのノリが微妙に変わったというか、余裕が出てきたかな? 偉大な先代である富山さんともまた違う感じでよくなっているぞ。さすが山ちゃん。声に優しさを出してきたな。
映画館の中には親子がすしづめになってなにかを待っていた。
「ステージママのみなはん、ようこそ、誰でも子役スターになれるスペシャル講座へ」
あらわれたる司会は変装したトンズラー。
「講師はステージママの中のママ、ドロンママでまんねん~」
紹介されたのは、もちろん変装したドロンジョ様。
「私の講座を受ければ間違いありません。私は息子を大スターに育て上げたのですから」
と、ここで満を辞して登場の大スター。
その特徴的な茶髪ロンゲ。鋭い目つき。そしてドタ靴のような鼻。
どこからどう見てもスーパースターのボヤタクw です。
ずいぶん老けたスターの登場に会場には疑問のざわめきが。
しかしドロンママの「おフランスやおハリウッドで活躍中」「ジョニー・ゲップやレオシーリ・デカプリオと共演」という言葉にあっさりと湧き上がるママさんたち。ホント、ここの客達はいつもピュアネスでいいなあ。「げぇ~ぷ」とゲップしてる映像とか「あ~ぷりぷり~」って尻ふってるだけのイメージ映像とかにだまされるなよw
「ママ、あの人がスターになれるんならぼくもなれるよ」「あたしも」
子供達の方がCOOLだぜ。
「授業料はお一人様1000万円でございます」
「え~?」
「あらそう、それじゃ10万円でけっこうですわ」
ドロンジョ様の99%引きはどんどん展開速くなるな~w
そして客も即座に十万円を握り締めてるな~w
ここの展開の早さ大好き。
そんなところに現れたのは、目的もなく町をふらふらしていたアイちゃんとガンちゃん。
ドクロマークの建物にすぐ気がついたのはもちろんアイちゃんの方。
「あのドクロマーク、もしかして」
「もしかすると」
「もしかするわ!」
きたきた、こっちもお約束w
前回の感想で、今後出てくると予告したお約束の会話だが、やっぱり出てきた。く~、いいねえ、この流れ。
「では教材の映画をご覧ください」
「これを見ればもうスターの仲間入りよ」
「お楽しみに~」
と消える三人。あとに残された親子たちと、かけつけたアイガンの前で、映画のカウントダウンがはじまる。
5……4……3……2……1……
……2……3……4……5……4……3……2……1
「ちょっとどういうこと、これじゃいつまで経っても始まらないわ!」
「だまされたザマス」
いやまあ、教材映画一本見せて十万円って時点で気づけよなw
「これって100パー、ドロンボー一味の仕業。行きましょう」
あれ? ドロンボーって名乗ってたんだっけ? うろ覚えな俺だが、アイちゃんはやる気満々だな。そしてそんなアイちゃんになんとなくついていくガンちゃん。
地下ではいつも通りに稼いだ金の山の前で大喜びする三人組。
「やったね、セレブだね、ミリオネアだね」
今風(なのか?これw)に喜びの言葉を口にするドロンジョ様がいいよ、いいよ~。
「ほほ~、かなり儲けたようだべえ」
そこへかけられる謎の声。相手はもちろん……
「毎週おなじみ、ぶらり途中下車の旅!」
ぼ、ぼややんナイスボケw
「おやおや、阿藤さん、今日はどちらまで? って違うわ! 関東ローカルなこと云うな!」
そしてドクロベエさまはノリツッコミだ~w
ちなみに関東以外の人に説明すると、番組のナレーションがドクちゃんと同じ滝口さんなのね。いやあ、あの番組見てると、いつもドクちゃん思い出すんだよねえ、やっぱり。
「我輩はどろry」
「はry」
いつものやり取りののち、今回の指令が伝えられる。
アメリカはハリウッド、映画の祭典バカデミー賞のバカデミー像が掲げるリングこそがドクロリングなのだという。
今週のドクちゃんの豆知識
有名なハリウッドの看板は、ハリウッドランドという不動産の看板がいつからか変わったもの
「ドクちゃんの豆知識って、役に立つんだか立たないんだかわからないわねえ(by ボ)」
「今週もおしおきを楽しみに~」
という言葉を残して、いつものごとく爆発するドクちゃんのモニター。画面を分割してかなりの勢いで焦る三人組だったが、よけることもなく無常にも天井にはりつくほどの大惨事。
そしてそんな様子を天窓から見ている二人の影……って、あいかわらず無用心でいいなあ、ここのアジト。そこに窓を作るなよ。
そんなこんなで発進、今週のドロンボーメカ。
「今週は映画の都ハリウッドにピッタリ」とボヤッキーご自慢の、映画館の売店協会推薦「ポップゴーン」である。名前の通り、売店で売っているポップコーン型のメカだ。
どうでもいいけどこのシーンのドロンジョ様、わざとちょっと顔が崩れていて素敵。いいよ~、スタッフわかってるよ~。顔を崩してこそのドロンジョ様よ~。この後も、微妙に崩れてるシーンが散見されていい感じ(まあ、三話目にして疲れて乱れてるだけかも知らんが)
ヤッターマンもいつもの変身シーンを間に入れて、ヤッターワン発進。
今回は海外なので、海上をひたはしる。世界のどこへでも、普通にヤッターワンハコ乗りで駆けつけるこのアバウトさがヤッターマンの強さの秘密である。
さて、ハリウッドでは、映画界の巨匠、スティーブン・スグニネール監督が撮影中であった。
そして寝ていた。
退屈になると撮影中でもすぐに寝てしまうらしいのだ。
「だいたいユーたちインパクトがないデース」
わざとらしいほどの外人しゃべりがほほえましい監督である。
「もうユーたちはクビでーす」
と勢いだけで物事を決める監督である。
ハリウッドにかけつけたドロンボーたち。バカデミー像ちゃんを求めて歩き回る。
ここのシーンでは、すでにお約束。背景になつかしのあのキャラこのキャラ。
『ムテキング』からクロダコブラザーズの三人と、あとはガッチャマンの後姿もある。
右にいるのは……誰だ? 見切れててよくわからん。
ムテキング自身も登場。
その後に登場するトレーラーにはキャシャーンとブレンダーの絵が描かれている。
盛りだくさんだなあ。
さて、AD達よりスグニネール監督が主演を探していることを聞きつけたドロンボー、悪っぽい笑いを浮かべてなにやら思いついた様子。
一方、ちゃんとお金を払って路上駐車場にワンを置いたヤッターマンの二人は(清く正しく美しいなあ)ハリウッドを走り回る。置いてかれることに不服を示すワンに対するアイちゃんの「お・ね・が・い」が激しくエロスであった。なんという中学生。
その前方には、これは恐ろしい偶然(という名のご都合主義)主演俳優を探しているスグニネール監督の姿が。
「こりゃまあインパークト! オーマイガーッ!」
一目見てアイちゃんを気に入った監督。
「ユーたち、ミーの映画に出てくれないですか?」
「えー? そんなの75パー嘘」
また微妙な数字だな、おい。
「ミーは本気でーす!」
そのとき、監督のうしろにいたスタッフらしき姉ちゃんがガンちゃんにウインク。たちまちデレデレになるガンちゃん。とてつもなくだらしのない顔で「いやあ、信じてみようじゃないか」とのたまう。
うわあ、こいつ最低だなあ。まあ、中学生だからね。エロそうなお姉さんになんか幻想を抱いているんだよね。ある意味リアリティーってやつだよね
ガンちゃんは顔を両手でシャカシャカシャカっと(怪物ランドのプリンスか、おまえは)真顔に戻して「ついていけば、バカデミー像に近づけるかもしれないじゃん」と歯をキラリ。こいつ本当に最低だな。
監督はバカデミー像を知っている様子。
「この映画は間違いなくバカデミー賞を獲りマース。バカデミー像をもらったら、ユーたちにあげてもいいですよ?」
とまで云われては、二人に断る道理もない。(まあ、ダメ男の方はまたうしろの姉ちゃんの「うふっ」で決めたみたいだけど)
それにしても、今日のガンちゃん、妙に細長い。首の細さが特に気になる。このひょろひょろ具合が、ヒモなのに浮気もするダメ男のようなろくでなし具合を演出している。そうなると胸元の空き具合や、そこに下げたペンダントまでダメなヒモっぽさを感じさせて、顔と軽薄さだけで生きている男の風格を漂わせていてたまらない。高田ガン、将来が楽しみな14歳であるグッド。
「主演見つけたデース」
とスタジオに帰る監督と二人。
しかしスタッフ達も独自に主演を見つけてきていた。それも三人。
いうまでもなく、あの三人である。
アメリカ風ゴージャスドレスなドロンジョ様はともかくとして。
エルヴィス・プレスリーの格好をしたトンズラーと、サタデーでナイトでフィーバーなボヤッキーがナイスw
「オーマイガッ! こちらはこちらで素晴らしいインパクト!」
この監督はインパクトしか考えとらんのかw
まあ、これはアレか。インパクトのみ重視なハリウッドの作劇術を皮肉っているようなところが……ないな、そんな深さはないな。だがそこがいい(ニカッ)
「デーモナー、こちらの二人にはもうバカデミー像をあげる約束までしちゃったデース」
デーモナーの胡散臭さがたまらないな、この監督。
「監督? どうします?」「んードッチですかネー」
二人と三人を見比べて悩む監督。
「ど・ち・ら・に・し・よ・お・か・な」
って、運任せかよ!
「しょんな決め方……」
ボヤやんも思わず突っ込んでしまうこのダメっぷり。
このアニメにはダメ人間が多いなあ。
「ねえ~ん、ためしに撮影してみたらみたらどぅお?」
監督に抱きついて色仕掛けするドロンジョ様。ここら辺のドロンジョ様の扮装は普通にかわいいなあ。そりゃ監督もにやついて「そうしますデース」と云ってしまうわい。
ってなわけで、早速撮影開始とあいなるわけだが。
「で、どんな映画なの?」
というボヤッキーの質問に、監督は答える。
「ラブアクション大作『スッパイダーマン』でーす」
ラブアクションの言葉に、アイちゃんの乙女心が輝きを放つ。
「それじゃあ、ガンちゃんとラブシーンがあるってこと?」
戸惑いと恥じらいに身をくねらせながらも「私はいいけど……」と一人で覚悟を決める上成愛(14)。
やっぱり
アイは
エロイ
な
という感じだ。
しかしそんな乙女に都合の良い展開を許すようなギャグアニメ界ではないのだ。
監督がアイちゃんの相方に選んだのは、ドタ靴のような鼻をもつ色男であった。
たじらぐアイちゃんと「ムチュッ」と嬉しいやらしいボヤッキー。すかさず「よかったじゃん」と素晴らしいKYぶりを発揮するまるでダメな高田くん。
「マジ?」
アイちゃんの悲劇を背負ったまま、CMへ。
感想2へ続く。
むむ。これがお約束になるのかな? 俺は嫌いじゃないけど、七時に目覚ましかけて居眠りしてたので、かなり危ういところだったぜ。
「あら、これちょっと面白そうじゃない?」
今週も冒頭からのいきなり登場のドロンボー三人が見上げる先は、映画館の看板。
どこかで見たことあるような体育座りの根暗が一人、いや二人、三人?
どこからどう見ても某ジャンプ漫画の人気根暗名探偵がデブ・チビ・ガリの三人に大増殖。
映画のタイトルは『DEATH NEET』。
く、くだらない駄洒落……最高さ……!
「ドロンジョ様、気分転換に映画でも見ましょうよ~」
「ボヤッキー、スカポンタンだねえ、どこにそんなお金があるんだい?」
「すっからかんでまんねん」
からっぽの財布を逆さにするトンズラー。ま、貧しすぎる……前回も前々回もあんなに儲けてたのに……なにげにボヤッキーの発明にはかなりの大金が投じられているからなあ。それに見合うだけの性能もあるわけだし。
つうか、なに? よく考えたらこの三人組の会計係って、トンズラーなの? 意外な展開。
それにしても、第一話の頃から思っていたが、今回のリメイク版、ドロンボー達がやたらとおしゃれである。
いつものスーツがリファインされて現代風になっているのも当然だが、普段の服装がちょっと粋で、しかもさりげなく一話のうちに何度も着替えている。今回だと、冒頭の普段着・詐欺用の変装・撮影現場もぐりこみの変装・いつものスーツと四つもの姿を披露してくれているし、ボヤッキーにいたっては映画衣装もこみで五種類にもなる。
全話終わったころにドロンジョ様のコスプレコレクションとかまとめると、きっと壮観なことになるなー。途中からきっと奇抜だったりなげやりだったりする衣装が出てきそうで今から楽しみなのであるよ。
で、今回の冒頭ではボヤトンの二人はハンチング帽なんか被っちゃっていい感じである
「映画一つも見られないの? 女子高生にもモテない。あたしこんな生活もういや~」
ピーッと鼻をかむボヤッキー。
「あたしもう会津若松に帰ってオハナちゃんと蕎麦屋でもやろうかな~」
ここで僕、しょっぱなから爆笑ですよ。
出た! 会津若松のオハナちゃん!
これは旧作ファンならみんなおなじみのギャグ。旧作中盤辺りからボヤッキーが唐突に言い出した会津若松にいるという幼馴染の婚約者・オハナちゃん。誰もが口からでまかせだと思っていたのだが、93年のOVA『王道復古』では本当にオハナちゃんと結婚して蕎麦屋をやっていて、ファンに驚きと笑いを届けてくれたものだった。「だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、そーれぃ!」という熟練の経験で麺のゆで時間を数えるシーンは味わい深い名シーン。
ん? いや、待てよ? あ、ちがう、間違った。「そーれぃ!」でしめるのはボヤッキーの蕎麦作りの師匠「月見のコスイネン」でした。うっかりうっかり。
とと、話がそれてしまった。うーん、お約束ってたまらないわあ。
「なにぼやいてるんだい、お金は稼げばいいのさ」
そこへ折りよく映画館から出てくる一組のぼっちゃり親娘。
「ママ、あたし映画スターになりたい」
「なれるわなれるわ、あなたなら絶対なれるわ」
親バカに対してボヤッキーがぼそっ。
「かわいそうねえ。おうちに鏡はないのかなあ」
なんか今回、ボヤッキー元気だなあ。スタッフ、なかなかわかってる。第一話でドロンジョ様メイン、第二話ではトンズラーメイン、そして第三話でボヤッキーメインだ。素人なら第二話でボヤッキーメインにしてしまうところを、敢えて先にトンズラーメインにしたところがえらい。トンズラーを空気にすまいという心遣いが憎い。
「そうだよ、良い商売を思いついちゃった」
そんな親娘を見て、ドロンジョ様が今回の詐欺を思いついたところで、今回は早々にOP。うむ、普通のタイミングだ。
……あれ? 心なしか音増えてない?(と思って、あとで第一話を確認してみたら、そんなことはなかった。慣れたんだろう、俺が。よく聞いてみると、細かい音があって、やはり曲と演奏自体はなかなか良い。CDも買っていいかもなあ、ちょっと思った)
「全国の女子高生のみなさ~ん、この番組はごらんのスポンサーでお送りするのよ」
と、油断してると、曲の最後でボヤッキーの声でお知らせが。いいぞいいぞ、少しずつにぎやかになっているぞ。
そして今回はそのまますぐCM。自然な流れだ。
さて、CM明けて、いつものヤッターマン基地。
暇そうなアイちゃんとガンちゃん。
「ねえガンちゃん、今日は何パー暇?」
アイちゃんの言葉遣いは斬新過ぎる。
「あ~、ものすごいパー暇だぜ~」
今日も今日とてまったくやる気がございません状態のガンちゃん。
「じゃあ、どこかにでかけない?」
「んあ~? なんで?」
「なんでって……ほら、今日は降水確率0パーだし、100パーセントのおでかけ日和だから」
ほほを赤らめながら言い訳をするアイちゃん。無茶を感じるほどにパーにこだわる姿に萌え。
「まったく素直じゃないでコロン。ガンちゃんとデートしたいならそう云えばいいでコロン」
と、突っ込むオモッチャマ。いや、でもさ、オモッチャマよ。もう99%そう云ってるだろ、この発言はw
「ん~じゃあ、でかけっか。天気もいいしな」
山が動いたー!
いや、失敬。思いのほかガンちゃんがあっさりと乗り気になったので驚いてしまった。このまるでダメ男もある程度は空気読めるんだな。いいことだ。
場面は変わってナレーション。
「さてさて、突如街中に出現したドクロマークの映画館。いかにも怪しげだね?」
むむ、ナレーションのノリが微妙に変わったというか、余裕が出てきたかな? 偉大な先代である富山さんともまた違う感じでよくなっているぞ。さすが山ちゃん。声に優しさを出してきたな。
映画館の中には親子がすしづめになってなにかを待っていた。
「ステージママのみなはん、ようこそ、誰でも子役スターになれるスペシャル講座へ」
あらわれたる司会は変装したトンズラー。
「講師はステージママの中のママ、ドロンママでまんねん~」
紹介されたのは、もちろん変装したドロンジョ様。
「私の講座を受ければ間違いありません。私は息子を大スターに育て上げたのですから」
と、ここで満を辞して登場の大スター。
その特徴的な茶髪ロンゲ。鋭い目つき。そしてドタ靴のような鼻。
どこからどう見てもスーパースターのボヤタクw です。
ずいぶん老けたスターの登場に会場には疑問のざわめきが。
しかしドロンママの「おフランスやおハリウッドで活躍中」「ジョニー・ゲップやレオシーリ・デカプリオと共演」という言葉にあっさりと湧き上がるママさんたち。ホント、ここの客達はいつもピュアネスでいいなあ。「げぇ~ぷ」とゲップしてる映像とか「あ~ぷりぷり~」って尻ふってるだけのイメージ映像とかにだまされるなよw
「ママ、あの人がスターになれるんならぼくもなれるよ」「あたしも」
子供達の方がCOOLだぜ。
「授業料はお一人様1000万円でございます」
「え~?」
「あらそう、それじゃ10万円でけっこうですわ」
ドロンジョ様の99%引きはどんどん展開速くなるな~w
そして客も即座に十万円を握り締めてるな~w
ここの展開の早さ大好き。
そんなところに現れたのは、目的もなく町をふらふらしていたアイちゃんとガンちゃん。
ドクロマークの建物にすぐ気がついたのはもちろんアイちゃんの方。
「あのドクロマーク、もしかして」
「もしかすると」
「もしかするわ!」
きたきた、こっちもお約束w
前回の感想で、今後出てくると予告したお約束の会話だが、やっぱり出てきた。く~、いいねえ、この流れ。
「では教材の映画をご覧ください」
「これを見ればもうスターの仲間入りよ」
「お楽しみに~」
と消える三人。あとに残された親子たちと、かけつけたアイガンの前で、映画のカウントダウンがはじまる。
5……4……3……2……1……
……2……3……4……5……4……3……2……1
「ちょっとどういうこと、これじゃいつまで経っても始まらないわ!」
「だまされたザマス」
いやまあ、教材映画一本見せて十万円って時点で気づけよなw
「これって100パー、ドロンボー一味の仕業。行きましょう」
あれ? ドロンボーって名乗ってたんだっけ? うろ覚えな俺だが、アイちゃんはやる気満々だな。そしてそんなアイちゃんになんとなくついていくガンちゃん。
地下ではいつも通りに稼いだ金の山の前で大喜びする三人組。
「やったね、セレブだね、ミリオネアだね」
今風(なのか?これw)に喜びの言葉を口にするドロンジョ様がいいよ、いいよ~。
「ほほ~、かなり儲けたようだべえ」
そこへかけられる謎の声。相手はもちろん……
「毎週おなじみ、ぶらり途中下車の旅!」
ぼ、ぼややんナイスボケw
「おやおや、阿藤さん、今日はどちらまで? って違うわ! 関東ローカルなこと云うな!」
そしてドクロベエさまはノリツッコミだ~w
ちなみに関東以外の人に説明すると、番組のナレーションがドクちゃんと同じ滝口さんなのね。いやあ、あの番組見てると、いつもドクちゃん思い出すんだよねえ、やっぱり。
「我輩はどろry」
「はry」
いつものやり取りののち、今回の指令が伝えられる。
アメリカはハリウッド、映画の祭典バカデミー賞のバカデミー像が掲げるリングこそがドクロリングなのだという。
今週のドクちゃんの豆知識
有名なハリウッドの看板は、ハリウッドランドという不動産の看板がいつからか変わったもの
「ドクちゃんの豆知識って、役に立つんだか立たないんだかわからないわねえ(by ボ)」
「今週もおしおきを楽しみに~」
という言葉を残して、いつものごとく爆発するドクちゃんのモニター。画面を分割してかなりの勢いで焦る三人組だったが、よけることもなく無常にも天井にはりつくほどの大惨事。
そしてそんな様子を天窓から見ている二人の影……って、あいかわらず無用心でいいなあ、ここのアジト。そこに窓を作るなよ。
そんなこんなで発進、今週のドロンボーメカ。
「今週は映画の都ハリウッドにピッタリ」とボヤッキーご自慢の、映画館の売店協会推薦「ポップゴーン」である。名前の通り、売店で売っているポップコーン型のメカだ。
どうでもいいけどこのシーンのドロンジョ様、わざとちょっと顔が崩れていて素敵。いいよ~、スタッフわかってるよ~。顔を崩してこそのドロンジョ様よ~。この後も、微妙に崩れてるシーンが散見されていい感じ(まあ、三話目にして疲れて乱れてるだけかも知らんが)
ヤッターマンもいつもの変身シーンを間に入れて、ヤッターワン発進。
今回は海外なので、海上をひたはしる。世界のどこへでも、普通にヤッターワンハコ乗りで駆けつけるこのアバウトさがヤッターマンの強さの秘密である。
さて、ハリウッドでは、映画界の巨匠、スティーブン・スグニネール監督が撮影中であった。
そして寝ていた。
退屈になると撮影中でもすぐに寝てしまうらしいのだ。
「だいたいユーたちインパクトがないデース」
わざとらしいほどの外人しゃべりがほほえましい監督である。
「もうユーたちはクビでーす」
と勢いだけで物事を決める監督である。
ハリウッドにかけつけたドロンボーたち。バカデミー像ちゃんを求めて歩き回る。
ここのシーンでは、すでにお約束。背景になつかしのあのキャラこのキャラ。
『ムテキング』からクロダコブラザーズの三人と、あとはガッチャマンの後姿もある。
右にいるのは……誰だ? 見切れててよくわからん。
ムテキング自身も登場。
その後に登場するトレーラーにはキャシャーンとブレンダーの絵が描かれている。
盛りだくさんだなあ。
さて、AD達よりスグニネール監督が主演を探していることを聞きつけたドロンボー、悪っぽい笑いを浮かべてなにやら思いついた様子。
一方、ちゃんとお金を払って路上駐車場にワンを置いたヤッターマンの二人は(清く正しく美しいなあ)ハリウッドを走り回る。置いてかれることに不服を示すワンに対するアイちゃんの「お・ね・が・い」が激しくエロスであった。なんという中学生。
その前方には、これは恐ろしい偶然(という名のご都合主義)主演俳優を探しているスグニネール監督の姿が。
「こりゃまあインパークト! オーマイガーッ!」
一目見てアイちゃんを気に入った監督。
「ユーたち、ミーの映画に出てくれないですか?」
「えー? そんなの75パー嘘」
また微妙な数字だな、おい。
「ミーは本気でーす!」
そのとき、監督のうしろにいたスタッフらしき姉ちゃんがガンちゃんにウインク。たちまちデレデレになるガンちゃん。とてつもなくだらしのない顔で「いやあ、信じてみようじゃないか」とのたまう。
うわあ、こいつ最低だなあ。まあ、中学生だからね。エロそうなお姉さんになんか幻想を抱いているんだよね。ある意味リアリティーってやつだよね
ガンちゃんは顔を両手でシャカシャカシャカっと(怪物ランドのプリンスか、おまえは)真顔に戻して「ついていけば、バカデミー像に近づけるかもしれないじゃん」と歯をキラリ。こいつ本当に最低だな。
監督はバカデミー像を知っている様子。
「この映画は間違いなくバカデミー賞を獲りマース。バカデミー像をもらったら、ユーたちにあげてもいいですよ?」
とまで云われては、二人に断る道理もない。(まあ、ダメ男の方はまたうしろの姉ちゃんの「うふっ」で決めたみたいだけど)
それにしても、今日のガンちゃん、妙に細長い。首の細さが特に気になる。このひょろひょろ具合が、ヒモなのに浮気もするダメ男のようなろくでなし具合を演出している。そうなると胸元の空き具合や、そこに下げたペンダントまでダメなヒモっぽさを感じさせて、顔と軽薄さだけで生きている男の風格を漂わせていてたまらない。高田ガン、将来が楽しみな14歳であるグッド。
「主演見つけたデース」
とスタジオに帰る監督と二人。
しかしスタッフ達も独自に主演を見つけてきていた。それも三人。
いうまでもなく、あの三人である。
アメリカ風ゴージャスドレスなドロンジョ様はともかくとして。
エルヴィス・プレスリーの格好をしたトンズラーと、サタデーでナイトでフィーバーなボヤッキーがナイスw
「オーマイガッ! こちらはこちらで素晴らしいインパクト!」
この監督はインパクトしか考えとらんのかw
まあ、これはアレか。インパクトのみ重視なハリウッドの作劇術を皮肉っているようなところが……ないな、そんな深さはないな。だがそこがいい(ニカッ)
「デーモナー、こちらの二人にはもうバカデミー像をあげる約束までしちゃったデース」
デーモナーの胡散臭さがたまらないな、この監督。
「監督? どうします?」「んードッチですかネー」
二人と三人を見比べて悩む監督。
「ど・ち・ら・に・し・よ・お・か・な」
って、運任せかよ!
「しょんな決め方……」
ボヤやんも思わず突っ込んでしまうこのダメっぷり。
このアニメにはダメ人間が多いなあ。
「ねえ~ん、ためしに撮影してみたらみたらどぅお?」
監督に抱きついて色仕掛けするドロンジョ様。ここら辺のドロンジョ様の扮装は普通にかわいいなあ。そりゃ監督もにやついて「そうしますデース」と云ってしまうわい。
ってなわけで、早速撮影開始とあいなるわけだが。
「で、どんな映画なの?」
というボヤッキーの質問に、監督は答える。
「ラブアクション大作『スッパイダーマン』でーす」
ラブアクションの言葉に、アイちゃんの乙女心が輝きを放つ。
「それじゃあ、ガンちゃんとラブシーンがあるってこと?」
戸惑いと恥じらいに身をくねらせながらも「私はいいけど……」と一人で覚悟を決める上成愛(14)。
やっぱり
アイは
エロイ
な
という感じだ。
しかしそんな乙女に都合の良い展開を許すようなギャグアニメ界ではないのだ。
監督がアイちゃんの相方に選んだのは、ドタ靴のような鼻をもつ色男であった。
たじらぐアイちゃんと「ムチュッ」と嬉しいやらしいボヤッキー。すかさず「よかったじゃん」と素晴らしいKYぶりを発揮するまるでダメな高田くん。
「マジ?」
アイちゃんの悲劇を背負ったまま、CMへ。
感想2へ続く。
音響ソフトで調べたら、明らかに違いました。(^^)y
第一話:どうしようもない音
第二話:全体的に音量を上げる
第三話:ギターを中心とした中音域を厚くする
さてさて、第四話は・・・・?
ちゃんとストーリーの感想を書いているBlogにこんなコメントすみません。m(_ _)m
細かいところでも、こうやって少しずつ改良していってもらえるなら嬉しいことですなあ。
がんばれスタッフ、超がんばれ