goo blog サービス終了のお知らせ 

Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

撮影裏話12

2017-12-21 07:33:41 | 写真

オオタカ営巣地での観察は、オオタカの生活パターン、行動範囲、行動ポイントなどを把握した後、目ではなく耳(鳴声)で行う。

であるから、鳴声が何を意味するか、知っていなければならない。 オオタカ語を知る必要があるのである。 最近は鳴かなくなったとは言え、全く鳴かないわけではない。

オオタカ語は大きく分けて、4種類ある。 ①コミュニケーションをとる時、②警戒、威嚇の時、③交尾の時、④餌を要求する時、餌をもらった時、である。 
初期は①が最も多く、♀はキョッ、キョッ、キョッ・・・・と複数回、♂はケッ、ケッと小さい声で短く鳴く。 この声が聞こえたらペアが居ると言う事で、1羽の時はほとんど鳴かない。 だが最近この①と②があまり聴かれなくなったのだ。 と言う様に、声で行動を判断できるのである。

なので、常に鳴声を聞きながら、行動全体を把握するのである。 餌渡しの場所、交尾の場所など、決まった行動ポイントがいくつかあるが、オオタカはポイントで、待ち伏せされるのを非常に嫌がる。 ポイントに人が長時間居るのが嫌いなのである。 ポイントから見えない場所で待ち、鳴き声が聞こえたら姿を見に移動するのである。 だが、これも長時間また頻繁に行なってはいけない。 そのうち来なくなる。

と言う風に、観察はほとんど鳴き声で行い、目で見るのはあくまでも最後なのである。信頼関係があれば、きっと逃げられることはない・・・・。

見張りのポイントにて。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする