オオタカは身体的、性格的、行動的に個体差が大きく、「オオタカとはこういう鳥だ。」 と決めつけることが出来ない鳥である。 なので、こんなことはないだろうと油断していると、決定的チャンスを逃すことになる。
ハヤブサの様に、空中で求愛給餌の餌渡しをするペアもいれば、電柱や鉄塔で交尾するペアもいる。チョウゲンボウ並みにホバリングしたりもする。
最近は広い公園や住宅の裏地、農家の庭など、こんな場所にと思う所でも繁殖する。 環境適応能力もかなり有るのだが、残念なことに人間が嫌いなので、都市部への進出があまり進まないのである。(減ることはあっても、今以上は増えることは無いだろう。)
営巣地観察で困るのは、♂♀の区別である。 2羽居れば大きさが違うのでわかるが、1羽づつだと分からない。 初めての森だとほとんどわからない。 冬だと寒くて羽毛を膨らませるので♂でも大きく見える。
ある森の電波塔に、11月頃からオオタカが良くとまっていたのだが、虹彩がオレンジ色なのでずっと♂だと思っていた。 繁殖行動の時期になり、ようやく♀だと分かったのである。 身体的特徴も個体差が大きいのだ。
最近は、鳴かない、飛ばないなど、行動なども以前とはだいぶ違ってきている。 思いもよらない行動をとるかも知れないので、目が離せないのである・・・・。
虹彩がオレンジ色の♀。