Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

雨が多い年

2017-10-29 11:05:32 | 写真

今日も雨だ。 本当に今年は雨が多い。 観察にもなかなか出かけられない。

新規の森に様子を見に行った。 しばらく観察をしていると、鉄塔にとまるオオタカを見つけた。 ♂の様である。 おそらくここは繁殖地だと思われる。 時期が来たら詳細に観察しようと思う。

一応確認できたので、周辺をぶらぶらと歩いた。 ノスリがカラスに追われて現れ、檜の天辺にとまった。 畑ではキセキレイが餌を探している。 川辺ではマガモ、コガモを観察できた。 ようやく秋らしくなった。

でも、天気が良すぎてピーカン状態、写真は綺麗に写らない。 お天道様に、色々望むのは贅沢すぎるだろうか・・・・。

鉄塔にとまるオオタカ。

ノスリが現れる。

畑のキセキレイ。

川にはマガモ。

そしてコガモ。

ヒョウモン蝶?も綺麗だ。

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撮影裏話4

2017-10-26 16:26:51 | 写真

野生の生き物は、オオタカに限らず「気配」を察知する能力が高い様である。 こちらが気付く前に、こちらの気配を感じ取り、逃げられてしまうことが多い。

そこで、気付かれない様、ブラインドを使ったらどうなるか、オオタカで試したことがある。 結果、全く効果が無かった。 オオタカは非常に繊細なので、今までなかった変なものが現れると、さらに警戒心が強くなる。 ブラインドを使うなら、オオタカが気にしなくなるまで(1~2週間?)放っておく必要がありそうだ。

ちなみにブラインドを使っても、人の気配があると効果がない。 誰か言っていたが、ブラインドの中で”凝視”していると、目の力で気配が伝わるので、来て欲しいときは目を閉じるとのことだった。

また、ブラインドは視野が狭くなり、移動もできないので、私は使わない。 信頼関係を築いた後、姿を見せて対応した方がよっぽど良いのである。 姿を見たら凝視せず、力を抜き知らん顔して、気のないそぶりをするのが良いようである。 色々試してみてはどうだろう・・・・。

しゃがんで、かなり姿勢を低くして撮った。(姿勢を低くした方が良いようだ。)

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季節の急変

2017-10-22 09:56:57 | 写真

季節が夏から冬に急変した。 さすがに体がついていけない。 しかも雨続き、なんとなく冴えない日が続いている。

雨の止み間をぬって、いつもの観察コースを歩く。 森ではヤマガラ、エナガ、シジュウカラなど小鳥の群れがにぎやかになってきた。 ノスリ、ツミなどの猛禽も現れる。 が、目当てのオオタカは飛ばない。

畑の柿の木にはオナガが群がり、田んぼでは、相変わらずチョウゲンボウが餌捕りをしていた。 気温は12月並みなのだが、まだ10月だ。 冬と勘違いしそうである。 11月半ばを過ぎたら、新規オオタカの森に、観察に行こうと思っている・・・・。

ノスリが飛んだ。

逆光のツミ。

せわしなく動くエナガ。

枝のオナガ。

柿を食べる。

電柱のチョウゲンボウ。

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撮影裏話3

2017-10-19 10:13:31 | 写真

オオタカの営巣林は、昼でも薄暗い余り心地よい場所ではない。 女性や子供が一人で入るには、結構勇気がいるだろう。 でも最近は変な人が多いので、一人では入らない方が良い。 私は都会生まれ都会育ちなので、子供の頃このような森で遊んだ記憶がなく、もしオオタカが居なかったら入らないだろう場所である。

このような、人もめったに入らない薄暗い森、冬はまだよいが、夏になるとクモ、蚊、ムカデ、スズメバチなどの不快害虫やヘビ等が現れる。 リードのない犬に出会うと怖い。 最近はマダニも怖い。 稀には事件などに出会うこともある。 なので入ることが憂鬱になる時もある。

撮影はこんな営巣林に、1シーズン8ヵ月一人で通い続けて行う。 いかにオオタカの魅力が大きいか、と言うことである。 でも、10年以上大した事も無く、わりと自由に行動させてもらった事に感謝している。

色々な理由で、この様な森に行けない方が大勢いるはずである。 このような方々の分も、しっかり観察し、1シーズンオオタカの暮らしを、一緒に観察した気持ちになっていただき、一人でも多くの方にオオタカを知ってもらいたいと、写真を撮り続けている・・・・。

こんな顔が見たいのだ。

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居ないことの証明

2017-10-15 08:51:23 | 写真

今シーズンは、何時もの年とは違っていた。 日頃の行いが悪いせいか、森では見られるはずのサシバ、ハチクマが飛ばなかった。 田んぼでは、通過していくはずのノビタキ、ムナグロ、タシギ、オオジシギなどが見られない。

だが、この「見られない」というデータが、その場所の経年変化を知る上では、重要なデータとなる。 変化を見るには、居ると言うデータだけではなく、居ないと言うデータも必要なのである。

しかしながら、この居ないと言うことを証明するのは非常に難しい。 居ることを証明するよりも何倍も難しいのだ。 しかもつまらない。 なので居ないことを証明する調査などは、皆やりたがらないのである。

だが、居ないと言うのも立派な観察であり、この様な地道なデーターの積み上げが、後々の判断に役立つのである・・・・。 

*いつもの森の近くなので、話題のメジロガモを見に行った。

池のカワセミ。

田んぼで餌をとるアオサギ。

ダイサギ。

電柱の上から見下ろすチョウゲンボウ。

岸で休むメジロガモ。

オオバンが横切る。

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撮影裏話2

2017-10-12 08:07:43 | 写真

『里山オオタカ物語』の作成に当たっては、オオタカのありのままの生活シーンを、出来るだけ多く撮りたかった。 中でも眠るシーンをどうしても撮りたかったが、おそらく無理だろうと思っていた。

だが、ある日突然撮れる場面に出会ったのだった。 早朝の薄暗い中、オオタカは枝にとまって、まったりとしていた。 しばらく見ていると、大きなあくびをして、そのままうなだれて寝てしまった。 私との距離15m位だ。 シャッターを切っても起きない。 「こんな無防備でいいのだろうか」 と驚いたのだった。

なぜだろうと考えた。 彼とは森の中でこれまで何十回も出会っていた。 彼は私をタヌキやキツネと同じ、森の生き物だと認識していたに違いないのである。 「森の生き物なら、お互いの生活に干渉しなければ、トラブルは起きない。」 そう考えて安心していたのではないかと思うのだった。

彼らに近づきたいと願い、観察を続けていれば、望むシーンにいつかきっと出会えるのだと、信じられるような出来事であった・・・・。

大きなあくび。その後寝た。

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いつもの田んぼ

2017-10-08 17:14:04 | 写真

ここの所涼しかったが、今日は一転して暑い。

森へ行ってみたが何も居ない。 と言うことでいつもの田んぼへ行ってみた。 毎年この時期になると、田んぼを渡って行く鳥を探したがいない。

寂しいなーと思っていたら、突然チョウゲンボウが現れ、頭上3m位でホバリングする。 結構な迫力だ。 実った稲穂の中を通る道を、モズやチュウサギ?などを見ながら帰路についた・・・・。

突然頭上に現れたチョウゲンボウ。

ビニールの紐のようなものをくわえている。

ハクセキレイ。

稲穂の中のチュウサギ?

葉の上のモズ。                 

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撮影裏話1

2017-10-06 09:31:32 | 写真

『里山オオタカ物語』作成のため十数年間オオタカを追い続けてきたが、本には書いていない撮影上の苦労、失敗、嬉しさ、などなどを何回かに分け記載しようと思う。 撮影の参考になればと思う。

まず、撮影シーンで一番苦労したのは、意外にもペアのディスプレーフライトである。 以前より12月~2月頃、2羽で優雅に弧を描いたりするのをたびたび見てはいたのだが、2羽を1枚の画角に収めることがなかなか出来ず、まあそのうち撮れるだろうと軽く考えていた。

しかしながら、理由は分からないが、何時からかペアはディスプレーフライトをしなくなったのだ。 色々な場所に行ったが見られない。 このシーンが無いと物語は始まらない。 どうしても写真集に入れたいので焦った。

そういえば、ディスプレーだけではなく、空を飛ぶ姿も10年位前に比べると、あまり見られなくなったように感じる。 人からの圧力を避けるためか、隠密行動が進化したように感じる。 越冬地ではよく見られるかもしれないが、営巣地ではそう簡単に見ることが出来なくなった。

なので、とにかく撮れる時は、沢山撮る。 無駄だと思っても撮る。 いつ見られなくなるか本当に分からないからである。 チャンスがいつでもあると思ってはいけない様である・・・・。 

ようやく撮れた1枚。

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秋の一日

2017-10-01 09:44:58 | 写真

気温もだいぶ下がってきたので、森を通り田んぼに出る観察コースを歩いた。 秋の渡りの時期なので、渡りの鳥に会えるかと思ったが、あまり会えなかった。

年々鳥達が少なくなっていくようである。 木が切られ、空き地がどんどん整備され、都市型公園と言う人間だけに都合の良い自然が作られていく。

ゲームなどに象徴される仮想空間が、大いに注目され、もてはやされているうちに、身近な現実の自然が無くなっていく。 それを良しとするのだろうか?

秋の空気を吸いながら、田んぼの稲刈りや、青空、鳥、花、虫たちを眺めて、のんびり歩くのも楽しいのだが・・・・。

ゴイサギの幼鳥が飛んだ。

オシドリも飛ぶ。エクリプスなのでなんか変。

キジバトが、赤い実を食べる。

オオタカ幼が現れた。

続いてチョウゲンボウとツミが現れ争う。

オオタカ幼は、カラスに絡まれる。

ひっそりとムラサキシキブ?の実がなる。

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