Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

新緑の季節

2016-04-24 09:19:51 | 写真

オオタカの森も新緑がまぶしい季節になった。 昼過ぎ、気温が上がったからか、♀が巣を離れしきりにストレッチをしていた。 抱卵に疲れたようだ。 でもカラスが近付いてくると、慌てて巣に戻って行った。

先日ニュースで、「撮り鉄」のマナーの悪さが目に余るので、来て欲しくない。と、地元の人達が言っている、との事だった。 野鳥の場合も同じで、1羽の珍鳥を大勢で追い回し、畑や農地に入り込み、地元のひんしゅくを買うことしばしばである。

良い写真が撮れるかどうかは、実は現地の人間関係が重要なカギを握るのである。 オオタカも同様に人気があり、現在希少種に指定されているので、カメラマン、バードウォッチャー、地元観察者、地元生活者、保護団体、その他などなどが注目しているのである。秘密事項や立入禁止になっている場合も多い。

これらの人達と、情報を共有しコミュニケーションをとり、現地に一定の暗黙のルールができている時、ルールや秘密を守れば撮影は割と自由にできるのである。 が、このルールを破り、口が軽く勝手な行動をとる人が一人でも現れると、対立や争いが生じ、撮影どころではなくなるのである。

このようなケースが嫌で、私の様に自分だけのフィールドを探し続ける人も多いのだ。 野鳥の撮影ではあるが、野鳥の生態よりも、実は人間関係の基本となる撮影モラルを学ぶことが、一番重要かもしれないのである・・・・。

気温が上がり、巣を離れてきた♀。

頭掻き→尾羽の手入れ。

尾羽を広げ→翼を伸ばし。

うーーん、肩が凝った。でストレッチ終わり。

藪でさえずるウグイス。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森の状況

2016-04-17 19:06:02 | 写真

パソコンがおかしくなり(壊れたかもしれない)、とりあえずのアップとなる。

ある森のオオタカ、抱卵中であった。 しばらく営巣木から離れた場所で見ていたら、♂が抱卵交代に来た。

また別の森、こちらも抱卵中であった。 午前中、居る気配が全く無く少し心配したが、昼頃♂が餌を運んできた。 一応安心したところである。

天敵(人間、カラス、蛇、アライグマ etc) や、その他色々な障害(建設工事、森林伐採 etc)による影響があるかも知れない、雛が生まれ少し大きくなるまで、心配な日々が続く・・・・。

ある森、♂が抱卵交代に現れた。

空を巡回。

別の森、♂が餌を持って来た。抱卵中の♀にムクドリ?怒られない?

タンポポとツグミ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャンスは偶然

2016-04-10 12:34:03 | 写真

里は花見で賑わい、森は小鳥の鳴き声で賑わう季節になった。 時折思い出したようにオオタカの鳴き声が森に響く。 サシバが2羽大空を渡って行った。 春の渡りが始まったようだ。

オオタカの抱卵期は、抱卵交代と餌渡しの時しか動きはない。 餌渡しも直接♂から♀に渡す方法と、間接的に餌置き場に置いて渡す方法がある。 いずれも、営巣木から100m位離れた太い枝などで行う。 

場所を特定し、この餌渡しを撮ろうと思い付くが、そう簡単にはいかない。 まず、撮影ポイントで待機していても、いつ来るかわからない、来たとしても♂、♀どちらかに必ず気付かれる。 シャッター音でも気付かれる。 気付かれたらその場所での餌渡しは行わないのである。

このようにオオタカの希少シーンを撮る場合、待ち伏せしてもほとんど無駄である。 撮れる確率が最も高いのは、偶然出会った時だ、この一回だけである。 これを逃したらおそらくチャンスはもうないと、思ったほうが良いくらいだ。 この一回に対応できるよう、常に準備しておく必要があるのである。

撮れた時の喜びは大きいが、ほとんどは落胆と失望のくり返しである。 なので、むきになって撮ろうとして、毎日追い回したりするのは愚の骨頂だ。 行動を知り尽くした上での偶然が一番なのだ・・・・。

営巣林で見張りをする♂。

空から警戒。

まだ幼鳥が居るようだ。

渡って行くサシバ。春の渡りが始まった。

ヒヨドリも花見。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未来への記録

2016-04-03 07:50:15 | 写真

オオタカの森、抱卵に入ったようである。 静かな森が戻ってきた。 この先雛が生まれ、森を旅立つまで、何事も無いことを祈っている。

これまで、延べ12~13個所の営巣地で観察を行ない、保護団体等の調査・保護活動に参加、協力してきた。 その過程でオオタカとの接し方の多くを学び、習得してきたのであった。

今、オオタカは希少種指定を解除されようとしているが、指定されている現在も、年々営巣環境は悪化し続けている。 指定が解除されれば、営巣地は急速に消失し、オオタカは居なくなると思っている。

なので、居なくなる前に、彼らの姿を、出来るだけ多く写真に残しておきたいと思っている。 何の作意も無く、誇張、デフォルメも無い、ありのままに暮らす自然な姿をとらえたいと思っている。

そのために、レンズを向けても安心しきって、普段通りに振る舞ってもらえるような信頼関係を、築く努力を続けてきた。 彼らにとって、私は、無視できる空気の様な存在になれればと思っている・・・・。

一休みする♀。お腹の羽が乱れている、抱卵していたようだ。

抱卵中。諸事情のため、巣の写真は載せないこととする。

獲物を持ち、♀を呼ぶ♂。

カラス。桜をバックに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする