Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

両極端の生態変化

2018-07-29 09:16:30 | 写真

 私が長年観察してきた里山のオオタカは、繊細で用心深い性質であり頭も良い。 テリトリーの空を悠然と飛び、繁殖期には侵入者がいるとすぐに威嚇・警戒に出てきた。 それが最近年を経るごとに、だんだん鳴かなくなり、飛ばなくなり、極力目立たないように生態が変化していっている。 彼らは変わっていく環境変化にだんだん住みにくくなり、繁殖率も年々低下しているようにみえるのである。

 一方で都市公園等に、人には全く無頓着な、まるでツミの様な生態のオオタカが増え始めた。 彼らはヒマラヤスギにあるカラスの巣を乗っ取り、カメラマンなどを気にしない無警戒さである。 私が観て来た里山のオオタカとはまるで性質の違う別種の様に見えるのである。

 あまりの性質の違いに、都市公園のオオタカは大陸から越冬のため渡って来たものが、そのまま住み着いたものや、飼育下の個体が野生化した外国産のタカではないかと思っているのだが、国産オオタカとチョウセンオオタカ等の大陸産のオオタカは、外見で判別することは困難であり証明は難しい。

 この様な両極端の生態変化、今後どのように推移して行くのか興味深い。 そのうち種の違いなども判別されるかもしれない・・・・。

まだ暑いなー。

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酷暑

2018-07-20 13:42:50 | 写真

酷暑が続いている。 とても撮影に出かける気がしない。 いつまでこの暑さが続くのだろう。

今シーズン観察していたオオタカの森の内、今まで経験のない不思議な森があった。 通常なら繁殖期になると鳴き声が聞こえたりして、気配を感じるのだが、この森、ほとんど気配がない、鳴き声もたまーに聞こえるのみ、交尾の声も私は一度も聞いたことが無かった。(仲間はたまに聞こえたと言っていた。)

だが、遅れ気味だったがやがて古い巣で抱卵したのである。 ほんとだろうかと疑っていた。 ♂が時々餌を運んで来て♀に渡す、ペアとしては普通の行動だった。 だがいくら抱卵しても孵化しない。 6月下旬まで抱卵したが孵化せず、最終的に失敗に終わってしまったのだった。 

長く観察していると色々なケースを経験する。 来年は成功してほしいと思う・・・・。

幼鳥2羽で飛行。ようやく飛べるようになった。

新たな写真は少ないので、以下は『里山オオタカ物語』からの抜粋。

暑くてたまらん!

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変化する自然・気候

2018-07-12 09:05:22 | 写真

また甚大な自然災害が起き、多くの方が亡くなってしまった。 自然災害は年々甚大化していく。 これは、地球温暖化現象を食い止めない限り続いていくように思われる。 世界全体で、早急に対策を考えなければならないと思う。

オオタカ営巣地5ヶ所のうち、繁殖成功2ヶ所、失敗3ヶ所に終わった。 データ数は少ないが、成功率40%、年々下降している。 本来の里山環境では、数が年々少なくなっていると推定される。

オオタカは本来、集落のお寺の裏山や鎮守の森等に君臨し、生態系の頂点に立つスケールの大きな鳥であった。 それがどんどん生息地を追われ、最近では公園などでしか見られないスケールの小さな鳥になりつつある。 非常にさみしく思う。

昔の様な里山におけるスケールの大きな姿を残し伝えたいと思う。 だんだん難しくなるが、里山環境での撮影を続けたいと思う。

今シーズンは早い時期から非常に暑く、オオタカもしんどそうであった。 今後の気候の変化が心配である・・・・。

この♂、めったに人前には出てこないが、暑さのせいか林縁の流れに現れた。

森で食事中の幼鳥。

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『里山オオタカ物語』改訂版

2018-07-02 16:46:30 | 写真

オオタカを守るためには、オオタカのあるがままの生態を、熟知する必要があるのではないか。 と言うコンセプトの下、これまで観察を続け、撮影記録してきた生態写真をまとめ、昨年「里山オオタカ物語」を制作販売し、多くの方にご購入いただきました。

この度、その初版の内容に不足していた部分の、追加、補足、および説明文などの見直し等を行い、本日より改訂版を販売することにしました。 ぜひ多くの皆様にオオタカを知っていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ブログに掲載していない写真も多数あります。(DLmarketにてデータ販売)

初版をご購入いただきました皆様には、再度無料にてダウンロードしていただけますので、ご覧になってみて下さい。

利益を目的としたものではありませんが、収益は今後の調査・保護活動等に利用したいと思っています。 希少種を解除されたオオタカの今後の動向を、多くの皆様と共に見守り続けていきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

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猛暑

2018-07-01 07:14:30 | 写真

猛暑が続いている。 おまけにここの所風が強く、野外観察は容易でない。

オオタカの森も暑すぎるためか、オオタカたちもぐったりしている。 ♂もこの暑さでは狩りも難儀な様。 早朝と夕方しか、餌運びは行っていないようである。

♀も幼鳥たちの見守りを行っているが、昼間はほとんど動かない。 翼をやや広げラジエターのように、冷却効果を狙っている。 こんな姿は初めて見た。

この暑さ何時まで続くのだろう。 昼間の観察はほとんどできそうにない・・・・。

巣立った幼鳥。 力なく鳴く。 この暑さ厳しそうだ。

近くで見張る♀。 翼をやや広げ、涼をとっている。

見張りもつかれた。 大きなあくびをする。

カブトムシが飛んできた。

日陰に咲くトラノオ。

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